現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 新型フェアレディZとアリアが再起の鍵? ピンチの日産を救う2台の役目とは

ここから本文です

新型フェアレディZとアリアが再起の鍵? ピンチの日産を救う2台の役目とは

掲載 更新 15
新型フェアレディZとアリアが再起の鍵? ピンチの日産を救う2台の役目とは

■日産は本当にピンチ? 鍵を握るのはZとアリアか

「日産は破綻するかもしれない」と思っている人が少なくないと思う。
  
 実際、2019年度決算を見ると新型コロナの影響無しにもかかわらず6700億円という巨額の赤字を出しています。

【画像】カッコ良すぎ!新型フェアレディZを見る(47枚)

 アライアンスを組むルノーと三菱自動車だって日産に勝るとも劣らない赤字決算で、絶体絶命というイメージすら漂う。ところが日産社内の雰囲気は悪くないという。

 なぜか。おそらく復活に向け希望の持てるロードマップなどが出来ているのだと思います。

 今を凌げば何とかなるということで、確かに私達のような自動車専門家から見ても、20年前は絶望的だったが、現在の日産は魅力的な新車群を持っています。

 だからこそ日本政策投資銀行が日産への融資(1800億円)を決めた際、日本政府は1300億円の保証をしたのかもしれません。

 その日産、当然ながらすぐに発売出来るクルマを持っていない。一方、可及的速やかに新しさを打ち出さないと、全体のムードは盛り上がらないです。

 急遽考えたのが、電気自動車「アリア」とスポーツカー「フェアレディZ」なのでした。

 考えて欲しい。どちらも発売は2021年の夏以降とアナウンスされてます。普通ならこんな早いタイミングでのお披露目など考えられません。

 鋭い人なら「デジャヴみたいですね」。日本語で書けば既視感です。

 20年前、ゴーン体制になった日産は、リバイバルプランで縮小均衡策をおこなった。

 同時並行で「GT-R」とフェアレディZという「走り」のクルマを復活させ、さらに電気自動車という新しいタネをまいている。

 実際、10年前の日産で話題の主役だったのはGT-Rと「リーフ」でした。

 そして今回はフェアレディZとアリアです。

 再び走りと環境というまったく違うタイプのクルマを日産のイメージとして打ち出してきたから面白い。

 ふたつの路線、どちらが日産復興の原動力になるだろうか。

 発表したときの反応を見ると、圧倒的にフェアレディZ優勢。ネットのアクセス数などでスコアを付けるなら10対1くらいになると思う。

 クルマ離れの時代といわれながらも、やはりカッコ良いスポーツカーの人気が高いということなのでしょう。

 10年前の「GT-R vs リーフ」、話題性では環境のリーフが優勢でした。時代が変わったのか。今や日産の復興はフェアレディZに掛かっているという声も内外から出てます。

 フェアレディZを切り込み隊長に、「シルビア」など走り優先の戦略を取るべきか。

 確かに日産のDNAは何かと聞かれたら、どんな車種であっても高い走行性能を期待する声が出てきます。

 フェアレディZのようなスポーツカーであり、「スカイライン」的な走りの良い乗用車です。

 サファリラリーで大暴れした「ブルーバード」や、いち早くターボを採用した「セドリック」も優れた性能をアピールしていました。

 リーフの販売台数が伸び悩んだのは、環境を前面に打ち出したからであり、日産らしさを感じさせられなかったからだと考えます。

 もう少し「楽しさ」というクルマの奥行きを訴求出来ていたら、違った答えになっていました。

 アリアも走る楽しさをしっかり持っていれば(それをアピールすることも重要)、きっと日産らしいクルマになると思います。

■アリアとZは切り込み隊長役!?

 5年先の自動車マーケットが確実に読めれば苦労しない。さまざまな状況から考えると、やはり明日の日産を支えるのは現実的な技術であるe-POWERです。

 もう少し具体的に書くと、日本市場では次期型「エクストレイル」や次期型「ノート」です。

 ただ今お披露目しちゃうと現行モデルが売れなくなってしまうが、フェアレディZやアリアなら問題無し。

 ということでこの2モデルに期待されるのは、本命となる動力性能と燃費を高い次元で両立させるe-POWER勢が出てくるまでの切り込み隊長役です。

 フェアレディが20世紀的なクルマの走る楽しさを。アリアで21世紀的なクルマの走る楽しさを前面に打ち出せたなら、日産らしさも際立ってくると考えます。

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油5円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

態度を改めないと「免許返納です」傍若無人な“若者運転”が危険すぎる「5つの理由」って!? 事故を起こすのも当然! 未成熟な「ヤバすぎる運転」とは
態度を改めないと「免許返納です」傍若無人な“若者運転”が危険すぎる「5つの理由」って!? 事故を起こすのも当然! 未成熟な「ヤバすぎる運転」とは
くるまのニュース
27年ぶりにあの懐かしいスターレットが戻ってくる!? ヤリスより小さいリッターカーは2026年登場か!?
27年ぶりにあの懐かしいスターレットが戻ってくる!? ヤリスより小さいリッターカーは2026年登場か!?
ベストカーWeb
BMW「S 1000 XR」【いま新車で買える! 冒険バイク図鑑】
BMW「S 1000 XR」【いま新車で買える! 冒険バイク図鑑】
webオートバイ
快適さと使いやすさの最適解! 日産NV200バネットがベースのキャンパー
快適さと使いやすさの最適解! 日産NV200バネットがベースのキャンパー
月刊自家用車WEB
[大型ミニバン]頂上対決!? レクサス[LM]vsトヨタ[ヴェルファイア]約800万円の価格差はどこ?
[大型ミニバン]頂上対決!? レクサス[LM]vsトヨタ[ヴェルファイア]約800万円の価格差はどこ?
ベストカーWeb
破格の約90万円!! ダイハツ・[コペン]は今こそ買い時でしょ!
破格の約90万円!! ダイハツ・[コペン]は今こそ買い時でしょ!
ベストカーWeb
[BEV]計画着々と進行中!? トヨタが福岡県に[BEV]電池工場を新設
[BEV]計画着々と進行中!? トヨタが福岡県に[BEV]電池工場を新設
ベストカーWeb
アストンマーティン・ヴァルキリーのデビュー戦とふたりのドライバーが決定。IMSAはデイトナを欠場へ
アストンマーティン・ヴァルキリーのデビュー戦とふたりのドライバーが決定。IMSAはデイトナを欠場へ
AUTOSPORT web
モリゾウがトヨタを激励。豊田スタジアム新コースでの“人力パワー”に観客から拍手/WRC写真日記
モリゾウがトヨタを激励。豊田スタジアム新コースでの“人力パワー”に観客から拍手/WRC写真日記
AUTOSPORT web
「エニカ(Anyca)」サービス終了…カーシェアはどこへ向かうのか?
「エニカ(Anyca)」サービス終了…カーシェアはどこへ向かうのか?
ベストカーWeb
オジエが豊田スタジアムステージの苦手意識を明かす「僕たちはいつも遅い」/ラリージャパン デイ1コメント
オジエが豊田スタジアムステージの苦手意識を明かす「僕たちはいつも遅い」/ラリージャパン デイ1コメント
AUTOSPORT web
オヤジむせび泣き案件!! ホンダの[デートカー]が帰ってくるぞ!! 新型[プレリュード]は究極のハイブリッドスポーツだ!!!!!!!!!
オヤジむせび泣き案件!! ホンダの[デートカー]が帰ってくるぞ!! 新型[プレリュード]は究極のハイブリッドスポーツだ!!!!!!!!!
ベストカーWeb
ラリージャパン2024が開幕。勝田貴元が新レイアウトのスタジアムステージで3番手発進/WRC日本
ラリージャパン2024が開幕。勝田貴元が新レイアウトのスタジアムステージで3番手発進/WRC日本
AUTOSPORT web
N-VANより安い200万円以下!? スズキ新型[エブリイ]は配達業を助ける!! 航続距離200kmのBEVに生まれ変わる
N-VANより安い200万円以下!? スズキ新型[エブリイ]は配達業を助ける!! 航続距離200kmのBEVに生まれ変わる
ベストカーWeb
実録・BYDの新型EV「シール」で1000キロ走破チャレンジ…RWDの走行距離はカタログ値の87.9%という好成績を達成しました!
実録・BYDの新型EV「シール」で1000キロ走破チャレンジ…RWDの走行距離はカタログ値の87.9%という好成績を達成しました!
Auto Messe Web
8年目の小さな「成功作」 アウディQ2へ試乗 ブランドらしい実力派 落ち着いた操縦性
8年目の小さな「成功作」 アウディQ2へ試乗 ブランドらしい実力派 落ち着いた操縦性
AUTOCAR JAPAN
RSCフルタイム引退のウインターボトム、2025年は古巣に復帰しウォーターズの耐久ペアに就任
RSCフルタイム引退のウインターボトム、2025年は古巣に復帰しウォーターズの耐久ペアに就任
AUTOSPORT web
ハコスカ!? マッスルカー!?「ちがいます」 “55歳”ミツオカ渾身の1台「M55」ついに発売 「SUVではないものを」
ハコスカ!? マッスルカー!?「ちがいます」 “55歳”ミツオカ渾身の1台「M55」ついに発売 「SUVではないものを」
乗りものニュース

みんなのコメント

15件
  • イメージアップには役立つだろうが、両車とも台数出ないから全社の売り上げにはさほど影響しない。
    問題の本質は別にある。
  • まずは地に落ちた企業イメージを上げなきゃね
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

539.9920.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

29.83630.0万円

中古車を検索
フェアレディZの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

539.9920.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

29.83630.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村