ステランティスジャパンは10月11日、アバルト・ブランド初の電気自動車となる『Abarth 500e(アバルト・チンクエチェント・イー)』を発表した。日本導入を記念したローンチエディションも設定された次世代の“サソリ”は今月28日(土)より、全国のアバルト正規ディーラーにて販売が開始される予定だ。
本国イタリアを抜いて世界でもっともアバルト・モデルが売れている日本において、同ブランドが掲げる“電動化戦略”の中核を担うモデルがいよいよ発売される。
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この新型アバルト500eは全長3.6mのコンパクトなボディサイズを維持しながら、最高出力114kW(約155ps)、最大トルク235Nmを発揮するパワフルでレスポンスに優れた電気モーターと42kWhのバッテリーにより、低中速域においてもエキサイティングな走りを実現。0-100km/h加速で1.4リットル直4ターボガソリン車の『アバルト695』と同等のタイムを、40-60km/hの中間加速では約1秒上回るなどシティ走行においてガソリン車を超えるパフォーマンスを発揮する。
また、前後の重量配分を「57:43」に改善するとともにトレッドを60mm拡げることで、より優れたハンドリング性能と安定性の両立も実現している。
■電気自動車なのに力強いエキゾーストノート
バッテリーEV(BEV)である500eは当然のことながらエンジンを搭載していない。しかしながら、このクルマはガソリン車顔負けの野太いサウンドを奏でる。それを可能にしているのが『サウンドジェネレーター』の存在だ。
アバルトの象徴ともいえるレコードモンツァのエキゾーストノートを忠実に再現した独自のサウンドシステムは、イタリアのステランティス専任チームと共同で開発されたもの。
プロジェクトチームが、延べ6000時間以上をかけて完成したサウンドは、ダイナミックな運転とスピード、アクセル開度とリンクし、アバルトのガソリンエンジンを忠実に再現している。なおサウンドジェネレーターは、停止時にオン・オフの切り替えが可能となっている。
■アバルト初、サソリのパーツを模したデザインを採用
アグレッシブさ感じさせつつ、親しみやすい柔らかなプロポーションが与えられた500e。エクステリアにおける最大の特徴は、車体の随所にブランドアイデンティティである“サソリ”のパーツを模したデザインを採用した点にある。
18インチ・アルミホイールとフロントバンパー、ステアリングホイールにサソリの爪を模したデザインと取り入れられ、独特な外観のリップスポイラーはサソリの足を模しているという。また、稲妻の放電によって描かれたかのような新しいデザインのスコーピオン・エンブレムが車体の両サイドに配置されている点も見逃せない。
インテリアはブラックを基調とした、シックでスポーティな空間に。インストルメントパネルやステアリング、ヘッドレスト一体型スポーツシートなどには、アルカンターラ素材が採用され、高級感も感じさせる。
ボディタイプは、ハッチバックとカブリオレの2タイプが用意され、いずれも衝突被害軽減ブレーキをはじめ、レーンキーピングアシスト、トラフィックサインレコグニション、ブラインドスポットモニターなどのアシスト機能を備える。ボディカラーは、アンチドーテホワイト、ベノムブラック、アドレナリンレッド、アシッドグリーンの4色から選択可能だ。
なお、全世界でブランド誕生年にちなむ1949台、日本ではこの内の200台が限定発売されるローンチエディション『500e Scorpionissima(500eスコーピオニッシマ)』では、アシッドグリーンと限定モデル専用色のポインズンブルーの2色展開となる。この限定モデルには専用のサイドデカール、デジタルサーティフィケーション、およびウェアラブルキーが特別装備されている。販売台数の内訳はハッチバックが150台、カブリオレが50台だ。
価格はベーシックモデルの500e ハッチバックが615万、同カブリオレは645万、導入記念モデル500eスコーピオニッシマは630万円、同じく限定モデルのカブリオレは660万円(すべて税込)となっている。
アバルト公式サイト:https://www.abarth.jp/500e/
モデル名設定台数価格(税込)Abarth 500e Turismo Hatchback-615万円Abarth 500e Turismo Cabriolet-645万円Abarth 500e Scorpionissima Hatchback150台630万円Abarth 500e Scorpionissima Cabriolet50台660万円
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