1970年~1990年代に販売された“ちょっと、古い、クルマ”に焦点を合わせ、クルマをこよなく愛する俳優・永山絢斗が当時の車両の正体を暴く“探偵”に扮します。永山探偵をサポートする“物知り少年”は自動車評論家の小川フミオ(少年O)とGQ JAPAN編集部のイナガキ(少年I)のふたり。今回取り上げるのは、近年、中古車市場での高騰が止まらないポルシェ911のタイプ964だ。
故ダイアナ妃と911
少年I ビョービョー。
少年O お?
少年I デューデュー。
探偵 それはいったいなんですか?
少年I 空冷ポルシェ911のエンジン音を口まねしてみました。
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Cars俳優・永山絢斗の“ヤングタイマー”探訪記──Vol.1 メルセデス・ベンツ500E近年、1980年代前後に販売されたちょっと古いクルマ、通称“ヤングタイマー”に注目が集まっている。そこで、クルマをこよなく愛する俳優・永山絢斗が当時の車両を取材する。第1回はメルセデス・ベンツの超高性能セダン「500E」。Cars俳優・永山絢斗の“ヤングタイマー”探訪記──Vol.2 ランチア・デルタHFインテグラーレ近年、1980年代前後に販売されたちょっと古いクルマ、通称“ヤングタイマー”に注目が集まっている。そこで、クルマをこよなく愛する俳優・永山絢斗が当時の車両を取材する。第2回はランチアのホットハッチ「デルタHFインテグラーレ」。少年O 空冷水平対向6気筒エンジンの音って、ひとによって、じつに個性的ですからね。もちろんモデルによっても異なります。
少年I なので、クルマ好きと会うと、往々にして「ポルシェのエンジン音と排気音、ってどんなふうに聞こえる?」って、訊いたりしています。
探偵 それと今日のクルマとどのような関係が?
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Cars俳優・永山絢斗の“ヤングタイマー”探訪記──Vol.3 マセラティ・ギブリ(2代目)近年、1980年代、1990年代に販売された“ちょっと、古い、クルマ”、通称“ヤングタイマー”に注目が集まっている。そこで、クルマをこよなく愛する俳優・永山絢斗が当時の車両を取材する。第3回はマセラティの2ドア・クーペ「ギブリ」(2代目)。Cars俳優・永山絢斗の“ヤングタイマー”探訪記──Vol.4 メルセデス・ベンツGクラス(2代目)近年、1980年代、1990年代に販売された“ちょっと、古い、クルマ”、通称“ヤングタイマー”に注目が集まっている。そこで、クルマをこよなく愛する俳優・永山絢斗が当時の車両を取材する。第4回はメルセデス・ベンツのオフローダー「Gクラス」(2代目)。Cars俳優・永山絢斗の“ヤングタイマー”探訪記──Vol.5 アルファロメオ・スパイダー(初代)近年、1980年代、1990年代に販売された“ちょっと、古い、クルマ”、通称“ヤングタイマー”に注目が集まっている。そこで、クルマをこよなく愛する俳優・永山絢斗が当時の車両を取材する。第5回はアルファロメオの2シーター・オープン「スパイダー」(初代)。少年I 今回探偵団で取り上げるのは、1992年型の「911カレラ4」、ファンは「964」ってコード名で呼ぶクルマです。
少年O 故ダイアナ妃が主人公の映画『スペンサー』(邦題『スペンサー/ダイアナの決意』2021年)にも、クリステン・スチュワートが、うれしそうにヘンリーとウィリアムを一緒に乗せて964のカブリオレで走るプリンセスを演じていますね。
少年I ダイアナっていうと、チャールズ皇太子からウェディングギフトでもらったフォード「エスコート」(1981年型)とか、アウディ「80カブリオレ」(1994年型)を思い出しますね。エスコートがウェディングのプレゼントって、どうなんでしょう。
探偵 堅実すぎる感じがしますね。それに対し、911は華やかです。
オーナーは20代! 興味をもったきっかけとは?
少年I 今回のオーナーは齋藤大輝さん(27歳)。自動車ディーラーで整備をやっています。ポルシェ911(964)のなかでも1992年に少数作られた「RS3.8」が欲しかったそうです。ただオークションで2億円を超えているので、いまのカレラ4を見つけたときは、これも奇遇として買うことにしたそうです。
探偵 964はいい選択ですよね。今見てもカッコいいです。
少年O 1989年から1993年まで生産された、最後の完全空冷エンジンで、かつ足まわりなども、それまでの911の”伝統”をひきずっています。私なんかこれが最後のピュア911って、教わったもんです。
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Cars俳優・永山絢斗の“ヤングタイマー”探訪記第2部「少年探偵団編」のVol.1──日産PAO「ボ、ボ、ボクらは少年探偵団・ヤングタイマー探訪記第2部」のはじまりです。1980年代、1990年代に販売された“ちょっと、古い、クルマ”に焦点を合わせ、クルマをこよなく愛する俳優・永山絢斗が当時の車両の正体を暴く“探偵”に扮します。今回は、探偵の生まれ年である1989年に登場した日本車を取材。永山探偵をサポートする“物知り少年”は自動車評論家の小川フミオ(少年O)とGQ JAPAN編集部のイナガキ(少年I)のふたり。取り上げるのは日産のパイクカー「PAO」だ。Cars俳優・永山絢斗の“ヤングタイマー”探訪記第2部「少年探偵団編」のVol.2──スバル・レガシィ・ツーリングワゴン(初代)「ボ、ボ、ボクらは少年探偵団・ヤングタイマー探訪記第2部」のはじまりです。1980年代、1990年代に販売された“ちょっと、古い、クルマ”に焦点を合わせ、クルマをこよなく愛する俳優・永山絢斗が当時の車両の正体を暴く“探偵”に扮します。今回は、探偵の生まれ年である1989年に登場した日本車を取材。永山探偵をサポートする“物知り少年”は自動車評論家の小川フミオ(少年O)とGQ JAPAN編集部のイナガキ(少年I)のふたり。取り上げるのはスバルのステーションワゴン「レガシィ・ツーリングワゴン」だ。Cars俳優・永山絢斗の“ヤングタイマー”探訪記第2部「少年探偵団編」のVol.3──ユーノス・ロードスター(初代)「ボ、ボ、ボクらは少年探偵団・ヤングタイマー探訪記第2部」のはじまりです。1980年代、1990年代に販売された“ちょっと、古い、クルマ”に焦点を合わせ、クルマをこよなく愛する俳優・永山絢斗が当時の車両の正体を暴く“探偵”に扮します。今回は、探偵の生まれ年である1989年に登場した日本車を取材。永山探偵をサポートする“物知り少年”は自動車評論家の小川フミオ(少年O)とGQ JAPAN編集部のイナガキ(少年I)のふたり。取り上げるのは、今はなき「ユーノス」ブランドのオープンカー「ロードスター」(初代)だ。少年I 齋藤さんは、楠みちはるさんが『ビッグコミックスピリッツ』に連載していたマンガ『湾岸ミッドナイト』に影響されて、964が好きになったそうです。
探偵 ポルシェ好きの医師、島達也という登場人物が乗っているんですよね。
少年O 2007年から2008年にかけて連載していたチューンド・カーでの公道レースを中心に取り上げた作品で、多くの読者をクルマ好きにしましたね。RS3.8は、300psと当時かなりの大出力とともに、カレラ2より120kgほど軽量化したボディが特徴的なモデルでした。
探偵 リアウイングといい、落とされた車高といい、いま見ても魅力的です。
少年O 964のあと発表されたタイプ993を乗っていた身としては、エアコンもよく効くし、コーナリング能力も高い993に軍配をあげたいところですが、964のピュアさに惹かれるっていうの、よくわかります。
少年I 齋藤さんは、このクルマ独特の、加速時に受ける“うしろから蹴られたような”加速感がたまらなく好きとのことです。今はコツコツと、少なくとも外観だけは……と、理想のRS3.8に近づけるべく、スポイラーやオーバーフェンダーをはじめとする外装パーツや、タイヤとホイールを交換し、楽しんでいるそうです。
探偵 古い911だと、エンジンからのオイル漏れや、クラッチのオーバーホールとか、いろいろ手がかかる部分があると言われていますが、齋藤さんはどうなんでしょう?
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Cars俳優・永山絢斗の“ヤングタイマー”探訪記第2部「少年探偵団編」のVol.4──ホンダ・NSX(初代)「ボ、ボ、ボクらは少年探偵団・ヤングタイマー探訪記第2部」のはじまりです。1980年代、1990年代に販売された“ちょっと、古い、クルマ”に焦点を合わせ、クルマをこよなく愛する俳優・永山絢斗が当時の車両の正体を暴く“探偵”に扮します。今回は、探偵の生まれ年である1989年に登場した日本車を取材。永山探偵をサポートする“物知り少年”は自動車評論家の小川フミオ(少年O)とGQ JAPAN編集部のイナガキ(少年I)のふたり。取り上げるのは、ホンダのスーパーカー「NSX」(初代)だ。Cars俳優・永山絢斗の“ヤングタイマー”探訪記第2部「少年探偵団編」のVol.5──シトロエンCX「ボ、ボ、ボクらは少年探偵団・ヤングタイマー探訪記第2部」のはじまりです。1980年代、1990年代に販売された“ちょっと、古い、クルマ”に焦点を合わせ、クルマをこよなく愛する俳優・永山絢斗が当時の車両の正体を暴く“探偵”に扮します。永山探偵をサポートする“物知り少年”は自動車評論家の小川フミオ(少年O)とGQ JAPAN編集部のイナガキ(少年I)のふたり。取り上げるのは、[シトロエンのCX](https://web.citroen.jp/brand/gallery/catalog/pdf/cx/citroen_cx_series.pdf){: rel="nofollow" target="_blank"}だ。少年I オイル漏れはないそうです。ドイツのリキモリ(Liqui Moly)の15W50か10W40のエンジンオイルとの相性がいいのでは? と、齋藤さんは言っています。ただ、「空冷エンジンは温度管理が大事だと思い、夏場はとくにエアコンの頻繁な使用が負担をかけたりするため、オイル漏れを避けるべく、ていねいに扱う必要があると思っています」とのことです。
探偵 整備の専門家らしいご意見で、おおいに参考になります。
少年I これまでに、クラッチとオルタネーターを交換したそうですが、これは経年変化によるトラブルで仕方なかったとのことです。齋藤さんは「マイナスをゼロにするつもりで整備すれば、ポルシェはそれで十分です」と、話してくれました。
探偵 卓見のように思います。
少年I 探偵は911に乗ったことありますか?
【俳優・永山絢斗の“ヤングタイマー”探訪記】
フォード・エスコート(マーク1)
マツダRX-8
トヨタ・セルシオ(初代)
日産・フェアレディZ(2代目)
フォルクスワーゲン・ビートル(タイプ1)
メルセデス・ベンツ560SEC
フォルクスワーゲン・コラード
アストンマーティンDB5
いすゞ・ピアッツァ(初代)
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俳優・永山絢斗の“ヤングタイマー”探訪記第2部「少年探偵団編」のVol.6──メルセデス・ベンツSクラス(W126)「ボ、ボ、ボクらは少年探偵団・ヤングタイマー探訪記第2部」のはじまりです。1980年代、1990年代に販売された“ちょっと、古い、クルマ”に焦点を合わせ、クルマをこよなく愛する俳優・永山絢斗が当時の車両の正体を暴く“探偵”に扮します。永山探偵をサポートする“物知り少年”は自動車評論家の小川フミオ(少年O)とGQ JAPAN編集部のイナガキ(少年I)のふたり。取り上げるのは、メルセデス・ベンツの2代目Sクラス(W126)だ。俳優・永山絢斗の“ヤングタイマー”探訪記第2部「少年探偵団編」のVol.7──ローバー・ミニ「ボ、ボ、ボクらは少年探偵団・ヤングタイマー探訪記第2部」のはじまりです。1980年代、1990年代に販売された“ちょっと、古い、クルマ”に焦点を合わせ、クルマをこよなく愛する俳優・永山絢斗が当時の車両の正体を暴く“探偵”に扮します。永山探偵をサポートする“物知り少年”は自動車評論家の小川フミオ(少年O)とGQ JAPAN編集部のイナガキ(少年I)のふたり。取り上げるのは、ローバー・ミニだ。探偵 なにを隠そう、初めて乗ったスポーツカーが964カレラ2でした。18歳のときに「これが911か!」と、感動しながら乗ったものです。車高が低かったのと、強い加速感がものすごく印象に残っています。今回、齋藤さんのクルマを運転させていただき、やっぱりキモチいいなぁと感心しました。トルクもあるし、コンパクトだし、むかしの911ってとくにいいですよねえ。
少年I 齋藤さんによると、いまちょっと程度がいいと、964でも1000万円を超えてしまうので、その投機的な動きには懐疑的なんだそうです。
探偵 そんなに高騰しているとは驚きです。
少年O クルマって楽しみのために買うのに、いま911買っておけば、損しないから、なんて言うひとも多いですよね。993も1000万円超えていますし、そのあとの996だって、これまで300万円台で買えたのに、徐々に値上がりの傾向を見せはじめているようです。
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俳優・永山絢斗の“ヤングタイマー”探訪記第2部「少年探偵団編」のVol.8──フェラーリ360モデナ「ボ、ボ、ボクらは少年探偵団・ヤングタイマー探訪記第2部」のはじまりです。1980年代、1990年代に販売された“ちょっと、古い、クルマ”に焦点を合わせ、クルマをこよなく愛する俳優・永山絢斗が当時の車両の正体を暴く“探偵”に扮します。永山探偵をサポートする“物知り少年”は自動車評論家の小川フミオ(少年O)とGQ JAPAN編集部のイナガキ(少年I)のふたり。取り上げるのは、少年Iも所有するフェラーリ360モデナだ。俳優・永山絢斗の“ヤングタイマー”探訪記第2部「少年探偵団編」のVol.9──フォードRS200「ボ、ボ、ボクらは少年探偵団・ヤングタイマー探訪記第2部」のはじまりです。1980年代、1990年代に販売された“ちょっと、古い、クルマ”に焦点を合わせ、クルマをこよなく愛する俳優・永山絢斗が当時の車両の正体を暴く“探偵”に扮します。永山探偵をサポートする“物知り少年”は自動車評論家の小川フミオ(少年O)とGQ JAPAN編集部のイナガキ(少年I)のふたり。取り上げるのは、探偵あこがれの1台、フォード「RS200」だ。探偵 そんななかで「ピュアに964が大好き」という齋藤さんの“ポルシェ愛”にあふれる付き合い方を聞かせていただくと、クルマ好きとしてはうれしいです。このあと、もっとチューニングしていくのかもしれませんが、それも楽しみではないですか。
少年O ところで、齋藤さんは自分のクルマのエンジン音と排気音をどう表現なさっていましたか。
少年I すみません、聞くの、忘れました。
【プロフィール】
俳優・永山絢斗(ながやまけんと)
1989年3月7日生まれ。東京都出身。2007年『おじいさん先生』(日本テレビ系列)で俳優デビュー。連続テレビ小説『おひさま』や『べっぴんさん』(NHK総合)、『ドクターX~外科医・大門未知子~ 第5シリーズ』(テレビ朝日系列)、そして2021年には『俺の家の話』(TBS系列)に出演。映画では2010年の『ソフトボーイ』で第34回日本アカデミー賞・新人俳優賞を受賞。
【俳優・永山絢斗の“ヤングタイマー”探訪記】
メルセデス・ベンツ500E
ランチア・デルタHFインテグラーレ
マセラティ・ギブリ(2代目)
メルセデス・ベンツGクラス(2代目)
アルファロメオ・スパイダー(初代)
日産PAO
スバル・レガシィ・ツーリングワゴン(初代)
ユーノス・ロードスター(初代)
ホンダ・NSX(初代)
シトロエンCX
メルセデス・ベンツSクラス(W126)
ローバー・ミニ
フェラーリ360モデナ
フォードRS200
フォード・エスコート(マーク1)
マツダRX-8
トヨタ・セルシオ(初代)
日産・フェアレディZ(2代目)
フォルクスワーゲン・ビートル(タイプ1)
メルセデス・ベンツ560SEC
フォルクスワーゲン・コラード
アストンマーティンDB5
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