アウディはSUVブームが到来する前から、SUVのラインナップを強化してきた。現在アウディは、Q2、Q3、Q5、Q7、Q8というSUVのラインナップを誇るが、Q5はQ7に次ぐ2番のアウディSUVとして2008年に初代モデルがデビュー。
現行の2代目が本国デビューを果たしたのは2017年で、日本では同年9月から販売を開始している。
大人気だからこそ伝えておきたい 新型ハリアーにまつわる意外な真実
2019年には、クリーンディーゼルを搭載したQ5 40 TDIクワトロを追加。アウディが日本で初めてクリーンディーゼルを販売する車種に選んだことからも、アウディにとってQ5が重要な車種であることがわかる。
そのアウディQ5が大幅なアップデートを受け、2020年6月29日にドイツ本国で正式に発表された。
文:ベストカーWeb編集部/写真:AUDI
【画像ギャラリー】日本導入は今秋から!! 新型アウディQ5はどう変わった? 新型と従来型を見比べてみよう!!
Q5はプレミアムSUVとして欧州で大人気
アウディQ5は欧州マーケットではプレミアムミッドサイズセグメントで何年にもわたってベストセラーSUVの1台であり続けている人気モデルだ。
Q5は全長4860×全幅1890×全高1660mmのミッドサイズSUVのプレミアムSUVとして認知されている。
大幅なアップグレードが施された新型Q5についてどのような変更が加えられたのかを具体的に見ていく。
アウディのミッドサイズプレミアムSUVのQ5は2017年から日本で販売。人気の40 TDIクワトロは649万円と高価だが人気(写真は販売中のモデル)
エクステリアデザイン
新型Q5ではアウディのデザインアイデンティティともいえる八角形のシングルフレームが従来モデルに比べてフラットで幅広い形状に変更されている。
加えてサイドエアインテークは高さが増し大型化、台形をモチーフとした新デザインとすることで精悍さが増している。
ひと目で従来型との違いがわかる新型のフロントマスク。デイタイムランニングライトのデザインが変わったことで顔つきがまったく違う
アウディといえば、真っ先にデイタイムランニングライトを採用し、フロントマスク革命を巻き起こし、多くのメーカーに影響を与えてきたが、新型Q5でも新しいライトシグネチャーを備えたデイタイムランニングライトが採用されている。
デザインの見直しにより最低地上高が高くなったこと、リアに新デザインのディフューザーを採用したことにより、軽快感とスポーティ感が増しているのもポイントだ。
リアデザインで注目したいのは、リアライトにデジタルOLEDが世界で初採用された点だろう。
リアライトにはOLEDを世界初採用。アウディは灯火類の世界初技術を積極的に採用し、他メーカーに多大なる影響を与えている
OLEDは均一な光面を生成する非常に高効率な有機発光ダイオードで、新型Q5では標準ではなくオプションでっていとなっている。6つのセグメントから構成される3つのタイルに分割されている。
先進技術を積極的に採用するアウディがまたまたやってくれた。今後のトレンドになることは間違いないだろう。
アウディQ5のエクステリアデザインは、パワー、堅牢性、安全性を表現した力強い「Q」アイデンティティが最大の特徴となっているが、新型ではさらにそれが強調されている。
OLEDを採用した新型Q5は写真のとおりいろいろな発光の仕方をする。まるでクルマが意志、感情を持っているかのようだ
インテリア
プレミアムブランドとして名高いアウディらしさは、エクステリアよりもインテリアでその進化を発揮しているが、新型Q5ではさらに進化を遂げている。
従来モデルからの最大の変更点は、音響フィードバック付きの新しいMMIタッチディスプレイの採用だ。
Q5ではセンターコンソールにロータリー/プッシュコントロールが設置されていたが、MMIタッチディスプレイの採用によりそれは廃止。新型ではその部分に収納スペースが新設されて利便性を高めている。
MMIタッチパネルの採用により、従来はダイヤル類が設置されていた場所は収納スペースとなっている。相変わらずの質感の高さが魅力
画期的なMMIタッチパネルは、ドライバーが手で文字を入力するか、ボイスコントロールシステムを介して入力するか選択できる優れもの。
Audi connectオンラインサービスなどの先進の『つながる』サービスも充実している。
パワーユニット&ドライブトレーン
日本でも2019年から販売されているQ5 40 TDIクワトロは、204ps/400Nmをマークする2L、直4DOHCディーゼルターボを搭載。新型ではエンジンを軽量化している。
今後さまざまなパワーユニットが追加予定となっているようで、追加されるのは、2種類の4気筒TDI(ディーゼルターボ)、V6TDI(ディーゼルターボ)、2L、直4DOHCのTFSI、2種類のスペックバージョンのプラグインハイブリッドとアナウンスされている。
ただし日本ではどのパワーユニットが追加導入されるのは未定だ。
Q5 40TDIクワトロはフルタイム4WDながら、通常時はFFでリアに駆動が必要な時に瞬時にリアに駆動が配分される
名前のとおり、Q5 40 TDIクワトロは、アウディ自慢のフルタイム4WDで、通常時は100%前輪に駆動力が配分されているが(FF状態)、滑りやすい路面や後輪に駆動が必要な時には瞬時に後輪に駆動力が配分される。
先進安全装備
ドライバーをアシストする先進安全技術も満載されている。
新型Q5にはアウディプレセンスシティが標準装備される。これは前方車両との衝突を回避したり、衝突後の2次被害を経験するシステムとなっている。
オプション設定されるターンアシストは、長距離運転などでのドライバーの疲労軽減につながるレーンキープなどを備えるいっぽうで、予測的な運転スタイルまでサポートするので、安全面だけでなく燃費向上にも貢献してくれる。
新型Q5では先進安全装備、運転支援システムなどが充実してさらに安全性が向上している。乗っているドライバーの安心感は絶大
新型は今秋日本導入開始
エクステリアについては、標準のほかアドバンストライン、Sラインの3タイプを用意している。それに対しインテリアは標準、デザインセレクション、Sラインとエクステリア同様に3タイプあり、どのタイプも自由に組み合わせることができ、3×3=9パターンから選択することができるという。
日本仕様がどのようになるのかはわからないが、現状を考えてもかなりの自由度があるのは間違いない。
大幅にアップグレードされた新型Q5は、2020年秋から日本でも販売される。
現在日本で販売されているQ5 40 TDIクワトロは649万円だから、新型では20万~30万円アップの670万円前後となると予想している。
写真は新型Q5で登場した新色のディストリクトグリーン。渋めの色味がオシャレ。エクステリアは標準のほか2タイプをオプション設定
アウディを購入する人の満足感を高めているのが独特のテイストを醸し出しているインテリア。インテリアも3パターンから選ぶことができる
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みんなのコメント
それに今の車は技術のてんこ盛りで、あってもなくても大して意味がないものまで主張するからw