9月14日、アルファロメオF1チーム・ステークは周冠宇との契約を延長したことを発表した。これにより、アルファロメオは2024年もバルテリ・ボッタスと周のペアを継続することになる。
現在24歳の周は、FIA F3ヨーロピアン選手権やFIA F2などを経て2022年にアルファロメオからF1にデビューした。この年は入賞が3回、6ポイントを獲得してドライバーズ選手権では18位という成績で、2年目の今シーズンは第15戦イタリアGP終了時点で入賞が2回、4ポイントを獲得して現在ランキング16位につけている。
アルファロメオF1との契約延長に「間違いなく近づいている」と周冠宇。資金不足に関する憶測も否定
2024年のアルファロメオのシートをめぐっては、ボッタスのチームメイトとして周との契約を延長する選択肢を含めて、ザウバー・アカデミーに所属するテオ・プルシェールをF1に昇格させるなど様々な噂が流れていた。周は、当初はF1のサマーブレイクが終わる前に将来の見通しをはっきりさせたいと希望していたが、最近になって予想よりは遅れているものの、アルファロメオとの契約が近いことを明かしていた。
契約の延長が決まった周は、次のようにコメントした。
「チームともう一度契約するというのは、いつも素晴らしい気分だ。特に物事がまとまるとわかっているときはね。アルファロメオF1チーム・ステークの一員であることを誇りに思うし、彼らの信頼には感謝している。僕は初日からとても懸命に仕事をしてきて、これからも毎日そうするためのモチベーションはとてつもなく高いレベルにある。バルテリとの関係は本当に良好で、密接に協力し合っているし、チームとともにみんなを前進させようとしている」
「また、ようやく中国で、母国の観衆の前で自分のチームとレースをする機会をとても楽しみにしている。素晴らしい瞬間になるだろうし、僕を支えてくれたすべての人たちとそれを共有できることを誇りに思う」
またアルファロメオF1のチーム代表を務めるアレッサンドロ・アルンニ・ブラービは、周について、2024年もこの2年間と同じように進歩することを期待していると語った。
「ドライバーラインアップを変えずにこの旅を続けるという決定は、我々がこのプロジェクトに投資してきたことの証だ。F1では一夜にして変わることはない。重要な移行期を迎えるにあたり、我々は安定性を重視し、ともにチームを作り上げていくことを意識的に決断した」
「バルテリと周は才能とスキルに定評のあるドライバーであり、彼らは本当にうまくやっている。相性がいいし、互いをプッシュし合うことができる。バルテリはチーム内で真のリーダーの役割を担い、私たち全員にベストを尽くせるようプッシュしてくれた。周はこの2年間で目覚ましい進歩を遂げた。2024年も彼がこの軌跡をたどることを期待している。我々は両ドライバーにいいマシンを与え、パフォーマンスを発揮できるような最高のコンディションで走らせなければならない」
なお今回のアルファロメオの発表において、プルシェールが2024年もリザーブドライバーを継続することが明らかになった。プルシェールは現在FIA F2でフル参戦3年目のシーズンを迎えており、最終戦アブダビを前にしてランキング首位に立っている。
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