現在位置: carview! > ニュース > スポーツ > WEC/IMSA参戦へ“複数の選択肢”。プライベーター志向のジェンソン・バトン「僕の強みはセットアップ」

ここから本文です

WEC/IMSA参戦へ“複数の選択肢”。プライベーター志向のジェンソン・バトン「僕の強みはセットアップ」

掲載
WEC/IMSA参戦へ“複数の選択肢”。プライベーター志向のジェンソン・バトン「僕の強みはセットアップ」

 元F1ドライバーのジェンソン・バトンは、2024年にWEC世界耐久選手権あるいはIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権のトップクラスに参戦する「複数の選択肢」があると明かした。

■ワークスチームには「あまり興味がない」

セバスチャン・ベッテルがポルシェ963で参戦? 大盛況のWECハイパーカー、2024年に向けた“噂”の数々

 2009年のF1王者であるバトンは先週末、IMSA最終戦プチ・ル・マンにJDCミラー・モータースポーツのポルシェ963を駆り出場。総合5位でフィニッシュし、2018/19シーズンのWEC世界耐久選手権にSMPレーシングから出走して以来となる、トップレベルのプロトタイプカーレースに復帰を果たした。

 以前からスポーツカーレースに復帰したいという願望を口にしているバトンだが、2023シーズンの終了が近づくにつれ、その可能性がクローズアップされつつある。

「WECにはいくつかの選択肢があるし、ここ(IMSA)でフルシーズンを戦うという選択肢もある」とバトンはプチ・ル・マンを前に語った。

「IMSAの耐久レースに出るという選択肢もある。もっといろいろなことをテストしたいから、実際に時間をかけて必要なテストができないようであれば、やる意味はない」

「マシンに飛び乗ってもラップタイムの面では比較的競争力を発揮できると思うけど、僕の強みはマシンをセットアップすることにある」

「ここ(プチ・ル・マン)では、時間がないからそれができない。でも、ロッキー(マイク・ロッケンフェラー。JDCミラーでのチームメイト)は素晴らしいセットアップ能力があるから僕がそれをやる必要もないし、(周回数の面で)公平を期す必要もない。だけど、充分なテストができ、ベストを尽くせると分かっているプログラムをやりたいし、そうでなければ意味がないんだ」

 バトンはまた、JOTAとWECハイパーカークラスのシートの可能性について話し合っていることを認めた。ハーツ・チーム・JOTAとして今季途中からWECで1台のポルシェ963を走らせているチームは、来季1台を加えて2台体制を築こうとしており、そこには複数の空きシートが存在する可能性がある。

 一方でロッケンフェラーは来季、フォード・マスタングGT3のドライバーとしてGTDプロクラスに参戦することが発表されたため、JDCミラーにも空席は生じる。しかしバトンは現在のところ、ミネソタに本拠を置くJDCミラーとのさらなるテストの予定はないと言う。

 JOTAとの交渉について聞かれたバトンは「あぁ、彼らとは話をしたよ」と認めた。

「クールなチームだと思う。彼らはうまくやるはずだ」

「(ファクトリーチームの)ペンスキーは、このマシンの開発に多くの時間と労力を割いてきた。彼らは(カスタマーチームの)僕らよりもマシンについてよく知っているから、速い。だけど、そこにはポジティブな要素もある」

「JDCでは決してできないことだが、彼らは1年間テストを行うことができた。僕らは、彼らがクルマの面で何をするのか見ることができるし、ほとんどの情報を得ることができる。そのため、僕らはそれほど多くのテストを行う必要がないから、助かっている」

「ただ、JDCやJOTAのようなチームは充分なテストを実行できるようにする必要があるし、予算やその他の理由でテストが制限されることがあってはいけないと僕は思う」

「この種のクルマは、とても複雑だ。現場で比較的早く作業を進めることはできるが、ファインチューンを進めていくには、まだ時間がかかるんだ」

 バトンはまた、ファクトリーチームと接触していることを明かしたが、どこの選手権に参戦しているチームかは明かさず、個人的にはプライベーターと仕事をすることを希望していると述べた。また、ABSなしで走りたいという理由から、GT3レースへの参戦も否定している。

 ワークスチームでのドライビングについて聞かれると、「あまり興味がない、と言わざるを得ない。僕はファクトリーでたくさん走ってきたからね」とバトン。

「このスポーツにとっては素晴らしいことだと思う。僕らには、それが必要なんだ。WECは現実ではないように見える。世界最大の耐久レースで戦うために多くのファクトリーチームやOEMが続々と参戦してくるなんて、本当にクールだ!」

「あるファクトリーチームとは話をした。その道を僕が選ぶかどうかは分からない」

「僕は、レースを愛しているがゆえにレースに参加しているチームが好きなんだ。彼らはクルマを売るために参戦しているわけじゃない。ここ(IMSA)にいるマニュファクチャラーのチームは、勝つこと、そして話題になること願っていることは知っている」

「だけど、ここ(JDCミラー)は家族経営のチームのようなものなんだ。 彼らがマニュファクチャラー(ワークス)と同じくらい競争力があるのなら、僕はむしろこのようなチームにいたいと思っているんだ」

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油5円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

アキュラIMSA車両ドライブしたフェルスタッペン、デイトナ24時間は出ないの?「出るには十分な準備をしたいけど、今は不可能だ」
アキュラIMSA車両ドライブしたフェルスタッペン、デイトナ24時間は出ないの?「出るには十分な準備をしたいけど、今は不可能だ」
motorsport.com 日本版
約183万円! 三菱「新型“5ドア”軽SUV」発表に反響多数! 「走りがいい」「好き」の声!半丸目もカッコイイ「ミニ」が話題に
約183万円! 三菱「新型“5ドア”軽SUV」発表に反響多数! 「走りがいい」「好き」の声!半丸目もカッコイイ「ミニ」が話題に
くるまのニュース
新車99万円! ダイハツ「“最安”ワゴン」どんな人が買う? イチバン安い「国産乗用車」は装備が十分! 超お手頃な「ミライース」支持するユーザー層とは
新車99万円! ダイハツ「“最安”ワゴン」どんな人が買う? イチバン安い「国産乗用車」は装備が十分! 超お手頃な「ミライース」支持するユーザー層とは
くるまのニュース
2025年は赤・黄・黒の3色 スズキ「V-STROM 250SX」2025年モデル発売
2025年は赤・黄・黒の3色 スズキ「V-STROM 250SX」2025年モデル発売
バイクのニュース
「高いのはしゃーない」光岡の55周年記念車『M55』、800万円超の価格もファン納得の理由
「高いのはしゃーない」光岡の55周年記念車『M55』、800万円超の価格もファン納得の理由
レスポンス
KTM1390スーパーデュークGT発表!カテゴリーで最も過激なスポーツツアラーを標榜するGTが1390系エンジンでバージョンアップ
KTM1390スーパーデュークGT発表!カテゴリーで最も過激なスポーツツアラーを標榜するGTが1390系エンジンでバージョンアップ
モーサイ
新しい2.2Lディーゼルエンジンと8速ATを搭載したいすゞ「D-MAX」および「MU-X」がタイでデビュー
新しい2.2Lディーゼルエンジンと8速ATを搭載したいすゞ「D-MAX」および「MU-X」がタイでデビュー
カー・アンド・ドライバー
新型「メルセデスCLA」のプロトタイプに試乗!次世代のメルセデス製電気自動車の実力やいかに?
新型「メルセデスCLA」のプロトタイプに試乗!次世代のメルセデス製電気自動車の実力やいかに?
AutoBild Japan
紀伊半島の「最南端」に大変化!? 無料の高速「串本太地道路」工事進行中! 関西エリアの交通を一変する「巨大ネットワーク計画」とは
紀伊半島の「最南端」に大変化!? 無料の高速「串本太地道路」工事進行中! 関西エリアの交通を一変する「巨大ネットワーク計画」とは
くるまのニュース
ホンダ、栃木県とスポーツ振興協定を締結…ラグビーとソフトボールで地域活性化へ
ホンダ、栃木県とスポーツ振興協定を締結…ラグビーとソフトボールで地域活性化へ
レスポンス
軍用車マニアはたまらない!? 大戦中の1942年に製造された“フォード製ジープ”をオークションで発見 フォード「GPW」ってどんなクルマ?
軍用車マニアはたまらない!? 大戦中の1942年に製造された“フォード製ジープ”をオークションで発見 フォード「GPW」ってどんなクルマ?
VAGUE
ズボラ派にもバス&タクシーにもうってつけ! 洗車後の拭き取りをサボれる純水洗車にメリットしかなかった
ズボラ派にもバス&タクシーにもうってつけ! 洗車後の拭き取りをサボれる純水洗車にメリットしかなかった
WEB CARTOP
スズキが新型「ソリオ」1月発表!? “迫力顔&先進機能”採用!? 既に予約した人も!? 何が変わった? 販売店に寄せられた声とは
スズキが新型「ソリオ」1月発表!? “迫力顔&先進機能”採用!? 既に予約した人も!? 何が変わった? 販売店に寄せられた声とは
くるまのニュース
カワサキ「Z2」エンジン お気楽過ぎる「丸塗り」では後々後悔 可能な限り緻密なマスキングを目指す!! ~日本の至宝「空冷4発」を未来へ継承~Vol.23
カワサキ「Z2」エンジン お気楽過ぎる「丸塗り」では後々後悔 可能な限り緻密なマスキングを目指す!! ~日本の至宝「空冷4発」を未来へ継承~Vol.23
バイクのニュース
[DSP大全]「位相」を合わせられれば、“一体感のあるサウンド”を獲得可能!
[DSP大全]「位相」を合わせられれば、“一体感のあるサウンド”を獲得可能!
レスポンス
ノリス、ラスベガス初日は上位タイムも低グリップに手を焼く「市販車の方が速い気がする……」燃料多載での走行にはまだ課題も?
ノリス、ラスベガス初日は上位タイムも低グリップに手を焼く「市販車の方が速い気がする……」燃料多載での走行にはまだ課題も?
motorsport.com 日本版
アドベンチャーツアラー「V-STROM 250SX」が色変更!新設定「ソノマレッドメタリック」の鮮やかな赤が眩しい!   
アドベンチャーツアラー「V-STROM 250SX」が色変更!新設定「ソノマレッドメタリック」の鮮やかな赤が眩しい!   
モーサイ
初代日産リーフは「普通に乗れる」電気自動車だった【10年ひと昔の新車】
初代日産リーフは「普通に乗れる」電気自動車だった【10年ひと昔の新車】
Webモーターマガジン

みんなのコメント

この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村