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日本のスワップミートの草分け的イベント「A-DAY」が迎えた20周年

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日本のスワップミートの草分け的イベント「A-DAY」が迎えた20周年

■20年目を迎えた古参イベント

 1970年代の中頃からアメリカの西海岸周辺で広がりだし、『モーターサイクルカスタム・カルチャー』の根幹を支えるイベントの1つといえる“スワップミート”ですが、去る2020年11月15日に山梨県の『ふじてんスノーリゾート』で開催された『A-DAY』を振り返ってみると、既にそれは我が国、日本でも浸透し、根付いたといえる存在かもしれません。

カスタムバイクイベントで頂点に輝いた一台 『インディアンオレンジ』によるディガーを見る

“スワップミート”とは、文字どおり「スワップ=交換」と「ミート=出会う」という2つの言葉の組み合わせからもお分かりのとおり、いわゆる『部品交換会』を指します。日本的な呼び方をすれば「フリマ」や「ノミの市」がソレに該当するのでしょうが、ともかく米国では、ユーザーが“スワップミート”で安くパーツや車両を手に入れ、ガレージの中で自分の手を汚し、チョッパーやホットロッドを作り上げることが「基本のキ」となっております。

 今や日本のカスタムシーンは世界的に注目を集める程にレベルアップして久しいのですが、こうした“スワップミート”の浸透が、その一端を担っているといっても過言ではないかもしれません。

 ちなみにこの“A-DAY”というイベントは2000年スタートし、今年で20回を数えるのですが、その前身として忘れられないイベントに“ハーベストタイム”というハーレー・ダビッドソンのカスタムショーの存在があります。

 1993年にスタートしたハーベストタイムは日本のカスタムシーンで草分け的存在のショップ、『モーターサイクルズDEN』の佐藤由紀夫氏によって企画されたのですが、その開催前に同氏が不慮の事故によって逝去。

 業界のカリスマがこの世を去った後に5回限定で開催されたのですが、そのアウトドアのミーティング的な要素は佐藤由紀夫氏の実姉である『有限会社デンスピリッツ』の佐藤啓子代表が運営する『A-DAY』に、そしてカスタムショー的な要素は以前に当サイト(バイクのニュース)でも、ご紹介させて頂いたとおり、“ハーベスト”のスタッフとして関わったホットドックカスタムサイクルズの河北啓二氏が主催する『クールブレイカー』(1998~2015年まで開催)に受け継がれ、現在に至っています。

■感染症対策を施し開催

 今年の『A-DAY』といえば記念すべき20周年……しかし今は『新型コロナ禍』の真っただ中という状況だったゆえ“入口での手指の消毒”と“検温”、そして万が一、クラスターが発生した際の周知の為、“入場者一人、一人の住所の記入”が徹底して実施され、開催されるに至ったのですが、この日は天候にも恵まれ、2800人の来場者を動員。訪れた人々も、お目当てのパーツ探しやベンダーブースでのショッピングなどで秋の1日を存分に堪能した様子でした。

 20回目のA-DAYを終え、主催者である有限会社デンスピリッツの佐藤代表は次のように話します。

「1993年に由紀夫さんが亡くなり、2回目の“ハーベスト”からお手伝いして、その後に“A-DAY”を開催して20年という月日の流れの早さにただただ驚いています。

 今年は特に開催にあたって気をつかう状況だったのですが、スタッフの皆様や、ご来場して頂いたバイカーの皆様のご協力に頭がさがります。皆様の温かいご協力があり、継続が出来たことに感謝です。また勿論、“ハーベスト”の時代からご出店頂いている数多くの店主様にも感謝しております。継続できたのは皆様の力なり、ですね」。

※ ※ ※

 今年は『新型コロナ禍』の中、様々なイベントが中止、もしくは延期の措置がとられていますが、やはり我々『バイク乗り』は、普段から(あまりこういうことは書きたくありませんが)『万が一のことがあれば簡単に命を落としてしまう乗り物』を愛し、それに携わっています。それはすなわち普段から「自分の身は自分で守る自己防衛」の気持ちが強いということではないでしょうか?

 幸いにも他のバイク関連のイベントでもクラスターが発生したという類の話を聞いたことはありませんが、この先もバイクに乗ることと同じように「注意しつつ楽しく」が基本となるでしょう。

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