お洒落な軽キャンパー「クオッカ ジャパンディ」
三島ダイハツが製作したオリジナルのキャンピングカー「クオッカ」シリーズの第3弾として「クオッカ ジャパンディ」が登場しました。ダイハツ「ハイゼット パネルバン」をベースとして、富士ひのきを使ったこだわりのインテリアに、消臭する壁紙「ルナファーザー」と「ホタテ漆喰ペイント」の室内塗材を採用したモデルです。こだわり仕様が自慢の軽キャンパーを詳しくチェックしていきましょう。
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「クオッカ」シリーズの第3弾は人に優しい仕様
ダイハツの「ハイゼット」のなかでも、配達などで使用するパネルバンを架装し、キャンピングカーとして使い勝手抜群のモデルを生み出したのが三島ダイハツの「クオッカ」シリーズだ。
ダイハツ新車ディーラーである三島ダイハツは、古くからキャンピングカーの製造・販売も行っていて、その確かな信頼性からリピート率が高く、地元でも愛されているディーラー兼ビルダーとしても知られている。
キャンピングカーにおける現在の主力車種であるクオッカシリーズは、富士山麓でとれた良質で香り豊かな「富士ひのき」を使用した山小屋風のインテリアをイメージし、トランスフォーメーションボックス構造によって、多彩なアレンジで快適な旅を楽しめるモデルとして2020年に登場。2022年にはクオッカ第2弾として、トランスフォーメーションボックスをトランスフォーメーションパレットに変更し、多彩な内装アレンジで楽しめる「クオッカ ワラビー」を完成させた。そして2024年、その第3弾として「クオッカ ジャパンディ」の名を持つモデルがデビューした。
富士ひのきとホタテ漆喰ペイントが清潔感あふれる室内を演出
ベースはダイハツ ハイゼットのパネルバンであり、富士ひのきを使ったこだわりのインテリアも共通コンセプトだ。ただ、先に登場したモデルとの大きな違いは、このクオッカ ジャパンディの内壁や天井にはホタテ漆喰ペイントと名付けられた特殊塗装仕上げとなっている点にある。ベースは、通気性や透湿性、さらには結露によるカビの発生を抑制するドイツ製「ルナファーザ」という紙と木を原料として素材を下地に使用。これにホタテの貝殻から作った漆喰塗装を施工することで、シックハウス症候群の原因とされるアレルゲンやVOCを吸着させ、不快な症状の発生を和らげる効果を高めことに成功。したがって、このクオッカ ジャパンディは、ユーザーの健康を考えた「人に優しい仕上げ」のキャンピングカーといえるわけだ。
ホタテ漆喰ペイントの白い天井や壁は、富士ひのきの美しい木目と相まってとても明るく清潔感あふれるインテリア空間を作り出す。レイアウトについては、基本的に1人でゆったりと過ごして就寝することができるスタイルとして提案。車両左後部サイドにキャビネットを設定し、対面する形でソファ兼シングルベッドを配置する。
ファイバーマットで寝心地も抜群
ベッド展開についてはアイデアものの簡単さで、ベンチシート部分を横にスライドさせるだけでフラットベッドが出現する構造になっている。展開時のサイズは家庭用シングルベッドの幅よりも少し広い1840mm×1060mmの設定だ。また、ベッドマットは定番のウレタン製ではなく、快適な睡眠を約束してくれる反発力と通気性に優れたファイバーマットを採用しているのがポイントだ。試しに横になってみたが、反発力も程よくしっかりあって、寝心地はとても良かった。
左サイドに置かれたキャビネットには、クオッカシリーズとしては初となるシンクとフォーセットを設置。その下には各13Lの給排水タンクが収納され、リアゲートを開けると車外から直接出し入れできるように工夫されていた。
購入しやすい驚きの低価格が魅力
また、基本的にオーナーの使用目的に合わせて自由選択できるのがクオッカ ジャパンディの特徴。展示車両はフルオプション車両で、車載用セパレートクーラー、壁面取り付け用のベンチレーター、200Ahのリチウムイオンバッテリー等も搭載しているが、電装系についても標準装備の100Ahディープサイクルバッテリーと走行充電システムだけで十分というオーナーも多いはずだ。だから、このクオッカジャパンディの販売価格(消費税込)は2WD・5MTが280万5000円、2WD・CVTが294万2500円、4WD・5MTが269万3400円、4WD・CVTが312万4000円と、キャンピングカーとしてはかなり購入しやすい価格帯で提供されているのもポイントといえるだろう。
ハイゼット パネルバンのカッコ良さに加えて、旅のスタイルに合わせて装備や仕様を拡張できるキャンピンクカーはそれだけで夢が広がる。アクティブな外遊びの相棒として、このクルマは気になる存在だ。
三島ダイハツでは2024年の3月に静岡県・裾野市に広大なショールームを兼ねたRVパーク「キャンピングカーガーデン」をオープンさせた。この施設は、キャンピングカーを身近なものとして体験することができ、クオッカ ジャパンディもここに置かれている。実際に車両に触れたりすることができる施設なので、近くを通った時にはぜひ立ち寄ってもらいたい。そこには必ず新たな発見があるはずだ。
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