最終こだわりモデル、タイプS登場
S660、レジェンド、オデッセイ、クラリティなど、生産中止の報が続くホンダ、その矛先はフラッグシップにも……。2017年に日本デビューした2nd・NSXが2022年いっぱいで生産終了する。しかし、ただ静かに終焉を迎えるのではない。開発陣は2ndモデルの集大成と言える特別なモデル、タイプSを準備していた。
タイプSは世界限定350台を生産。その内の30台が日本向けだ。購入申込みはすでに終了。いくら最終モデルとはいえ、2794万円のスーパースポーツが瞬時に売り切れたのには驚いた。
2代目ホンダNSXの最終モデル「NSX Type S」が正式発表。車両価格は2794万円に設定
エクステリアで大きく変わったのはフロント部だ。タイプSはロー&ワイドかつアグレッシブな造形を採用した。変更は単なるイメージチェンジではない。機能向上が目的だ。センター/左右の開口部拡大は冷却性能アップ、バンパーサイドの造形はリアインタークーラーへの流速アップを実現。それに加えて、追加されたフロントリップスポイラーと形状を最適化したリアディフューザーが、空力性能を一段とレベルアップしている。
ディテール部ではヘッドライト、アルミホイール、ドアミラー、ドアノブ、エキゾーストフィニッシャーがピアノブラック/カーボンで統一され、タイプSの世界観を演出する。
ボディカラーは新色のカーボンマットグレーメタリック(写真)、ロングビーチブルーパールを含め、全10色から選べる。
インテリアは刺繍が施されたシートやグローブボックスがタイプS独自の演出。個人的には専用ステアリングやシートなど機能面のプラスαも欲しかった。
システム出力610psを実現! 足回りも専用セッティングを実施
パワートレインは「スポーツハイブリッドSH-AWD」の潜在能力をフルに引き出すチューニングが実施された。V6・3.5リッター直噴ツインターボ+リアモーター+フロント左右独立モーターのシステムはすべてがパフォーマンス志向だ。
エンジンはターボチャージャー過給圧5.6%アップ/インジェクター燃料噴射量25%アップ/インタークーラー放熱量15%アップを実施。モーターはインテリジェントパワーユニット(IPU)のバッテリー出力10%アップ/バッテリー使用可能容量20%アップ/ツインモーターユニット20%ローレンジ化が図られた。
システム出力はノーマルの581ps/646Nmから610ps/667Nmに向上。絶対的なパフォーマンスはもちろんだが、2ndモデルが追及してきた「ダイレクト/レスポンシブ/スムーズが、大きくレベルアップした」と開発陣は説明してくれた。
トランスミッション(9速DCT)にも手が入っている。シフトスピードアップやより滑らかなシフト制御に加えて、新たに減速側パドルの長押し(0・6秒)で瞬時に適切なギアにシフトダウンする「パドルホールド・ダウンシフト」が採用された。
官能性能向上も抜かりなしだ。インテークサウンドコントロールとアクティブサウンドコントロール(ASC)の最適化が行われ、一段と快音を奏でるという。どのようなサウンドなのか、興味が高まる。
フットワーク系も大幅強化。すべてがスポーツ仕様
出力アップされたパワートレインに対して、フットワーク系もしっかりとグレードアップした。
あらかじめ出力アップを見越していたのか、ボディそのものに変更はないが、磁性流体式の電子制御アクティブダンパー(BWI製)は減衰特性の見直しに加えてパフォーマンスレンジの引き上げを実施。アクティブダンパーは、ミリ秒単位でクルマのロール/ピッチング方向の減衰力を制御するNSXの走りの要のひとつだ。
タイヤはグリップ性能を引き上げたNSX専用設計のピレリP-ZERO(前245/35R19、後305/30ZR20)、と5本スポークの軽量鍛造ホイールを組み合わせ。ホイールのインセット変更でワイドトレッド化(フロント:+10mm、リア:+20mm)が行なわれ、これが限界性能とコントロール性アップにも大きく寄与している。
車両細部までファインチューンされたタイプSの価格は2794万円。絶対的には高額だが、わずか350台のためにここまで手を入れた事を考えると、標準車比で約370万円高のプライスはお買い得にも感じる。幸運にも入手できたミリオネアーはガレージに飾っておくのではなく、その実力をサーキットなどで存分に味わってほしい。
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