リジッドな操作感は一度乗ると病み付きになるんです!
AE86らしい走りはそのままに快適性を兼ね備えた公道仕様
「免許取得以来、ハチロクを愛し続ける男の愛機」年齢とともに進化を続けた快速ストリート仕様
「19歳で初めて買ったクルマがハチロク。当時はドリフト=ハチロクで、憧れでしたからね」と、昭和を代表するFRスポーツへの想いを熱く語るオーナー。通常は、生活環境の変化や自身の成長に伴って趣味趣向は変化していくものだが、この強者は他車に浮気することなくAE86一筋を貫いた。まさに生粋のハチロクマニアなのである。
とはいえ、全てが変わらなかったわけではない。年齢とともに愛車へのチューニングアプローチは快適志向が強くなっていき、「もう若くはないので、エアコンパワステは必須。でもパワーは欲しい」と、オールラウンドに楽しめるストリート仕様を求めるようになっていった。そして、そんなオーナーの欲求を100パーセントで応えたのが、AE86チューンの名店”テックアート”だ。
テックアートが製作したエンジンは、コストとのバランスも考え、排気量はそのままにオリジナル鍛造ピストンにJUNのH断面コンロッド、純正加工のクランクシャフトを腰下にセット。ヘッドには同じくテックアート製のハイカム(IN/EX 296度 8.5mmリフト)と4スロ、高効率タコ足を装着し、パワーFCによるマネージメントで196psを発揮させている。なお、セッティングは可能な限り低中速トルクを犠牲にしないよう気を使ったそうだ。
冷却チューンにも余念はなく、ラジエターはロワホースの取り付け位置をアッパーホースの対角線上に移設したテックアートのオリジナルを導入。これで冷却水がコア全体を流れるようになり、冷却効率が格段に良くなるという。
同時に、リフレッシュの意味も込めてオルタネーターにはテックアートの70アンペア強化品をインストール。軽量&低抵抗というメリットもあり、ハチロクを長く乗るための必須パーツでもある。
室内は年季を感じさせるが、ステアリングコラム上にはデフィのタコメーターをセット。水温、油温、油圧のメーターはセンターコンソールに埋め込み、その下にはインダッシュ式のカーナビも確認できる。機能性と快適性を両立させたメイキングだ。
エクステリアはテックアートのコンプリートキットでフル武装。フェンダーはフロント片側15mm、リヤ片側30mmのワイド仕様だ。足回りは、前後ともに9kg/mmのスプリングをセットしたテックアートのオリジナル車高調でセットアップされている。
「パワーは十分ありますし、今は少しでも長く乗るためにメンテを重視してます。ゴーカートみたいにダイレクトな感覚で、とにかく運転が楽しい。もう1台サブでアルテッツァも持っていますが、ハチロクだけは絶対に手放したくないですね」。
動態保存モードに入っているとはいえ、それでも時間ができればサーキットや峠へと足を運ぶこともある。オーナーとハチロクの付き合いはまだまだ続いていくのだ。
●取材協力:テックアート 埼玉県八潮市浮塚54-1 TEL:048-994-2081
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みんなのコメント
毎年キツすぎますね。
13年のやつ止める公約する議員がいたら票入れるんだけどね。