BYDの小型セダン 欧州上陸
中国のEVメーカー、BYDの新型セダン「シール(Seal)」がパリ・モーターショー2022で公開された。中国ではすでに発売されており、年内には欧州でも販売が開始される予定である。
【画像】BYDが放つ小型EVセダンとは【BYDシールをライバル車と写真で比較】 全83枚
5月に正式発表されたばかりのシールは、テスラ・モデル3のライバルとなるコンパクトセダンであり、中国では6万台の予約注文を集めたとされている。中国向けの価格は22万2274人民元(約460万円)から29万8140人民元(約615万円)となっている。
BYDは、日本法人ビーワイディージャパンにより日本市場にも参入している。先月発表された3台の新型乗用EVのうちの1つがシールで、2023年下半期に発売される見込みだ。
シールのエクステリアは、コンセプトカー「Ocean X」で見られるデザイン要素と、独自の「海洋美学」コンセプトを採り入れている。全長4800mm、全幅1875mm、全高1460mmと、車幅を除いてテスラ・モデル3より若干大きい。
BYDの「eプラットフォーム3.0」を採用し、61.4kWhと82.5kWhの「ブレード」バッテリーが設定される。バッテリーにはBYDのリン酸リチウムイオン (LFP) 技術を使用し、バッテリーモジュールと車体構造を一体化したCTB (Cell-to-body) 構造を採用。この新構造により、ボディは最大4万Nm/degの高いねじれ剛性を持つという。
後輪駆動のスタンダードモデルには、最高出力204psの電気モーターと61.4kWhのバッテリーをリアに搭載し、0-100km/h加速5.7秒を達成。中国CLTCテストサイクルでの航続距離は550kmを謳う。
また、中間グレードとして、最高出力312psの電気モーターと82.5kWhのバッテリーを搭載し、0-100km/h加速5.9秒、CLTCでの航続距離700kmを実現するモデルもある。
最上級モデルでは、フロントに218ps、リアに312psのモーターを搭載して四輪駆動とし、合計出力530psを発揮。これに82.5kWhバッテリーを組み合わせ、0-100km/h加速3.8秒、航続距離650kmを達成している。
サスペンションは、フロントがダブルウィッシュボーン、リアがマルチリンク。最上級モデルでは重量配分を50:50とし、前後でトルク配分を行うインテリジェント・トルク・アダプテーション・コントロール(ITAC)システムを搭載している。
欧州では、今年末にディーラー・グループのHedin Mobilityを通じてドイツとスウェーデンで発売予定。その後、販売エリアを順次拡大していく方針だ。
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みんなのコメント
あとは内装のクオリティがどうか。
しかし日本車のワチャワチャデザインがもどかしい。
iPhone、Galaxy、中華のスマホ競争勢の車バージョンが整っちゃった感じ。