月々の登録台数をベースに本誌が独自集計を行う最新販売ランキングから2022年1-12月で売れていたクルマにズームイン。軽自動車、小型&普通登録車を含んだ総合ランキングで上位に位置するモデルモデルをピックアップしました。今回取り上げるのは総合ランキングで6位となったコンパクトSUVのロッキー/ライズ。なぜこのクルマが売れているのか? その理由や魅力、強みをお教えしましょう!
●文:月刊自家用車編集部(ハラ)
【小型&普通登録車/軽自動車 登録台数6位】ダイハツ・ロッキー/トヨタ・ライズ 実用車に求められる性能を抜かりなくカバー。コスパの良さは国産車トップレベル
2022年1月-12月の登録台数は10万6,112台。小型&普通登録車に絞りこめば3番目、SUVとしては最も売れた1台になる。
まずロッキー/ライズで注目したいのは、普段使いで不便を感じない走行性能と実用性を持っていることが挙げられる。
<ランキング>2022年 軽自動車、小型&普通登録車を含んだ総合ランキング
主力グレードに採用されている1.2LのNAエンジンと、1.2Lのハイブリッド(e-SMART HYBRID)は、トップクラスとはいえないまでも、必要十分な出力特性と燃費性能を両立する優れもの。アクセルを踏み込んだ際の反応が若干異なるが、ともに1トン前後のボディを引っ張るには十分すぎる性能を持つ。従来からの1Lターボほどメリハリの効いた特性ではないが、ターゲット層となるファミリーユーザーにとってはこちらの方が好ましく感じるだろう。
―― ハイブリッド車のe-SMART HYBRIDは、エンジンで発電した電気でモーターを駆動させるシリーズ式ハイブリッド。 [写真タップで拡大]
―― コンパクトSUVとしては最小クラス。こなれた価格もあって、コンパクトカーと比較されるケースも多いようだ。
全長☓全幅☓全高は3995☓1695☓1620mmと、SUVとしては最も小柄なモデルだが、そのサイズからは想像できないほどキャビン空間に配慮した設計が与えられている。室内長は1955mmで前後席の幅も900mm。荷室奥行きも755mm(通常時)と十分なスペースを確保され、さらにこのカテゴリーで重視される後席まわりの居住性も、巧みな設計を用いることで頭上も足元も十分な広さがある。後席からの開放感も上々で、4名乗車でも快適に移動できることも見逃せない美点だ。
―― 後席まわりの余裕が十分確保されていることも特徴。大人4名の乗車も悠々とこなせる実力を持つ。 [写真タップで拡大]
―― シートアレンジは平凡だが、荷室スペースは十分確保。実用車に求められる基本性能に優れることも強みといえる。 [写真タップで拡大]
ダイハツ/トヨタ/スバル
ロッキー/ライズ/レックス
価格:167万7000~235万7000円(ロッキー)/171万7000~233万8000円(ライズ)/182万~217万1100円(レックス)
最新購入情報
納期の目安:3~7か月
車両本体目標値引き額:22万円
それでいて、価格がこなれた設定ということも見逃せない。最もベーシックな1.2LのNAエンジンを搭載するロッキー・Lの2WDモデルの価格は167万7000円。ハイブリッド車のロッキー・X HEVの2WDでも212万6000円になる。コンパクトSUVとしてはもちろん、2BOXハッチバックを含めたコンパクトクラスまで広げてもリーズナブルな価格設定だ。
例を挙げるならば、スズキ・クロスビー(HYBRID MX 2WDで184万300円)とトヨタ・ヤリスクロス(ガソリンX 2WDで189万6000円)の最安グレードと比べると、ロッキーは20万円ほど安めの設定。
クロスビーはキャビンのアレンジ性やマイルドハイブリッドエンジン搭載による動力性能の余裕、ヤリスクロスは1ランク上の1.5Lエンジンを採用&高速走行をまったく苦にしない抜群のシャシー性能という優位点があるが圧倒的とまではいえない。
市街地中心でかつ便利に使えるクルマを求める向きにとっては、コスパに優れるロッキー/ライズは間違いなく選択肢に入るはずだ。
―― トヨタとスバルにもOEM車として供給している。左がトヨタ・ライズ、右はスバル・レックス。 [写真タップで拡大]
<次ページ>軽自動車、小型&普通登録車を含んだ総合ランキング
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みんなのコメント
天井も高いから広さを感じる。
エンジンも3気筒ながらターボで結構走るし、ヤリスクロスより音も静か。
ハイブリッドは知らないけど、売れるのは必然的としか言いようがない。