ル・マン耐久レーサーを市販化
text:James Attwood(ジェームズ・アトウッド)
【画像】ライバル多し!GRスーパースポーツ【ライバルとなりそうなスーパーカー6選】 全186枚
translator:Takuya Hayashi(林 汰久也)
トヨタは、パフォーマンスカーのGRシリーズのトップモデルとして、最高出力1000psのハイパーカー「GRスーパースポーツ」を発売する。
ル・マン24時間耐久レースで優勝したプロトタイプから開発されたプラグイン・ハイブリッド・パワートレインを搭載し、来年登場する見込みだ。
メルセデスAMGワンやアストン マーティン・ヴァルキリーのライバルとなるこのモデルは、GRスープラ、GRヤリス、新型GR86などGRシリーズのフラッグシップモデルとなる。
また、トヨタの世界耐久選手権プログラムと市販車を結びつける役割も果たす。豊田章男社長は、同社のさまざまなモータースポーツ・プロジェクトと市販車とのつながりを強化することに重点を置いている。
ミドエンジン、後輪駆動、2シーターのGRスーパースポーツの製作は、当初、FIA世界耐久選手権で予定されていた新しいル・マン・ハイパーカー(LMH)のレギュレーションにより、公道走行可能なクルマをベースにマシンを開発することが求められていた2018年に承認、発表された。
しかし、LMHレギュレーションはその後大幅に変更され、全輪駆動のハイブリッド・パワートレインを搭載したオーダーメイドのレーシングカーが認められるようになった。これにより、ホモロゲーションのためにGRスーパースポーツを生産する必要がなくなった。
だが、トヨタはGRスーパースポーツをトップモデルとして限定生産し、レーシングカーを公道で走れるようにすることを目指している。
総出力は1000ps以上か
このGRスーパースポーツは、トヨタが今年の世界耐久選手権に投入する新型「GR010ハイブリッド」の姉妹車として発表されるが、パワートレインやメカニカルな部分は、同車の前身であるLMP1クラスの「TS050ハイブリッド」をベースにしているとのことだ。
GRスーパースポーツは、TS050ハイブリッドの2.4L直噴ツインターボV6をロードチューンして、「トヨタ・レーシング・システム」のハイブリッドと組み合わせている。ハイブリッド・システムの仕組みや電気モーターの数などの詳細は明らかにされていないが、システム総出力は1000psになる予定とされている。この数値は、当初のLMHレギュレーションのもとで選ばれたものである。
しかし、LMHクラスの最高出力が680psに引き下げられたため、パワートレインを3.0L V6ハイブリッドに変更することになった。
ただ、トヨタはGRスーパースポーツの最高出力を少なくとも1000psに設定しており、関係者によると、3モーターのハイブリッド・システムを使ってこれを上回る出力を検討しているという。
GR010ハイブリッドは、パワートレインこそ異なるものの、GRスーパースポーツの市販モデルのスタイリングを示唆している。
LMHのレギュレーションでは、エアロダイナミクスとボディワークがほぼ制御/固定されているが、メーカーには市販車に合わせてボディワークを自由にデザインできる領域が与えられている。
トヨタのモータースポーツ部門の責任者は、GR010ハイブリッドのスタイリングがガズー・レーシングによって指定されたことを明らかにしている。
購入には「審査」が必要?
GRスーパースポーツは、昨年のル・マン24時間レースで初めて公開され、コンバーチブル型のプロトタイプがデモ走行した。
しかし、市販モデルではクーペとして販売される予定であり、ドアの代わりにルーフとフロントガラスを反転させて乗り込むという、珍しい開口部の採用を検討していることが、トヨタの特許申請書に記載されている。トヨタが市販モデルにこのレイアウトを採用するのか、それとも単に一般的な研究の一環として特許を申請したのかは不明である。
GRスーパースポーツの生産台数は明らかではない。当初のLMHレギュレーションでは、ホモロゲーションの要件を満たすために、少なくとも20台を市販する必要があった。
現在、トヨタがこのクルマを販売する必要性はないが、これまでの投資や、GRを代表するモデルとなることを考えると、少なくとも20台以上は生産される可能性が高い。
予約はまだ始まっていないが、トヨタは先日、どのような顧客を想定しているのかを示すアンケートをウェブ上で公開した。トヨタ2000GTやレクサスLFAを所有しているか、定期的にサーキット走行をしているか、レーシング・ライセンスを持っているか、GRスーパースポーツに期待することは何か、などを質問しているのだ。
こうした質問事項から、フォードが限定生産のGTを販売した時と同様に、ブランド・ロイヤリティやプロモーション能力などを考慮しながらトヨタが購入者を選ぶ可能性がある。
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みんなのコメント
モリゾウはどうしたかったのかわからないケド、脱税で貯め込んだ金に物言わせて、めちゃくちゃやってる感じ。コロナのど真ん中に、生活に全く必要ないGRヤリス特売!とか、トヨタ帝国の貴族は違うね