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勝田貴元が岩石散乱の酷路で好調。最速ヌービルに僅差の2番手で続く/WRCギリシャ シェイクダウン

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勝田貴元が岩石散乱の酷路で好調。最速ヌービルに僅差の2番手で続く/WRCギリシャ シェイクダウン

 9月5日(木)、2024年WRC世界ラリー選手権の第10戦『アクロポリス・ラリー・ギリシャ』のシェイクダウンが行われ、ヒョンデ・シェル・モービスWRTのティエリー・ヌービル/マルティン・ウィダグ組(ヒョンデi20 Nラリー1)が全体ベストタイムを刻んだ。TOYOTA GAZOO Racing WRTのレギュラーである日本人ラリードライバーの勝田貴元(トヨタGRヤリス・ラリー1)は2番手タイムをマークしている。

 前大会のラリー・フィンランドから約1カ月のサマーブレイクを経て、シーズンはいよいよ終盤戦に突入。残るラウンドは4戦となり、各選手権の王座争いも佳境に差し掛かってきた。

【タイム結果】2024年WRC第10戦アクロポリス・ラリー・ギリシャ シェイクダウン

 現地時間9時1分、いまだ朝焼けに包まれている山岳エリアを舞台にシェイクダウンがスタート。こぶしほどの大きさがある岩石も多数転がる3.62kmの荒れたグラベル(未舗装路)を、来季の契約延長が決まったティエリー・ヌービル(ヒョンデi20 Nラリー1)から順にアタックしていく。

 次第に、各車が巻き上げた砂煙も広がりを増していくなか、1回目のアタックで全体ベストとなったのは3台目にコースインしたオット・タナク(ヒョンデi20 Nラリー1)で、まずは2分46秒0をマーク。

 そして、0.4秒差の2番手には勝田が続く好走を見せ、第6戦ラリー・イタリア・サルディニア以来の出走となるダニエル・ソルド(ヒョンデi20 Nラリー1)が3番手に続く。一方WRC2クラスでは、ヤン・ソランス(トヨタGRヤリス・ラリー2)がタイヤのサイドウォールに切り込みが入るダメージを負うなど、早くも1走目からギリシャの悪路が牙を剥き始めた。

 以降は各車アタックを重ねていき、コースコンディションの向上も影響したかタイムは短縮していく。最終的には、最初のアタックから11秒のタイムアップを見せたヌービルが2分38秒2で全体ベストを更新した。

 2番手には0.9秒差のタイムをマークした勝田、3、4番手にはタナクとソルドが続いており、シェイクダウンは上位を席巻したヒョンデ勢に対して勝田が割って入るという勢力関係となった。

 Mスポーツ・フォードWRTで今季のエースと言える活躍を見せているアドリアン・フルモー(フォード・プーマ・ラリー1)は、5番手タイム。そして選手権首位のヌービルが最速スタートな一方、選手権2位のセバスチャン・オジエ(トヨタGRヤリス・ラリー1)は6番手、選手権4位の僚友エルフィン・エバンス(トヨタGRヤリス・ラリー1)は9番手と、2台ともにスロースタートとなった様子だ。

 なお、ヒョンデおよびフォード勢は各車3回タイムを残しているが、トヨタ勢は3台ともに2回にとどまっている。

 WRC2クラスは、最初のアタックで2分45秒0を刻んだガス・グリーンスミス(シュコダ・ファビアRSラリー2)が総合8番手でクラス首位、続くクラス2番手はロベルト・ヴィルヴェス(シュコダ・ファビアRSラリー2)となりシュコダ勢がワン・ツー発進を見せた。僅差の3番手にはヨアン・ロッセル(シトロエンC3ラリー2)が続いている。

 本格的な走行が始まるデイ1は、SS1からSS6までの全6本を予定。全ステージの総走行距離は135.02km、リエゾン(公道区間)も含めた総距離は487.64kmだ。


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