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人気のSUBARU XVがフルモデルチェンジで「クロストレック」に改名。新型は全車e-BOXER搭載

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人気のSUBARU XVがフルモデルチェンジで「クロストレック」に改名。新型は全車e-BOXER搭載

新型はインプレッサの派生車からSUBARUの主力に格上げ

 2022年、スバルSUVシリーズの末っ子、XVは発売10周年を迎えた。XVはインプレッサの販売が伸び悩む欧州/中国からのリクエストを受けて開発された経緯がある。蓋を開けるとクロスオーバーSUVブームと相まって世界的にスマッシュヒット。ベース車のインプレッサを超える販売台数を記録し、ニッチモデルから基幹モデルに成長した。

SUBARUレガシィ・アウトバックが一部改良でライティングスイッチを変更

 世界初公開された3rdモデルは、次の10年に向けてスタートを切る自信作だ。最大のトピックはネーミングに表れている。従来のXVから北米仕様と同じクロストレックに変更された。クロストレック(=CROSS TREK)は「クロスオーバー」と「トレッキング(=軽い登山)」の造語。新型は「クロカンSUV寄りの性能を持つクロスオーバー」というキャラクターをスバルの最新技術をフル活用して明確にした存在である。今年中に正式発表され受注がスタート。納車は来年春を予定している。

 新型で大きく変わったのはその「立ち位置」。XVはインプレッサの派生モデルだった。対して新型は、クロストレックがメインで今後登場する次期インプレッサは、クロストレックの派生モデルとなる。つまり、クロストレックは「クロスオーバー最適設計」で生まれた生粋のSUVというわけだ。

スタイルはダイナミックな印象。全車マイルドHV+4WD

 エクステリアは新世代スバルデザイン「ボールダー」を採用。フロント回りは、立体的な造形の大型ヘキサゴングリルと鋭さを増したヘッドランプで構成され、サイドはボリューム感が増した前後フェンダーと前傾したスポーティなフォルムが印象的。リアに向けて絞り込まれたキャビンに加えて、立体的で存在感を強めたクラッディングが、スバルSUVモデルの中で最もダイナミックな印象を主張する。ルーフレールのデザインも吟味されている。ボディサイズは、従来とほぼ同等の全長×全幅×全高4480×1800×1580(ルーフレール未装着車1550)mm。2670mmのホイールベースも共通である。

 インテリアは大型センターディスプレイを配した最新スバル共通のインターフェイス。独立した形状にデザインされたセンターコンソールがSUVらしい骨太感を演出する。鋭角にデザインされたドアトリムや斜めのモチーフを採用したカップホルダー/シフト回りには、ちょっとした遊び心がプラスされた。
 フロントシートはレヴォーグから採用の仙骨を抑えるシート構造と固定方法に進化し、快適な座り心地を実現する。
 外から見ると、低いルーフラインなどにより後席の居住性とラゲッジ空間が犠牲になっているように感じるが、パッケージの工夫を通じて従来と同等のスペースを確保したという。

 パワートレーンは2リッターフラット4とモーターを組み合わせたパラレルハイブリッド、e-BOXERのみ。スペックは未公表だが、エンジンとリニアトロニックCVTに振動/騒音を低減する改良を施した最新仕様である。将来的にはトヨタから供給されるシリーズ・パラレル式のストロングハイブリッドの追加も計画されているそうだ。

 プラットフォームはフルインナーフレーム構造の新世代SGP(スバル・グローバル・プラットフォーム)。構造用接着剤の適用拡大とサスペンション取り付け部剛性アップなど、最新の知見・技術を取り入れた改良版になる。
 ルーフパネルとブレースの間に制振性に優れた弾性接着剤(高減衰マスチック)を採用し、ルーフ振動が原因の騒音低減や車内音の収束性向上を図り、より快適性を高めた点も注目ポイントだ。

 駆動方式はもちろん伝統の4WD。足回りはファインチューン仕様。2ピニオン式の電動パワーステアリングとサスペンションには、ハンドリングと乗り心地を高次元でバランスさせるセッティングが実施され、クラスを超える動的質感を実現したという。実力は、試乗してみないと判断できないものの、レヴォーグ/WRX・S4の走りから推測すると、期待していいだろう。

 安全性能はレヴォーグから採用が始まった新型ステレオカメラに加えて、国内スバル車初となる広角単眼カメラ(ステレオカメラより広角で二輪車/歩行者検知が可能)がプラスされた最新のアイサイトを標準装備。
 一部グレードには待望のマルチビューモニターやスバル車初採用のLEDコーナリングランプを設定。一段と引き上げられた衝突安全性能も含めて、全方位で安心・安全を確保している。
 クロストレックは、スバルの伝統と、最新技術が生きるグローバルSUV。タフで使い勝手に優れたマルチパーパスモデルだ。

SUBARUクロストレック 主要諸元

全長×全幅×全高=4480×1800×1580mm ※1
ホイールベース=2670mm
最低地上高=200mm
車重=1540~1620kg
エンジン=2リッター水平水平対向4DOHC16V+モーター(e-BOXER、レギュラー仕様)
トランスミッション=リニアトロニック
サスペンション=フロント:ストラット/リア:ダブルウィッシュボーン
ブレーキ=ベンチレーテッドディスク
タイヤ&ホイール=225/60R17 or 225/55R18+アルミ
駆動方式=4WD
乗車定員=5名
最小回転半径=5.4m

主要安全装備:新世代アイサイト+広角単眼カメラ/SUBARUスターリンク/デジタルマルチビューモニター
※1 ルーフレール&シャークフィンアンテナ無しの車両は1550mm
※SUBARUスターリンクとマルチニューモニターは一部グレードに標準

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みんなのコメント

14件
  • e-boxerってGPから設定されてそこからFB型エンジン含め殆ど進化なくキャリーオーバーなんですよね。
    パワートレイン(モーター)の進化は急務ですがマイルドハイブリッドで10年以上お茶を濁してますますライバルから置き去りにされてしまうのではと思います。GTもそれが理由で売れ行きが伸び悩んだ筈なのに。。シャシーやボディは素晴らしいので勿体ない。
  • 自分がもしクロストレックを待ってて現行XVを買わずに
    待ってたとしたら、これはガッカリするFMCだわ
    これなら現行XVの特別仕様車でも買っても内容あんま変わらない
    細かい所が変わっててもXVを求めてる人はそういう所見てないし…アイサイトX、フル液晶メーター、ストロングハイブリッドとかそういう所でしょ
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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