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GT-Rやシルビアだけじゃない! 海外で価格高騰する日本独自の車5選

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GT-Rやシルビアだけじゃない! 海外で価格高騰する日本独自の車5選

■スポーツモデルだけじゃない! 海外で人気を博す日本の軽自動車

 日本でのみ販売され、輸出販売されなかったスポーツモデルなどが、昨今海外で人気を集めています。

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 とくにアメリカでは、製造から25年が経過した車両については輸入登録の手続きが大幅に簡略化されることで、日産「スカイラインGT-R」や「シルビア」、トヨタ「マークII」3兄弟のターボモデルなど、日本独自のスポーツモデルが数多く海を渡っています。

 しかし、最近ではスポーツモデルだけでなく、よりコアな日本専売モデルの輸出が増えています。

 今回はそんな海外で人気の日本独自のモデルを5台ピックアップして紹介します。

●オートザム「AZ-1」

 1992年に登場したオートザム「AZ-1」は、マツダが当時展開していたブランドのひとつであるオートザムから販売されていた軽自動車です。

 その特徴は、なんといっても本格的なガルウィングを備えたボディ。一部のスーパーカーにのみ採用されていた、真上に開くカモメの羽根のようなガルウィングドアは、小さなボディながら圧倒的な存在感を放っていました。

 エンジンもスーパーカー顔負けのミッドシップレイアウトで、搭載されるものは当時最強のスペックを誇ったスズキ「アルトワークス」用のF6A型ターボエンジン。

 ガルウィングドアとしたことで実現できた大きなサイドシルを持ち高い剛性を持つスケルトンモノコックフレームと、ロックトゥロック2.2回転という超クイックなステアリングも相まって、軽自動車らしからぬ走りを楽しむことができるモデルでした。

 AZ-1も海を渡り、海外では185万円から300万円というプライスタグが掲げられています。

●ホンダ「ビート」

 1991年にデビューしたホンダ「ビート」は、AZ-1と同じくエンジンをミッドシップに搭載する2シーターモデルですが、当時のホンダらしくターボを備えない自然吸気エンジンを採用。

 最大トルクこそターボエンジンには敵わなかったものの、8100回転で64馬力という、軽自動車の自主規制値目いっぱいのパワーを絞り出していました。

 ちなみに、自然吸気のまま64馬力を達成した軽自動車はビート以降に存在しておらず、これだけみてもビートのオンリーワンさが良くわかります。

 もともとボディサイズに制限のある軽自動車ですが、ビートはドライバーのスペースを優先するために、センターコンソールが助手席におよそ20mmオフセットされており、2+2ならぬ1+1シーターと評されることもありました。

 そんなビートは日本でもまだ手ごろな価格のものもあるからか、72万円から123万円といった価格帯となっています。

●スズキ「カプチーノ」

 AZ-1、ビートとくれば、当然スズキ「カプチーノ」も海を渡って人気を誇るモデルです。

 こちらはエンジンをミッドシップに搭載したAZ-1、ビートとは異なり、フロントエンジンリアドライブのレイアウトを採用。

 ロングノーズショートデッキというスポーツカーの基本レイアウトを採用しています。

 カプチーノはビートと同じくオープン2シーターですが、幌を備えるビートとは違って分割式のハードトップを装備。

 左右のトップ部を外してTバールーフ、そこからセンター部も取り外してタルガトップ、そしてリアピラー部を格納してフルオープンと、クローズ状態も含めて4つのパターンを楽しむことができます。

 そんなカプチーノは115万円から200万円オーバーと幅広い価格帯。「平成ABCトリオ」と呼ばれる軽自動車3モデルのなかでは、もっとも長い期間販売されていただけに、状態のバラツキが大きいのかもしれません。

■ドラマで人気のクルマや働くクルマ「軽トラ」も海外で人気!

 平成ABCトリオは日本が生んだマイクロスポーツカーともいえますが、海を渡って人気を誇るのはなにもスポーツカーだけではありません。

 たとえば、トヨタ「センチュリー」や日産「セドリック/グロリア」といったビッグセダンをはじめ、三菱「デリカ」や日産「ラルゴ」といったミニバン、そしてトヨタ「RAV4」やいすゞ「ビッグホーン」といったSUVという言葉が生まれる前のRV車まで、幅広いモデルが輸出されているのです。

 海外の日本車専門店のサイトを見ていると、1990年代の中古車情報誌を読んでいるかのような錯覚を覚えるほど。

 25年ルールで考えると1995年までの車両なので当然なのですが、なにか不思議な感覚を覚えます。

●日産「フィガロ」

 日本車専門店のなかでもひと際掲載台数が多かったのが、日産のパイクカーシリーズのひとつである日産「フィガロ」です。

 1987年にリリースされた「Be-1」からスタートした日産のパイクカーシリーズは、1989年の「パオ」、1991年のフィガロと3車種が立て続けに販売されていました。

 どれも初代「マーチ」がベースとなっていますが、最後発のフィガロのみ、マーチターボがベースとなっており、1リッターターボエンジンのみのラインナップとなっていました(ほかの2車種はNAエンジン)。

 3車種ともマーチの面影は微塵も感じられない内外装を持っていますが、フィガロはサイド部分を残したままリアウインドウ部までが開閉可能なオープンモデル。

 本革シートなどがおごられるなど、3車種のなかでも豪華な造りが魅力のモデルとなっています。

 そんなフィガロはとある日本車専門店1軒で100台以上の在庫が存在し、安いものでは80万円ほどから、高いものでは400万円オーバーというプライスタグが付けられていました。

 また、Be-1や「パオ」だけでなく、商用車の「エスカルゴ」や最後のパイクカーである「ラシーン」も店頭に並んでおり、ラインナップの幅広さには驚かされます。

●ダイハツ「ハイゼットトラック」

 日本では働くクルマとしておなじみの軽トラックは、意外にも海外で人気を博しています。

 ダイハツ「ハイゼット トラック」もそのひとつで、基本的には1994年まで販売されていた7代目モデルを中心に海外で販売されています。

 アメリカでは、「軽トラック=小さいけど悪路もガンガン走れるクルマ」というイメージが強いことから、走破性の高い4WDモデルの需要が高いというのがその理由です。

 なかには2020年式新車のハイゼットトラックも店頭に並ぶほど。

 前述のようにアメリカでは25年ルールがあるのに、なぜ新車が輸出されているのかというと、車両を登録せずに広大な私有地でカート代わりに使用するユーザーや、リアルに働くクルマとして使うユーザーもいるからだそう。

 そのため、ダンプタイプの軽トラックはとくに人気があるようです。

 ほかにもオフロード専用車(OFF ROAD USE ONLY)や、LSV(LOW SPEED VEHICLE)として登録することで、走行時の制約はあるものの、25年ルール適用外の車両も合法的に登録ができるとされています。

※ ※ ※

 本格的なスポーツモデル以外にも、海外へ輸出されて人気となっている車種は数多く存在しています。

 室内が狭い軽自動車やパイクカーに、大柄なアメリカ人が乗れるのか心配になってしまうところですが、動画共有サイトなどをチェックすると、狭い車内にギュウギュウになりながらも嬉しそうにドライブしているようなので問題なさそうです。

 今回紹介した車種以外にも、日本では廃車にされてしまうであろう不人気車も存在しており、海外に渡ることで第二の人生(車生?)が送れるのであれば、クルマにとっても幸せなことなのかもしれません。

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みんなのコメント

15件
  • ABCのボディサイズは外国人にとって相当狭いと思いますが大丈夫ですかね?
    日本人でも大柄の人は無理でしたが…
  • アメリカの懐の深さです。ユーザーが軽トラを自由にカスタマイズして楽しんでいる動画をみた。改造の規制も緩いし発想も多岐。あいつらのイマジネーションを実現できる風土がアメリカだ
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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