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メルセデス・ベンツの電動SUV「EQA 250+」がお買い得だと言い切れる理由

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メルセデス・ベンツの電動SUV「EQA 250+」がお買い得だと言い切れる理由

 積極的に電気自動車(ピュアEV)の開発を進めているメルセデス・ベンツが第2弾として発表したのが「EQA」だ。全長4465mm、全幅1835mm、全高1625mmというレクサス「UX」クラスのSUV系EVだ。2021年4月に日本市場に導入されてから3年。性能アップを図ったマイナーチェンジモデルが、2024年4月に「EQA250+」としてデビューした。

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電池容量はこれまでの66.5kWhから70.5kWhに拡大

新しくなった「EQA」の最大の話題は、電池容量がこれまでの66.5kWhから70.5kWhに拡大されたこと。190PSの最高出力や370Nmの最大トルク値は変わらないが、WLTCモードで一充電走行距離を410kmから591kmに伸ばしたことが大きい。

 充電は200V6kWと、急速充電(CHAdeMO)100kWまで対応しているのは同じだが、車外へ電力を供給できる双方向充電も可能になった。車両重量は2030kgから10kg減の2020kgをキープしている。ボディサイズは変わらないが、デザインは手が加えられた。

 フロントグリルはブラックパネルはそのままに、全面にメルセデス・ベンツのスリーポインテッドスターをデザインした小さな星が散りばめられている。バンパーの形状も変わった。AMGラインはグリル中央の2本の横バーがなくなった。さらに前後のホイールマッチにあったブラックの塗装がボディーと同色になったことも変化だ。



 インテリアもハンドルが新世代のタイプに変更。スポーク部分は2本になり、大半の操作をここでできるようになった。前席の助手席前はパネルに小さなスリーポインテッドスターが浮かび上がり、まるで星空のような光景が展開される。さらにこの部分は、時計などの表示もできるようになった。センターコンソール上のタッチパッドも廃止され、すっきりとしたレイアウトになった。



気になる走行性能、居住性、電費は?

 いよいよ、試乗スタート。メルセデス独自のコラムシフトのギアレバーでDを選び、ダイナミック走行モードは、「コンフォート」を選択。「エコ」「スポーツ」「インディビデュアル」は途中から切り替えて選択した。この各モードでは、エンジン/ダンパー/ステアリング/ESPがエコ/コンフォート/スポーツの3つの仕様に設定できる。

 走り出して感じたのはハンドルの重さだ。そのせいか、かなり直進性が強い。ハンドルを切り込んでいく時も、抵抗があり、戻しも強めだ。その理由だが「EQA」は、フロントモーター、フロントドライブのFF、EV車だから。久々にFF車らしいハンドリングのクルマをドライブした。



「コンフォート」モードでの乗り心地は、低速から細かいザラつきとゴツゴツ感があり、車速が高まると、短い周期の上下動も加わる。「コンフォート」モードとしては、硬めの設定だ。もう少しソフトな味付けのほうが「コンフォート」モードらしい気がする。

 そこで「スポーツ」モードに切り替えたが、乗り心地の硬さは感じたが「コンフォート」モードとの差は小さい。唯一、電力消費を表わすメーターが、アクセル・オンで一気に100%に達するのが、「コンフォート」と「スポーツ」の違いといっても過言ではないほど、両者の差は少なかった。

 もっと「コンフォート」はソフトに、「スポーツ」はハードに設定したほうが、使い分けにメリハリが出るような気がした。走行中の回生はパドルレバーで操作できる。これも初期型は5段階の手動設定だったが、新型は3段階に改められていた。

 右のレバーを引くと、「通常」「強力」「最大」が選択できる。左のレバーで設定を戻せる。「最大」にしても、完全に停止することはなかった。動力性能だが、Dレンジ、「コンフォート」モードで0→100km/hの加速を計測したが8秒台前半だった。ちなみに、初期モデルは7秒台後半なので、0→100km/h加速に関しては、ややおとなしい設定になったといえる。

 居住性に関しては、全高が1625mmなので、前後席とも頭上の圧迫感もなく、後席は床もフラットで、大人3人掛けも可能な広さが確保されている。ラゲージスペースも奥行きは約800mm、左右幅は1000mm以上あるので、かなり容量がある。ゴルフバッグなら通常サイズで4バッグは積めそうな広さだ。



 ただし、充電用のケーブルはサブトランクにも入らず、収納バッグはラゲージスペースに置くしかなかった。充電だが200Vの普通充電で、88%から100%までの12%充電で約22時間と表示された。100%満充電での走行可能距離は515kmの表示。試乗中の平均電費は5.5km/kWhだった。

 試乗車の車両価格は771万円(消費税込み)。最近の車両価格の値上がりの中で、この車格で、この価格はメルセデス・ブランドとしてはバーゲンプライスといえるのではないだろうか。

■関連情報
https://www.mercedes-benz.co.jp/passengercars/models/suv/eqa/overview.html

文/石川真禧照 撮影/萩原文博

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みんなのコメント

5件
  • psc********
    インテリアはステアリングの変更はトピックですが、走りは、低速から細かいザラつきとゴツゴツ感があり、車速が高まると、短い周期の上下動も加わる、ハンドルの重い、「コンフォート」モードとの差は小さい、0→100km/h加速に関しては、ややおとなしい設定になった、と、全く魅力を感じないディスりで、最後のパラでこの値段でお買い得って言われても、お買い得だと言い切れる理由がどこなのか分かりません。
  • **********
    リセールまで含めると大損。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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