MotoGPマレーシアGPの決勝レースについて、マルク・マルケス(グレシーニ)とエネア・バスティアニーニ(ドゥカティ)は優勝争いに絡んでいくことは難しいだろうと予想している。
セパン・インターナショナル・サーキットで行なわれたマレーシアGPのスプリントレースは、ホルヘ・マルティン(プラマック)が勝利。フランチェスコ・バニャイヤ(ドゥカティ)が転倒したことでマルケスが2位、バスティアニーニが3位という結果となった。
■バニャイヤ、痛恨スプリントノーポイント「路面のバンプに当たって転んでしまった」決勝はマルケス&バスティアニーニの介入も期待
マルティンが大きくリードを広げて早ければ決勝でタイトル獲得を決める可能性も出てきている中、バニャイヤはマルケスやバスティアニーニが、決勝でマルティンとの間に割って入ってくることを期待していると語るなど、状況はかなり厳しいものとなっている。
しかしそのバニャイヤの望みが叶うことはないかもしれない。ランキング3位を争うそのふたりは、共に優勝争いに絡むのは難しいと考えているのだ。
「正直、もっと良い結果を期待していた」
バスティアニーニはそう語る。
「ここは僕が普段速いコースだからね。今日は普段よりも速くなく、調子が悪かった。快適に感じることができていないんだ。ここ数戦、かなり苦労してしまっている。今回のように暑いと、フロントタイヤが動くのが僕のスタイルでは厳しいんだ」
「同じ問題を抱えてしまっていて、解決できていない。普段なら僕はレース後半にかけて強さを発揮できているところなんだけど、今はそうなっていない。問題は、何が起きているのか、どこに取り組むべきなのかを理解できていないことだ」
バスティアニーニはスプリントレースの3位がバニャイヤの転倒という“運”によるものだとしていて、決勝では自らを優勝候補に数えることはできないと語っている。
「場合によるけどね。バイクに乗った際の感覚が毎回違うから。明日は良くなっているかもしれないし、勝利を争うこともできるかもしれない。でも、あまり自信はない」
また、マルケスも決勝レースでは3位か4位が目標になってくるだろうと語っている。
「今シーズンの後半戦では初日から上手くいってきたから、今回は久しぶりに上手くいかなかった。でもチームはとてもいい仕事をしてくれたよ」
「セッティングで少し変更を試したら、予選ではかなり調子が良くなった。そしてスプリントでもスピードがあったんだ。前になんとかついて行こうとして、そこでいい走りをすることができた」
「明日に向けて微調整をしていくつもりだけど、実際のところ長い決勝はより難しくなってくるだろう。彼らは僕たちよりもペースがあるんだ。何ができるか様子を見てみよう」
「現実的な目標は4位で、ポジティブに考えても3位表彰台というところだね」
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