往年のスーパーカーの車名を冠したランボルーニの新世代ハイブリッド・スーパースポーツ「カウンタックLPI800-4」が日本初披露。日本文化とのつながりを祝す東京でのロケ画像も公開
ランボルギーニ・ジャパンは2022年6月21日、昨年8月に発表された「カウンタックLPI800-4(Countach LPI800-4)」を日本で初披露。合わせて、6月23日には日本文化とのつながりを祝す東京でのロケ画像を公開した。
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カウンタックLPI800-4は、カウンタックのデビュー50周年を記念して製作されたスペシャルモデルで、生産台数は限定112台。この台数は、初代カウンタックの開発時の社内プロジェクト名「LP112」に由来する。なお、車両価格は税抜きで200万ユーロ(約2億8000万円)からと公表されているが、生産分の112台はすべて完売。デリバリーの開始は本年第1四半期から実施しており、今回披露されたのはその日本導入モデルの1台だ。
改めてカウンタックLPI800-4の特徴を見ていこう。
基本骨格はカーボンファイバー製のモノコックに、アルミ製の前後サブフレームを組み合わせて構成。エクステリアは初代カウンタックのウエッジシェイプを再解釈し、シャープかつスタイリッシュな最新のエアロデザインを具現化する。前ヒンジのシザーズ式ドアや六角形のホイールアーチ、テレフォンスタイルのアロイホイール(前20インチ/後21インチ)、スリット状の“エラ”を持つエアスクープ、サイドとドアに配したNACAエアインテーク、低くて主張のあるボンネットライン、長方形のフロントグリルとヘッドライト、低く滑らかなラインを描くリアバンパーなど、随所に初代カウンタックのモチーフを取り入れたこともアピールポイントだ。
内包するインテリアも、初代カウンタックのモチーフを取り入れながら最新の技術要素を存分に採用したことが訴求点である。キャビン自体は低い着座位置で、かつスクエアな形状のコクピットで構成。ダッシュボードやドアトリム、コンフォートシートの表皮にはレザーを採用し、随所に四角形モチーフの幾何学的なステッチを配する。専用の8.4インチHDMIタッチスクリーンには、コネクティビティ機能とApple CarPlayを含めた操作が行える最新機構を組み込んだ。
パワートレインに関しては基本的に同社のシアンと共通で、ミッドシップ配置の6498cc・V型12気筒DOHCエンジン(最高出力780hp/8500rpm、最大トルク720Nm/6750rpm)に、ギアボックス内に組み込んだ最大34hp/35Nmを発生する48V電動モーター、そしてスーパーキャパシタで構成する。システム総出力は814hp。トランスミッションには7速ISR(インディペンデント・シフティング・ロッド)を組み合わせ、駆動機構には4WD(Haldex Gen.IV)を採用。性能面では、最高速度が355km/h、0→100km/h加速が2.8秒を実現している。
今回のジャパンプレミアでは、LPI800-4とともに、初代カウンタックの最終進化型であるLP5000クワトロバルボーレ(LP5000 Quattro Valvole)を展示する。
初代カウンタックは1971年開催のジュネーブ・ショーでプロトタイプが発表され、1973年開催の同ショーで生産型のカウンタックLP400を公開。以後、進化を果たしながら1990年まで生産される。今回展示されたLP5000クワトロバルボーレは、同時期の最大のライバルであるフェラーリ・テスタロッサに対抗すべく、1985年に市場デビュー。そのネーミングが示す通り、エンジンのヘッド機構はそれまでの2バルブから1気筒あたり吸気側2バルブ、排気側2バルブの4バルブ(計48バルブ)に刷新し、合わせてストロークを6mm伸ばして75.0mmとすることで排気量を5167ccにまで拡大する。また、プラグ配置が燃焼室の中央になったことで吸排気のレイアウトも見直され、燃料供給装置もサイドドラフトからダウンドラフトに変更。パワー&トルクは455hp/51.0kg・mを発生した。
初代カウンタックは、日本では1976年から1978年ごろにかけて流行した「スーパーカー」ブームを牽引する1台に位置づけられ、以後もコミックなどに登場して、日本のクルマ文化に巨歩を印する。こうした背景を重視したランボルギーニは、初披露のイベント後にLPI800-4を東京の街に連れ出し、東京タワーや浅草など代表的な観光地の前で撮影。カウンタックと日本文化とのつながりを改めて祝す画像に仕上げた。
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