Q:前年割れが続く「登録車」の新車販売。その中でも好調なブランドは?
text:Naojiro Onuki(大貫直次郎)A:スズキとレクサス。
2月の輸入ディーゼル車の販売比率は? 「2018年2月に売れたインポートカー」
スズキは前年同月比13.3%増で7カ月連続、レクサスは同68.1%増で5カ月連続でのプラスを達成。いずれも新型車の積極的なリリースが奏功した。
2月の新車販売 5カ月連続のマイナス
日本自動車販売協会連合会と全国軽自動車協会連合会がまとめた2018年2月の全体での国内新車販売台数は、前年同月比2.2%減の47万3872台と5カ月連続でのマイナスとなった。カテゴリー別では、
・登録車:同4.9%減の29万6665台と5カ月連続での前年割れ
・軽自動車:同2.6%増の17万7207台と2カ月連続でのプラス
を記録した。
市場動向について業界団体の関係者は、「2月の新車販売は登録車の新型車効果が一巡したこともあって、5カ月連続で前年実績を下回った。また、登録車においては日産自動車が前年同月比4.5%減と5カ月連続で、スバルが同19.8%減と4カ月連続でマイナスとなり、完成検査不正問題の影響が予想以上に長引いている」と分析。
「一方、新型車を精力的に発売しているスズキは同13.3%増で7カ月連続、レクサスは同68.1%増で5カ月連続でのプラスを達成した。とくにスズキはスバルを上回る販売台数を記録し(スズキ1万874台、スバル1万605台)、ブランド別で第5位に入る健闘を見せている」と解説している。
今後の展開については、「日産はマイナス幅が徐々に縮小しており、回復軌道に乗りつつある。翻ってスバルは燃費および排出ガスのデータの書き換えが発覚し、ブランドイメージのさらなる悪化は避けられそうにもない。ただし、全体の受注に関しては軽自動車を中心に比較的堅調で、また春に向かって販売を伸ばしそうな登録車も各メーカーから発売される予定なので、これらがどれくらい数字を伸ばすかが販売復調のキーポイントになる。一方、アメリカのいわゆる “貿易戦争” 発言、それに伴う株価の値下がりや円高の進行などによって市場の消費意欲がどうなるかは不安要素」と分析した。
2018年2月 車名別 販売台数ランキング
(日本自動車販売協会連合会/全国軽自動車協会連合会)1位 ホンダN-BOX 2万2007台
2位 日産デイズ 1万4294台
3位 日産ノート 1万3769台
4位 スズキ・スペーシア 1万3620台
5位 ダイハツ・ムーヴ 1万3479台
6位 ダイハツ・タント 1万2911台
7位 トヨタ・プリウス 1万1507台
8位 スズキ・ワゴンR 1万1460台
9位 トヨタ・アクア 1万1167台
10位 日産セレナ 1万408台
N-BOX、デイズ、スペーシア、ムーヴ、タント、ワゴンR
乗用車の車名別ランキングでは前月と同様、“軽高登低” の傾向がはっきりと表れた。
トップに立ったのは昨年9月に全面改良を実施したホンダN-BOXで、前年同月比13.3%増の2万2007台の販売を成し遂げて6カ月連続での首位に輝く。続く第2位には同11.2%減ながら1万4294台を販売した日産デイズが、第3位には同8.3%減ながら1万3769台を販売した日産ノートが入り、いずれも前月と同順位をキープした。第4位から第6位までは軽自動車がずらりと並び、昨年12月に全面改良を敢行して2代目に切り替わったスズキ・スペーシアが1万3620台、昨年8月に一部改良を行うなどしたダイハツ・ムーヴが1万3479台、昨年12月に一部改良を実施したダイハツ・タントが1万2911台を達成してランクインする。
登録車では第2位の販売台数(1万1507台)を記録したトヨタ・プリウスは、総合では第7位にとどまった。トップ10を一覧すると、登録車は4車種で、残り6車種が軽自動車。この比率になるのは、4カ月連続である。また、トップ10のうち2万台以上の販売台数を達成したのはホンダN-BOXの1車種のみで、以下は1万台から1万4000台のレベルと大きく水をあけられる結果となった。
注目の新型車の動きを見ていこう。昨年5月にイースを新型に切り替えたダイハツ・ミラは前年同月比38.3%増(8002台)で第14位に、昨年9月にマイナーチェンジを図ったホンダ・ステップワゴンは同71.9%増(6573台)で第20位に位置。昨年11月に特別仕様車を設定するなどしたトヨタ・ノアは同23.1%増(5865台)で第25位に、1月にマイナーチェンジを実施したトヨタ・アルファードは同18.3%増(4534台)で第34位に、昨年12月に特別仕様車を設定するなどしたスズキ・ソリオは同23.6%増(3834台)で第36位に入る。
また、昨年10月に第2世代に切り替わった日産リーフは同117.4%の大幅増(3720台)を記録して第38位に、昨年12月に発売した新型3列シート・クロスオーバーSUVのマツダCX-8は月販計画1200台の2倍以上となる3032台を販売して第40位にランクイン。昨年9月にプラドをマイナーチェンジしたトヨタ・ランドクルーザーワゴンは同63.5%増の2981台で第41位に、新ジャンルの小型クロスオーバーワゴンを謳って昨年12月にデビューしたスズキ・クロスビーは月販目標の2000台を上回る2905台を記録して第43位に、昨年7月に全面改良したトヨタ・カムリは同850.0%の大幅増(2451台)で第45位に入った。
車名別ランキングの50位以下で健闘したモデルが多かったことも2月のトピックといえる。モデル末期のスズキ・ジムニーは前年同月比43.5%増の1779台を記録して第50位に、昨年9月に発売した10代目シビック(日本生産分)は1542台を販売して第54位に位置。レクサス勢ではLS500が第60位(1184台)、LS500Hが第62位(948台)、NX300Hが第64位(931台)に入る。また、昨年10月に発売したトヨタ・ジャパンタクシーは832台の販売を記録して第68位にランクインした。
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