アウディ ジャパンは、アウディの電気自動車第3弾となるプレミアムコンパクトSUV、新型Audi Q4 e-tron/Q4 Sportback e-tronを、1月17日に発表した。本年秋以降に発売予定。
アウディの電気自動車e-tron第3弾となるAudi Q4 e-tronシリーズは、アウディがコンパクトSUVセグメントに導入する初の電気自動車で、大型SUV電気自動車のAudi e-tronおよびAudi e-tron Sportback、スポーティな4ドアグランツーリスモ Audi e-tron GTに続くモデル。近年、特に関心が高いコンパクトSUVセグメントにベストマッチするモデルであり、アウディブランドの電動化戦略における重要なステップを担っている。
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Audi Q4 e-tronは、電気自動車専用プラットフォームMEBを採用。それにより全長4.59m、全幅1.87m(欧州値)でQ3とQ5のあいだに位置するコンパクトなボディサイズながら、インテリア全長はQ5を凌ぎ、室内空間、荷室は上位モデルに敵うスペースを実現。520L(Sportbackは535L)の荷室容量に加え、インテリアにはカップホルダーやドリンクホルダーなど合計24.8Lもの収納スペースを確保した。
ボディタイプは、存在感のあるフォルムのSUVとスタイリッシュなクーペSUVのSportbackの2つのタイプを設定。エクステリアは、短いフロントオーバーハング、筋肉質なフェンダー、美しいルーフライン、柔らかく流れるようなサイドライン、ワイドなプロポーションを強調する水平基調のリヤエンド、最新のAudi Qファミリーに共通するオクタゴン(8角形)かつ開口部のないシングルフレームグリルなど、ひとめでアウディの電気自動車とわかる独自のデザイン言語を取り入れている。
またマトリクスLEDヘッドライトには、量産車として世界初となるMMIを通じて4つのデザインから選択可能なデジタルデイタイムランニングライトを備えています。
さらに空力性能にも注力しており、電動開閉式の冷却エアインレットやフロントスポイラーに対し垂直に配置されたディフレクター、立体的なホイールディフレクター、空力性能を最適化したデザインのエクステリアミラーハウジング、テールゲートのサイド部分(SUV)やリヤスポイラー(Sportback)などにより、Cd値はSUVモデルであるにもかかわらず、Q4 e-tron が0.28、Q4 Sportback e-tron は0.26を実現している。
グレード構成は、Q4 e-tronはBase/advanced/S lineの3タイプ、Q4 Sportback e-tronは、advanced/S lineの2タイプの設定となっている。両モデルともにadvancedは、フロントグリルのカラーがヘクラグレーとなり、マトリクスLEDヘッドライトや19インチアルミホイールを装備。
一方、S lineではグリルがプラチナムグレーとクロームパーツを組み合わせたものとなり、フロントバンパーやサイドシル上部にセレナイトシルバーのカラーリングが施される。20インチアルミホイールを装着し、よりスポーティさを強調している。
インテリアは、センタークラスターがドライバーに向けられたドライバーオリエンテッドなデザインを採用。特徴的なセンターコンソールと専用デザインのシフターを装備。メーターには10.25インチのアウディバーチャルコックピットを、センターには11.6インチのMMIタッチディスプレイを配置することによって、フルデジタルのコックピットを形成している。
アウディ初となる上下ともにフラットな形状の新世代のステアリングホイールは、物理ボタンのないシームレスなタッチ式となっています。また、フロントスクリーンには上下2つに分けて情報を表示するARヘッドアップディスプレイをコンパクトセグメントとしては日本初導入。上部には、ナビゲーションや車線逸脱警告等を、フロントガラス越しの視界に映像を重ねて約10m前方に表示し、下部には速度などの主要な情報を約3m前方に表示するものとなっている。
パワートレインは、システム電圧400Vのテクノロジーを使用した総容量82kWh(実容量77kWh)の駆動用バッテリーを、前後アクスル間の床下に搭載。リヤアクスルに1基の電気モーターを搭載し、後輪を駆動する。駆動用電気モーターは最高出力150kW、最大トルク310Nm を発揮。
0-100km/h加速は8.5秒。一充電走行距離は516km(欧州値)と高い実用性を誇る。200Vの普通充電は、標準は3kWで、オプションとして最大8kWまで対応。急速充電はCHAdeMO規格の125kWに対応しており、例えば125kWで5%から80%までが38分で充電可能(理論値)となる。
なお、Audi Q4 e-tronは、通常とは異なるモーター始動・停止方法を採用している。着席してスタートボタンを押す従来の方法か、もしくはブレーキペダルを踏むだけでイグニッションはONに。停車時はサイドブレーキボタンを押し、ブレーキを離すとイグニッションOFFとなる。パーキングブレーキのボタンは存在しない。
走行中の回生ブレーキの強さは、パドルシフトで3段階に調整が可能。また、アウディ初のBモード(パドルシフトで最大のレベル3に相当)を備えており、アクセルペダルだけで速度調整が出来るワンペダルでのドライブ感覚も味わうことができる。
もちろん最新の安全技術とアシスタンスシステムを搭載。フロントカメラをはじめ、車体前後に中距離レーダーと超音波センサーを、また車体前後と左右ミラーに計4つの360°周辺環境カメラを内蔵している。
従来のアダプティブクルーズコントロールとアクティブレーンアシストを統合したアダプティブクルーズアシストをはじめ、死角を並走する車両を検出するアウディサイドアシスト、後方から近づく自転車や車両をセンサーで監視するエグジットワーニングなど多数の機能を装備している。
【車両本体価格】
関連情報:https://www.audi.co.jp/
構成/土屋嘉久(ADVOX株式会社 代表)
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