サイトトップへ

サイト
トップへ


現在位置: carview! > ニュース > ニューモデル > 【マイルドHVに一本化】フィアット500ハイブリッドに試乗 弱みも許せる個性

ここから本文です

【マイルドHVに一本化】フィアット500ハイブリッドに試乗 弱みも許せる個性

誕生から13年目の電動化技術採用

text:Simon Davis(サイモン・デイビス)

【画像】チンクHVと欧州コンパクト 全129枚

translation:Kenji Nakajima(中嶋健治)


新しく生まれ変わったフィアット500が登場してから10年以上の時が経つ。可愛い姿をまとって登場したのは2007年。本質的には変わらないクルマの試乗記を2020年の今でも書いていることに、少し疑問を持たなくもない。

それでも、フィアット500が古ぼけたクルマだと表現するのは、正しくはないだろう。2015年にはモデル中期としてのフェイスリフトを受けている。エンジンのラインナップもこれまでの13年間を通じて変化してきた。

2020年に取り上げる理由は、フィアット500が電動化技術を搭載したから。内容はあくまでも軽微だけれど。ちなみに、完全なEVとなるフィアット500eの発表も、数週間後のジュネーブ・モーターショーに迫っている。

マイルド・ハイブリッドを搭載したフィアット500は、FCA(フィアット・クライスラー・オートモービルズ)の電動化技術の採用計画の中で先頭に立つモデル。同じくマイルド・ハイブリッド化されたフィアット・パンダと並ぶツートップだ。

電動化技術といっても、内容はとても「マイルド」なもの。EVモードで短時間走れるわけではないが、欧州では500ハイブリッドと呼ばれることになる。

搭載するエンジンは、1.0Lの自然吸気3気筒で、電圧12Vで稼働するベルト統合型スターター・ジェネレーター(BSG)が組み合わされる。リチウムイオン電池の容量は11Ah。これらが組み合わさり、最高出力は70ps、最大トルクは9.3kg-mを発生する。

親しみを持って運転したくなる

内容は他のマイルド・ハイブリッドと同様。減速時にBSGが電気エネルギーとして回収しバッテリーを充電。加速時にはその電気エネルギーがエンジンをアシストする。またバッテリーは、信号でアイドリングストップしている間、補機類へ電気の供給も行う。

一般的に、この内容で得られる燃費向上と二酸化炭素の削減量は限定的。12Vのシステムを採用するフィアット500でもそれは同様だ。古い1.2L 4気筒エンジンと比べて、CO2の削減量は30%程度に留まるという。

試乗したのは、発進と停止に忙しい交通環境のイタリア・トリノ。小型モーターのアシストは、わずかに感じ取れる程度だが、とても歓迎できるものだった。

適度に重み付けされたペダルを踏み込み、軽快なマニュアルを操れば、500マイルド・ハイブリッドで信号からの加速をスムーズにこなすのは簡単。スタートダッシュ以降の伸びは、さほどない。充分な加速を継続するには、エンジンをしっかり回す必要が出てくる。

それはそれで、フィアット500らしくて悪い印象はない。アクセルを踏み込んだときのエンジンノイズも、聞き苦しいわけではない。

フィアット500は以前から高負荷時に若干うるさいといわれてきたが、フォルクスワーゲンUp!も同じくらい外で聞いているぶんには騒がしいと思う。ルックスで選ぼうとした人が、そのノイズを聞いて遠のくほどではないだろう。

乗り心地や操縦性でも、フォルクスワーゲン製のライバルの方が、より丸め込まれ上質さも感じられる。フィアット500は時折細かな振動が侵入してくるが、それでも、親しみを持って運転したいと感じさせるクルマだ。

イタリア製コンパクトらしい個性

ステアリングには若干曖昧なところがあり、フィーリングも希薄。ボディロールは小さくなく、フロントタイヤのグリップ力も、限界は案外手前にある。

だとしても、このイタリア製コンパクトらしい個性が、運転したい気持ちを高めてくれる。運動性能の僅かな欠点のいくつかも、許せる気になるだろう。

インテリアは13年前と変わらず、スタイル優先。シートのクロスにはリサイクル・プラスティックが用いられており、環境に優しいフィアット500の雰囲気によく合う。しかし、ドライビングポジションは褒められない。

特にシートポジションの調整代が不足気味。背の高いドライバーは頭が屋根に付きそうだし、足元も窮屈だ。

フィアット500に興味を持っているなら、選択肢は意外と少ない。フィアットが新しく生み出す500は、すべてがこのマルドハイブリッド仕様となる。少なくともフィアット500eが登場するまでは。

フィアット500マイルド・ハイブリッドの英国価格は、1万2665ポンド(181万円)から。今のところ最上級グレードとなるローンチ・エディションを選ぶと、1万6795ポンド(240万円)に上昇するが、このボディサイズとしては予想の範囲内だ。

一方で欧州では、純EVとなるスコダ・シティゴーが、フィアット500の上位グレードとほぼ同じ値段で手に入ってしまう。内燃エンジンから完全に別れを告げたコンセプトの方が、ユーザーによっては訴求力が高いかもしれない。

フィアット500マイルド・ハイブリッド・ローンチ・エディションのスペック

価格:1万6795ポンド(240万円)
全長:3700mm
全幅:1660mm
全高:1650mm
最高速度:167km/h
0-100km/h加速:13.8秒
燃費:18.8km/L
CO2排出量:-
乾燥重量:980kg(予想)
パワートレイン:直列3気筒999cc自然吸気+BSG
使用燃料:ガソリン
最高出力:70ps/6000rpm
最大トルク:9.3kg-m/3500rpm
ギアボックス:6速マニュアル

おすすめのニュース

サイトトップへ

(株)カービュー関連サービス

メールマガジン メールマガジン

愛車無料一括査定

あなたの愛車今いくら?

車の種類を選択
事故車 商用車
お住まいの郵便番号を入力
-
※郵便番号がわからない方はこちら

※(株)カービューのページへ移動します