ベース車の”うまみ”を引き出す無限の技
1991年、ホンダから“BEAT”と言う名の小さなオープンカーが発売された。――ミッドシップ・エンジンの2人乗りという魅力的なレイアウトにも拘らず、ホンダはこれに“スポーツ”を名乗らせず“ミッドシップ・アミューズメント”と名付けていた。
フェイスメイクはさらに続く!旧グンゼ製ハイテックモデル「ジャガーEタイプ」を地道に作ってみる・第21回
【画像14枚】巧みなモディファイを巧みに再現したビートを見る!
確かに往年のSシリーズの面影は感じられなかったが、それ以上に、新しく大胆なデザインを与えられたそのスタイルは、非常にポップで陽気な雰囲気に満ちていた。デザインはピニンファリーナとも言われているが、実はピニンファリーナ社内によるものではなく、その外注先、パーヴェル・ハセックと言うチェコスロバキア人の案だという(この辺りの事情については、「カー・マガジン」392号に詳しい)。
フロントホイールアーチ前方から一気にドアを駆け抜けサイドインテークダクトでターンして再びフロントホイールへ戻るという、この一筆描きのグラフィックラインは、それまで見たこともなかったほど大胆で、塊感にあふれたもの。そのボディの数値的な小ささなど、微塵も感じさせない。
こんなに魅力的なBEATだが、無限が調理するとさらにまた違った“うま味”が増してくる。センターに大きく口を開け、その両脇にアシストランプを備えたフロント、控えめながらもボリュームアップされたサイドシルを経由して、更に丸みを帯びたリアバンパーの上には、ダックテール状の可愛いリアスポイラーが立ちあがる。フルキットでそろえるなら、幾分大ぶりで丸みを帯びたハードトップや、古くからのカーマニアなら思わずニヤリとする、あのパターンのNR-10ホイール等々……。
そう、1950~1960年代のザガート・ボディを纏ったアバルトを思い起こさせるような、心にくいディテールがあちこちに散りばめられているのだ。内装も、ステアリングやシフトノブに加えて、賛否両論あった純正ゼブラ柄シートをシンプルなツートンカラーに着せかえるシートカバーなども用意され、絶妙なコーディネートを見せる。
自分でチューンしなくてもよい良キット、しかし絶版…
今回プラモデル作例として制作させて頂いたのは、アオシマの1/24スケール・キットだ。チューニングカーの制作となると、ノーマルのキットをベースにあれこれと作り込まなくてはいけないのだが、アオシマからはそのものズバリの無限BEATがかつて製品化されており、非常にありがたい。しかし、細部においては実車との意匠上の差異が散見される部分もあり、それらに修正を加えながら制作していった。ホイールも、ビートの特徴である前後異径が再現されていないので、リアのみインチを上げるよう改造した。
ビートの事実上の後継車であるS660も、その数値的寸法を感じさせない非常にダイナミックなデザインに驚かされたが、それに対して用意された無限のエアロキットは非常に控えめで、ビートでの無限の仕事ぶりを目の当たりにしてきた私としては、いささか物足りない気持ちがしてならない。近い将来、もっと大胆で魅力的な無限コンプリートカーが生まれてくることを、密かに期待している。
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