ボッシュは2018年10月9日、電動トラックのシェアリングサービスを開始すると発表した。ボッシュはドイツの小売グループREWEの子会社であるtoom社と協力し、12月からホームセンターで電動トラックのシェアリングサービスの実証テストを開始する。ホームセンターは、重くかさばる荷物を自宅まで運ぶのためにトラックが活躍する場所であり、トラックのシェアリングサービスをにはうってつけだ。
ドイツではすでにアプリを使ってクルマを素早くレンタルするサービスを、200万人近くが利用しておりこの、利用者数は伸びている。この成長市場の中で新たに電動トラックのシェアリングサービスを開始することになる。
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toom社はドイツのホームセンター業界におけるマーケットリーダーの1社で、330店を超える店舗を展開している。2018年12月から実証テストのために選ばれた店舗の買い物客は、店頭で数回クリックするだけで電動トラックをその場で直接予約でき、大きく重い荷物を簡単に自宅に持ち帰ることができる。
ボッシュはすでに2016年から電動スクーターレンタルサービス「Coup」を開始しており、サービス開始以来着実に拡大を続け、現在ではベルリン、パリ、マドリードで合計3500台のスクーターを運用している。
ドイツでは、カーシェアリング用車両の10台に1台が電動化されているが、今回の新たなシェリングサービスも電動トラックを採用しているのがポイントだ。このシェアリングサービスは、ベルリン、フランクフルト、ライプツィヒ、トロイスドルフ、フライブルクのホームセンターで開始される。これらのホームセンターには、小型電動トラック用の充電スポットがすでに設置されているため、運用は容易だ。また、借りたトラックは買い物客が受け取ったステーションに返却する方式としている。
このサービスの大きなメリットは、使用料金とバッテリーの再充電料金が含まれる1時間単位の定額料金を支払うという点にあり、従来のレンタカーより割安になる。さらに、レンタルから返却までのプロセス全体がデジタル化されており、面倒な書類手続きは一切必要がないというシステムになっている。
ボッシュは、今後は電動トラックのシェアリングサービスをホームセンター以外でも展開を構想しており、toomの他店舗、家具量販店、スーパーマーケット、家電量販店などにサービスを拡大していく予定だという。
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