■VW南アメリカが開発した「ニーヴァス」の欧州仕様
独フォルクスワーゲン(VW)は2021年3月30日、同年夏に欧州で初公開される新型クロスオーバーモデルを「Taigo(タイゴ)」とすることを発表した。
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タイゴは2021年末に欧州で販売を開始する予定のBセグメントのクーペSUVだ。スペインのパンプローナ工場で生産されることが決定している。
このモデルは2020年5月に南アメリカ市場に導入された「Nivus(ニーヴァス)」をベースにしたモデルで、全長4266mm×全幅1757mm×全高1493mm、ホイールベース2566mmというポロクラス(Bセグメント)のコンパクトSUVだ。
MQBプラットフォームを採用。コンパクトなボディながら長いホイールベースのおかげで、乗員5人が快適に過ごすことができる車室の広さを実現している。また荷室容量も通常時で415リッターを確保している。
SUVながら、Cピラーが寝ているスポーツクーペのような独特なプロポーションを持つのが特徴で、フロントにはLEDヘッドライト、LEDデイタイムランニングライト、そしてLEDフォグランプと最新のVWモデルのデザインDNAを受け継いでいる。
インテリアは高解像度の10インチタッチスクリーン(タブレットサイズ)を備え、これまでにないコネクテッドとエンタテイメントを提供するという。デジタルメーターにも10インチ液晶を用いている。
コネクティビティとして新しいインフォテイメントシステム「VW Play」を装備。独自のアプリストアがあり、オーディオブックやストリーミング音楽再生、ナビゲーションなど、クルマでの使用のために特別に設計されたアプリを提供している。ユーザーはそれらをカスタマイズして使うことができるという。
安全装備も充実している。ACC(アダプティブ・クルーズ・コントロール)をはじめエマージェンシーブレーキシステム、ヒルホールドアシストなども標準装備する。
タイゴが登場すれば、「T-Cross(T-クロス)」「T-Roc(T-ロック)」「Tiguan(ティグアン)」そしてTaigo(タイゴ)と、頭文字が「T」のVWのSUVシリーズは4車種に増える。
※ ※ ※
タイゴの日本導入予定はあるのだろうか。フォルクスワーゲングループジャパン(VGJ)によると「まだ決まってはいないが、おそらく導入することはないと思います」とのことだった。
全長4.3メートル前後のSUVといえば、日本市場ではトヨタ「C-HR」やホンダ「ヴェゼル」、マツダ「CX-3」「CX-30」など、売れ筋のコンパクトSUVが揃っている。
2020年7月に日本で発売されたVWのクーペSUV「T-Roc」の全長は4240mmと、ほとんどタイゴと同等のスペックになる。日本導入の可能性が低い理由には、そういう事情関係していると見られる。
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クーペは富裕層のクルマでやるべきデザインだよ。