クルマは長く乗れば乗るほど見えてくるものがある。これまでMotor Magazine誌で掲載した長期レポート車アルファロメオ ステルヴィオを紹介していこう。スタイリングと合わせて、ステルヴィオの刺激的で活発な走りっぷりは、なかなか他に並ぶものがない個性だと実感した次第。だが、今回ボンネットオープナーの不調が……(Motor Magazine 2019年9月号より)
タイトル写真:黄色いレバーが、ボンネットを開ける際にロックをフリーにするもの。ボンネットロックは左右2箇所にある。
●【くるま問答】ガソリンの給油口は、なぜクルマによって右だったり左だったりするのか
エンジンルームにアクセスしなければいけないことはなかったけれど
前回、MMステルヴィオ号にはボンネットオープナー関係でちょっと不調なところがあると記した。これまでのところ、エンジンルームにアクセスしなければならないような事態は何も発生していないので、ある意味で不調があっても何ら問題はない。
ただ、担当者はフロントウインドウが汚れたまま走行することは得意としていないので、ウインドウウォッシャーはしばしば作動させる。この時期、都心部だけの走行であればそれほどでもないのかもしれないが、夜間に高速道路を長距離走ったり、郊外の一般道を走行したりしていると、飛行中の虫などと当たってしまうことも多いからだ。
ちなみにステルヴィオのフロントウインドウウォッシャーノズルは、ワイパーブレードの部分にある。だから作動させても、ウォッシャー液がウインドウ面に飛び散らないで出てくれるので、とてもスマートだと実感している。ただ最初はそれに気が付かないで、実際には出ているのにもかかわらず「ウォッシャー液が出ない!」「 タンクがもう空になっている?」などと、慌ててしまったほどだ。お恥ずかしい。
で、何が言いたいのかというと、ウインドウウォッシャーをしばしば作動させる→ウォッシャー液は減っていく→空になりそうだったらその前に補充しなきゃ→それにはボンネット開ける必要がある→でも不調だったら開かないよね→ウォッシャー液を足せないよね→だったら走行中にフロントウインドウをきれいにできないよね→それはいやだよな→だったら不調箇所を直さなきゃね、というロジックが頭の中を流れたということ。
ボンネットオープンレバーを修理して問題解決
そこで、点検してもらうことにしたのだが、その原因はすぐにわかった。運転席右下にボンネットオープン用レバーがあり、ボンネットのロック機構へとつながるワイヤーがそのレバーの背面に接続されている。そして、一度操作してすでにロックを解除した状態なのに、まだ開いていないと勘違いしてさらにレバーをグイッと引き上げてしまうと、接続部に無理がかかり損傷してしまうことがあるとのこと。MMステルヴィオ号はまさにその状態で、レバー本体の交換で修理は完了。これでもう、いつでもウインドウウォッシャー液の補充作業「カモン!」である。(文:Motor Magazine編集部 香高和仁)
■第3回/2019年6月22日~7月24日(3カ月目)のデータ
・オドメーター:9892km
・走行距離:1641km
・給油量:111.3L
・実燃費:14.7km/L
[ アルバム : アルファロメオ ステルヴィオ 2.2 ターボディーゼル Q4 はオリジナルサイトでご覧ください ]
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