自動車専門メディアで「スーパーカー」といったら0.2秒でフェラーリやランボルギーニなどを思い浮かべるだろうけれど、ちょっと待ってほしい。「スーパーなクルマ」ということであれば、別の意味だってあるはず。もっとこう、ぐっと身近な感じな「スーパー」があるはずだ。
そう、本稿で取り上げるのは、スーパーマーケットに似合うクルマである(なにが「そう」なのかは今は置いておいてほしい)。
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スーパーへの買い出しも多くなるコロナ禍だが、そう、せっかくだから1ランク上のスタイリッシュな買い物はどうだろう(なにが「そう」なのかは以下略)?
これで駐車場へ乗りつければ注目を集めること間違いなし! のスーパー(な)クルマたち10台をご紹介!!!
※本稿は2021年1月のものです
文/岡本幸一郎、西川 淳 写真/ベストカー編集部 ほか
初出:『ベストカー』 2021年2月26日号
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■コンパクトでもシャレた毎日になるスーパー(な)カー
スーパーの狭い駐車場でも持て余さないコンパクトなサイズながら、見栄えもかなりいい感じで、老若男女を問わず絵になるクルマたちがコレらだ。
ヤリスクロスは、ヤリスと言いながらも見た目も中身もぜんぜん違うクルマ。トランクはかなり広いし、このクラスで初めて電動テールゲートが付いたのもポイント。
トヨタ ヤリスクロス
だからスーパーで買ったものを積む時、隣に電動テールゲートが普通に付いてる高級車が並んでいても引け目を感じることはない。逆に同程度のクラスで付いていないクルマに対しては、優越感にひたれるってもんだ。
次なるMX-30は観音開きドアだ。あえてコッチ側を開けてリアシートに荷物を積むと、これまた注目の的! ついでにめっちゃオシャレなシートやコルクなど、新感覚素材を駆使した独特のインテリアも見せびらかしちゃおう。
マツダMX-30…下で紹介しているクラブマンともども、スーパーの駐車場でドアを観音開きして、視線を独り占めしましょう
観音開きといえば、MINIのクラブマンのテールゲートもそうだ。MINIはどのモデルでも目にしたすべての人に「オッ、MINIだ」と思わせる力を持つ。その魅力のままに、クラブマンなら荷室がけっこう広く実用性も高いからスーパーでも心強い。
MINIクラブマン
全高が低くて立体駐車場にも問題なく収まるのも強み。平置き駐車場が空くのを待つ必要がないので、やっぱり車高は低いにこしたことはない。改めて納得!
そして、車高が低いスーパーカーで、今もっともホットなのがレヴォーグだ。ちょうどCOTYを受賞して間もないタイミングなので注目度も高いし、このちょっとイカツくなったデザインはけっこう目立つ。
スバル レヴォーグ…レヴォーグなら1週間分の食料の買い出しもOK
荷室のフロアが低くて奥行きもタップリあるので大量に買い込んでもラクラク積める。スーパーで最強なのはやはり「ワゴン」だよね。
■隣町まで走りたくなるスーパーカー
スイフトとフリード。どちらも実用車としてはよくできているけど、ノーマルのままではちょっと物足りない。
ところがスペシャル版になると話はまったく別。小さくても存在感は大きくて、走りが楽しいので、つい隣町のスーパーまで買い出しに行きたくなるほど。
ノーマルは街中で見かけてもスルーして印象に残らないけど、おすすめする2台は専用装備が与えられた外観で特別感が満点。この外観こそ、まさしく内に秘めた実力の表れ。スーパーの駐車場でも目立つことウケアイ。
まずはスイスポ(スイフトスポーツ)。レスポンスがよくて低回転から力強いターボエンジンは、このクルマの持ち味。貴重なMTが選べるのも大きな特徴だ。
スズキ スイフトスポーツ…現行モデルになり、荷室がかなり広くなったスイスポ。走る楽しさはMTだが、スイスポにはATもある。奥様、お母さん、これでスーパーへ行きませんか?
旧モデルではかなり狭かった荷室も、現行型は不便さを感じないほど広くなっている。広いからついスーパーで買いすぎる……だけはご用心ね。
一方のフリードはスーパーの駐車場のような場所でこそ真価を発揮する、まさしく“ちょうどよい”手ごろなサイズ感と車内の広さが武器だ。
ただしノーマル車はいささか華がない感じがするのは否めず。クロスターもなかなか面白いけど、フリードにはもっと目を向けるべき存在がある。
モデューロXだ。実効空力デバイスや専用チューンの足まわりが効いて、ごく普通に街中を走るにも、正確なハンドリングが楽しめる。
ホンダ フリード モデューロX…隣町のスーパーどころか、少し離れた場所の産直野菜市場へも行きたくなるスタイルと走り
ちょっと離れたお店に行くのもぜんぜん苦にならないどころか、走ることそのものが楽しいので、あえて遠いお店まで行きたくなってしまうほど。
■アンチまとめ買い派向けスーパーカー
イケてるお父さん&お母さんはスーパーで大量にまとめ買いしたり、物を買い漁るようなことはしない。だってそのほうが“スマート”だもんね。
それなら小さなクルマも視野に入り、スーパーだと都合のいい点が多々ある。まず、小さいと車庫入れがしやすい。切り返さずに一発で決まると超スマート! そして短時間で買い物をすませて颯爽と走り去っていくのが、実にスマートではないだろうか。
特に最近のスーパーは売り場にアクセスしやすい場所に軽専用の駐車場があったりするもんだから、「買い物用に軽があるといいのにな~」と思ってる人もいるはず。
そんな方にイチオシなのがタフトだ。個性的なデザインは、「日常」の最たるものである買い物のシーンでも「非日常」を味わわせてくれる。それに後席を前倒しした時の使いやすさを考えて設計されているから、いざとなれば実はかなり使い勝手もよかったりする。
ダイハツ タフト…特売のお気に入りの赤ワインを1本買うためにスーパーへ行く。これがイケてる。小さいスーパーカー、素敵!
一方のトゥインゴは、リアにエンジンを積むうえに、Cピラーが寝ているので荷室の広さはそれなりだけど、斜めの小ぶりなテールゲートのおかげで後方にスペースの余裕がなくても開閉できて、むしろスーパーの駐車場のような場所では重宝する。
ルノートゥインゴ…小ぶりなテールゲートがスーパーの駐車場で利く
加えて軽自動車をしのぐ最小回転半径4.3mが生み出す機動力は驚異的だ。
両車とも小さくても実はかなり“使える”スーパーカーだ。
■存在感あり&取り回しよしのスーパーカーならデリカ D:5とベルランゴ!
三菱デリカ D:5とシトロエン ベルランゴ。アウトドア派の子育て層には、やっぱりこういうクルマだ。コロナ禍終息後に遠くまで行きたいな~と夢見つつ、たまにはスーパーで食材を買い、近場の景色のいい場所へ出かけて食事するくらいなら問題なさそう。
今は寒いので車内で食べるのもまたよし。そんな時にも広さと使い勝手が生きてくるのがこの2モデル。
そしてこの2台は、ただのミニバン/バンじゃない。ミニバン界で最強の4WD性能を誇るデリカD:5なら、未舗装路だって雪道だってなんのその。
三菱デリカ D:5…スクエアなスタイルなので取り回しがよく見切りもいい。もちろん荷室も充分広い。悪路の先にあるスーパーへも難なく突き進む実力もある
先日の北陸地方のように何十年ぶりの大雪に見舞われて道がガタガタになっても、デリカならしっかり踏破できて、スーパーにアクセスして生活必需品を調達できる。条件が悪くなるほど強みを発揮する、異彩を放つスーパーカーだ。
当初は物議を醸したコワモテのフロントもすっかり板について、今やその顔が好意的に受け取られるようになったのもポイント高い。
2列シートで充分ならば、見た目のユニークさで最強なのはベルランゴだ。
街中でもキャンプ場でもスーパーの駐車場でも、どこへ行っても熱い視線を浴びること間違いなし。ガラスハッチが単独で開閉できて、ちょっとした荷物を簡単に出し入れできるのも助かる。
シトロエン ベルランゴ…ヤバすぎるほど存在感ある外観。お米を買おうと思ったけど、気が付けばフランスパンを買ってしまう危険性もある
これで行けば、イオンがフランスのマーケットになった気分で買い物できる。
【番外コラム】スーパーへ乗っていきたいガチなスーパーカー3選
スーパー用スーパーカー(=大排気量マルチシリンダーエンジンのリアミドシップに限る)を真剣に考えてみよう。リフター付き最新モデルなら連れ出すこと自体はラク。問題は着いてから。スーパーの駐車場は1台分の幅が狭い。ドアが横に開くタイプは辛い。
上に開くタイプといってもランボルギーニアヴェンタドールではさすがにデカすぎ。となるとディヘドラルドアのマクラーレン一択だ。
前トランク容量が意外にあって、なかでもGTを選べばリアエンジン上も使える。ノーズもさほど下がっていないので、道中も着いてからも、他モデルよりは気を遣わない。
マクラーレンGT
それでも車幅は広い。隣にとまっているクルマにぶつけられるかも? と思うと辛い。幅狭めで、となると旧いモデルだ。
例えば初代ホンダNSXなら、全幅も1.8mとまだ控えめ。立派なトランクもある。パワートレーンは従順で短距離ドライブを拒まない。ATなら最高。
ホンダ NSX(初代)
究極のスーパー・スーパーカーはランボルギーニカウンタックLP400だ。元オーナーが言うのだから間違いない。キャブ12気筒さえ完調なら、こんなに扱いやすいスーパーカーはほかにない。
ランボルギーニ カウンタックLP400
タイヤは70でエアロパーツもなく、最低地上高は充分。縁石や車止めに気を遣わない。後方視界もよく、例のカウンタックリバースも必要なし。車幅1.9mでもドアが真上に開くから、狭い場所でも乗り降りは楽チン。
さらにはたっぷり入るリアトランクもある。もっとも、生モノがガス臭くなって、温まってしまうリスクはあったけれど……。
(TEXT/西川 淳)
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