この記事をまとめると
■2024年4月26~28日、愛媛県久万高原町にて全日本ラリー選手権・第3戦「久万高原ラリー」が開催された
雨が降ったら手で溝を掘って使うってマジ!? 価格は1本約7万円! 意外と知らない全日本ラリーのタイヤ事情
■全日本ラリー選手権には若手ドライバーを発掘&育成すべく「MORIZO Challenge Cup」が新設されている
■MORIZO Challenge Cupカテゴリーに参戦中のドライバーを紹介する
モリゾウチャレンジカップに才能ある若手が集結
2024年の全日本ラリー選手権・第3戦「久万高原ラリー」が4月26~28日、愛媛県久万高原町を舞台に開催。既報のとおり、勝田範彦選手がトヨタGRヤリスRally2を武器にJN1クラスで今季2勝目を獲得したのだが、その背後では若き才能が素晴らしい走りを披露していた。
なかでも注目を集めていたのが、“MORIZO Challenge Cup”(MCC)に集結した若手ドライバーたちだといえるだろう。MCCは若手ドライバーを発掘&育成すべく、2024年に新設されたカテゴリーで、JN2クラスのサブカテゴリーとして全日本ラリー選手権に導入。主力モデルはGRヤリスで、原則25歳以下の若手ドライバーが集結しているのだが、その顔ぶれはじつに多彩で、ラリー競技だけでなく、さまざまなフィールドからMCCにチャレンジしている。
まず、開幕戦のラリー三河湾でも紹介したとおり、2023年のフォーミュラドリフトジャパン(FDJ)でチャンピオンに輝いたKANTA選手がMCCでラリー競技にデビューしているが、CUSCO RacingのGRヤリスを駆る20歳の星涼樹選手もドリフトの経験者で、「4歳から17歳までレーシングカートをやって、その後はフォーミュラ(注:スーパーFJ)をやっていました。レースのほかにもドリフト(注:FDJ2/D1地方選手権)をやっていますが、以前からラリーに興味があったのでMCCにチャレンジしました」と語る。
星選手は「ペースノートには慣れてきたんですけど、四輪駆動のクルマは初めてなので、苦労しています。同じクルマでもFRのドリフト車とは別物なので、まだ慣れていませんが、ラリーのSSは狭くて、体感スピードが高いので面白いですね」とのこと。
星選手は楽しみながらスキルアップを果たしており、久万高原ラリーではMCCの5位でフィニッシュを果たした。
さまざまなモータースポーツ出身選手たちによるフレッシュな戦い
また、Ahead Japan Racing TeamのGRヤリスでMCCに挑む20歳の稲葉摩人選手もフォーミュラ経験を持つドライバーで「10歳から中学生ぐらいまでカートをやっていまして、高校生のときにフォーミュラ(注:スーパーFJ)を始めました。そのまま2022年まで活動していました」と語る。
稲葉選手は2023年のTGRラリーチャレンジでコ・ドライバーとしてラリー競技にデビューしたが、「ドライバーとしてもラリーに出てみたくてMCCに参戦しました」とのこと。こうしてドライバーとしてラリー競技へデビューした稲葉選手によれば、「ペースノートはコ・ドライバーの経験もあって慣れてきたし、絶対的なスピードはフォーミュラのほうが速いので恐怖感はないんですけど、ブレーキの使い方やデフの使い方がフォーミュラと4WDターボは違うのでそこが難しい」と語る。
「荷重移動とか、そういったセオリーはフォーミュラもラリーも同じなんですけど、タイヤの使い方を含めて違うので苦労しています。それでも、毎回がチャレンジなので楽しいです」と語る稲葉選手は久万高原ラリーで安定した走りを披露し、MCCで4位完走を果たした。
一方、FIT-EASY RacingのGRヤリスを駆る24歳の最上佳樹選手はジムカーナ出身のドライバーで、「大学2年のときに自動車部でジムカーナを始めました。昨年はインテグラで全日本ジムカーナ選手権に参戦して開幕戦で勝つことができました。今年はMCCで初めてラリー競技を始めましたが、ラリーと重ならないときはジムカーナにも参戦しています」とのことで、最上選手はラリーとジムカーナの二刀流で戦っている。
「4WDターボは初めてなんですけど、GRヤリスは意外と乗りやすい。でも、ペースノートドライブに苦戦していて、言葉の選び方が難しいし、そもそも同じ舗装の上でもジムカーナと違ってラリーは林道を走るので攻め方がまったく違います」と最上選手は苦戦。それでも最上選手は久万高原ラリーで素晴らしい走りを披露しており、MCCで2位入賞を果たした。
このように、全日本ラリー選手権のMCCには、さまざまなカテゴリーから若き才能が集結。もちろん、2021年の全日本ラリー選手権でJN3クラスのチャンピオンに輝き、トヨタの若手育成プログラムによりフィンランドでラリー活動を行っていた大竹直生選手や2023年の全日本ラリー選手権でJN2クラスでの優勝経験を持つ山田啓介選手など、ラリー競技で活躍してきたドライバーも活躍中で、まさに多彩な顔ぶれがステップアップを目指して国内最高峰シリーズにチャレンジしている。
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みんなのコメント
ちゃんと7割り税金払ってくれよ
さもなきゃ第3トヨタ東名高速道路作るとか
簡単だろ?