ポルシェジャパンとPCCJポルシェカレラカップジャパン委員会は2月27日、2019年のPCCJに参戦するポルシェジャパンジュニアドライバーとして笹原右京を選出した。
ポルシェジャパンは将来有望なレーシングドライバーの育成を目的に2009年から『PCCJスカラシッププログラム』を実施し、若手ドライバーを支援している。
【インタビュー】「もう一度ヨーロッパへ行きたい」日本での経験で成長を遂げた笹原右京の目指す位置
このプログラムでは、ポルシェ911 GT3カップによるワンメイクレースのPCCJに、ポルシェジャパンが用意する車両/チームで全戦に出場できるほか、シーズン中の戦績や語学力が一定の基準に到達すると、ドイツのポルシェ・モータースポーツが主催するジュニアプログラムのオーディションに参加するチャンスも与えられる。
2019年シーズンに向けては、書類選考と面接選考を経て、3名のドライバーが富士スピードウェイでポルシェ911 GT3カップをドライブする最終審査に参加した。
ここではPCCJ委員会やドライビングアドバイザーの影山正美によって、ラップタイムやドライバーとしての資質、英語力などが総合的に審査され、最終的に笹原が選出された。
笹原は1996年生まれ、群馬県出身の22歳。2003年にカートでレーシングドライバーとしてのキャリアをスタートさせた。その後も主にカートを主戦場としてキャリアを積むと、2013年にはフォーミュラ・ルノーにステップアップ。2015年にはフォーミュラ・ルノー2.0 NECでランキング3位に食い込む活躍をみせた。
翌2016年には日本に戦いの場を移し、鈴鹿サーキットレーシングスクール・フォーミュラのスカラシップを獲得。2017年にはスーパーGTと併催されるFIA-F4に参戦してランキング2位、2018年は全日本F3選手権でランキング3位を獲得している。
これまでカートやフォーミュラを主戦場にしてきた笹原は「まずは今シーズンのPCCJチャンピオン獲得を目指します」と意気込みを明かしている。
「そしてポルシェモータースポーツのオーディションを勝ち抜いて、ドイツでのポルシェジュニアドライバーになり、最終目標は日本人初のポルシェワークスドライバーに選抜されることです」
「この道を切り開いていくための努力は惜しまないつもりですので、応援をよろしくお願いします」
2019年のPCCJは4月13~14日の岡山大会を皮切りに、10月11~13日の鈴鹿大会まで全6大会11戦で開催。多くの大会がスーパーGTと併催されるほか、最終戦はF1日本GPのサポートレースとして行われる。
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