ポルシェ911 GT2 RS MRが、ニュルブルクリンク北コースにおける市販車最速タイムレコードを更新、6分40秒3を叩き出したというニュースがドイツから届きました。とはいえ、ポルシェ自身も「ロードリーガルスポーツカーとしての最速タイム」と言っているように、純粋な市販車というわけではありません。
そもそも、2017年に誕生したポルシェ911 GT2 RSは700馬力(515kW)、750Nmというポルシェ史上最強のスペックを誇る3.8リッター水平対向6気筒ツインターボエンジンを、カーボンなど軽量パーツを多用することで1470kgまで絞り込んだボディに搭載したスペシャルモデル。そのプロダクション状態でもニュルブルクリンク北コースのタイムアタックを実施、6分47秒3というタイムを達成しています。
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今回、そのポルシェ史上最速マシンが7秒ものタイムアップを果たした原動力は、その名前に示されています。車名に加えられた「MR」という2文字のアルファベットは、ミッドシップではなく、『マンタイレーシング』を意味するものなのです。マンタイレーシングといえば、ニュルブルクリンクで開催されているVLN耐久レースにおける有力チームであり、VLNレースの象徴といえる24時間耐久では6度の総合優勝に輝いているという実績を持つ名門中の名門。
しかも、マンタイレーシングの資本は51%をポルシェが持っているという深い関係にあります。そのマンタイレーシングのノウハウを注ぎ込んだスペシャル仕様が、ポルシェ911 GT2 RS MRというわけです。ですから厳密にいえば市販車最速ではなく、日本風に言うと「ナンバー付き車両の最速タイム」と理解すべきでしょう。
とはいえ、エンジンはそのまま。シャシーと空力のセッティング変更が、この新レコードタイムにつながったといいます。驚くべきは、そのアタックがぶっつけ本番で一本限りだったということ。アタックドライバーはニュルブルクリンク北コースを熟知していたとはいえ、ギリギリのリスクをとらずに、これほどのタイムアップを果たしたというのはポルシェ911 GT2 RSのポテンシャルが高いこともあるでしょうし、マンタイレーシングのノウハウが素晴らしいということもあったのでしょう。
ちなみに、セッティング以外で市販版との変更点は、ドライバーシートをレース仕様のフルバケットタイプに交換したことくらいといいます。もともと軽量なシートを与えられている911 GT2 RSゆえ、フルバケットシートを装着しても軽量化には寄与しなかったというエピソードもさすがです。
文:山本晋也
自動車コミュニケータ・コラムニスト
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