豊富なバリエーションで多くのユーザーに魅力を訴求
一時代を築いた三菱のパジェロがついに2019年8月をもって、国内向けの生産を終える。海外向けは継続されるが、三菱だけでなく、日本を代表するクロカンでもあっただけに、非常に残念だ。今一度、その功績を振り返ってみよう。
一時代を築いた三菱パジェロが生産終了! 集大成「FINAL EDITION」の気になる中身とは
初代が登場したのは1982年のこと。それ以前にパジェロジープやパジェロIIというコンセプトカーが発表されているが、市販車とコンセプトは共通するものだった。このコンセプトこそが斬新で、それまでは4WD車といえば、産業用など仕事の道具という要素が強かった。それに対して、パジェロは無骨さをうまく残しながらも、ワイドボディやスーパーエクシードなどの豪華グレードも用意して、乗用車ユーザーにも強くアピールしたのは特筆すべき点だ。
ちなみにライバルだったトヨタ・ランドクルーザーはこの当時、もう少し無骨なイメージで一線は画していた。しかし、パジェロは乗用車ライクなワゴンのみ。それに3ドアのショートボディをラインアップしていたのも、パジェロの強みと言っていい。また、2代目で登場した、Jトップと呼ばれるオープンモデルもランクルにはないバリエーションだった。
そしてエンジンのバリエーションもじつに豊富だった。豊富すぎて、すべて紹介するのは難しいほどだが、ガソリン、ディーゼルともに名機揃い。たとえばガソリンでは3.5リッターV6はとてもパワフルかつトルクフル。かなりハイレベルな走りを楽しむことができたし、そもそもクロカンといえば、ディーゼルというのがお決まりなのに、ガソリンもしっかりと豊富にラインアップしていたのはパジェロの特徴でもある。
伝統のパリダカで圧倒的な強さを見せつけた
肝心の4WDシステムについては、初代ではオーソドックスで取り立てて見るべき点はなかったが、2代目になって走行中でも2WDと4WDの切り替えが可能な「スーパーセレクト4WD」を搭載して、周囲をアッと言わせた。
これは世界初のシステムで、このあと、さらに進化して「スーパーセレクトII」になるが、これは前後のトルク配分を行うようになったのがトピックスだ。
最後に、パジェロで忘れてはならないのがパリダカールラリーでの活躍だろう。パリダカがあったからこそパジェロが売れたとも言え、それほど切っても切り離せない関係にあった。1983年にパリダカへと初参戦し、なんとクラス優勝。1985年には早くも総合優勝を飾っているほど。最終的には総合優勝はなんと12回(うち7連覇)。クラス優勝は34回と、輝かしい戦歴を誇った。
本格派クロカンながら、乗用車ライク、ワゴンライクに楽しめるのがパジェロの持ち味だったが、SUV全盛の昨今においてはそれが足かせになったのもまた事実。最終的に今回の生産中止へとつながったと言っていいのではないだろうか。
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