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軟弱なSUVは道をあけろ!──これぞ本物のヨンク、ランドローバーの聖地へ【前編】

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軟弱なSUVは道をあけろ!──これぞ本物のヨンク、ランドローバーの聖地へ【前編】

隊長:武骨な 4駆を探しているというモリグチ隊員のリクエストに応えて、今回はジャガー・ランドローバー三島にお邪魔しています。

隊員:サトー隊長! お言葉ですが、こちら素敵な新車ばかりです。僕が探しているのはもうちょっと古くてゴツゴツした……。

日本で走るのに、ちょうどいいサイズ!──ジャガーの小型SUV、Eペイスに乗った

隊長:ふふふ、パッと見は新車のディーラーでありながら、実は隣の建物が“ランドローバー乗りの聖地”とも“クレシック・レンジ(ローバー)の秘宝館”とも呼ばれるおそろしい場所なのだ。記録係のキクチ君も、カメラを持って来なさい!

隊員:うおぉー!! こ、これぞまさしく、僕が探し求めていた武骨なヨンクだ! 初歩的な質問で恐縮ですが、これはランドローバーのディフェンダーですよね?

隊長:そう、第2次大戦での米軍のジープの活躍に刺激されて、イギリスではランドローバーが四駆を開発したんだ。それが1948年にデビューしたランドローバーのシリーズI。

隊員:ってことは70年前のクルマじゃないですか!?

隊長:そう、その基本構造を変えないまま、エンジンやトランスミッションを新しくしながら2015年まで生産されたんだ。日本への正規輸入は2005年で終わったけれど、3、4年前まで並行輸入の新車が入ってきていたね。

記録係:自分、長年クルマの写真を撮っていますが、メーカーの広報車両以外でこんなにきれいに使われているディフェンダーを見るのは初めてであります。自分、感動に胸が打ち震えているであります!

隊長:では、ランドローバー界では知らない人はいない、ジャガー・ランドローバー三島の営業責任者である宮澤久哉さんから直々に説明をしていただこう。宮澤さん、お願いします。

宮澤:簡単に説明すると、ディフェンダーの並行輸入の最終モデルを仕入れて、それを街乗り用にモディファイした個体です。MTをクラシック・レンジの4ATに載せ換えて、インパネも作り変えてタッチパネル式のカーナビを入れました。

隊員:これ、包んでください! 僕、乗って帰ります!!

宮澤:すみません、これ、いま女房が毎日の足に使っているんで、乗って行かれれちゃうと息子を塾に迎えに行けなくなっちゃいますね。

記録係:この暑さの中でも、ちゃんと使えるということですか?

宮澤:さすがに室内が広すぎるので後ろの席の人のために扇風機を付けましたけど、クーラーをかけて毎日乗ってますよ。ジャガー製の2.2ℓのディーゼルエンジンは、下(低回転域)からトルクがあって乗りやすいです。

記録係:これならカメラ機材もたくさん載るし、自分もちょっと欲しくなってきたであります。


インストゥルメントパネルをワンオフで作り直し、パナソニック製の最新のタッチパネル式ナビゲーションシステムを入れた。もちろんETCも付いていて、最新のモデルと同じように普段使いできるという。

隊員:売り物ではないということですが、ちなみに売るとしたらおいくらぐらいでしょう?

宮澤:これは採算度外視、自分の趣味で好きなようにイジったので1200万か1300万ほどかかりました。

隊員:す、すみません、自分の予算から大幅にオーバーしています……。

宮澤:でも、予算やご希望にあわせてベース車両探しからお手伝いしますよ。

隊員:な、な、なんと、そんなところからお願いできるんですか?

宮澤:買った後はうちでメンテも面倒見ます。3カ月/5000kmの保証も付きますから、安心して乗ってください。

隊長:YouTubeで検索するとわかるけど、宮澤さんは全国のランドローバー愛好家から支持されるカリスマなんだよ。

宮澤:カリスマってほどではないですけど、ただこのブランドが好きなことは間違いないですね。

隊員:宮澤さんがそこまでランドローバーを愛する理由は何でしょう?

宮澤:僕はもともとクルマが好きで、24歳の時に中途でこの会社に入ったんですが、ディスカバリーのオフロード試乗会でブッ飛んだんです。ノーマルでこんな悪路を走るのか、って驚きまして。それで父にローンの保証人になってもらって自分でディスカバリーを買ったんです。以来、ランドローバー一筋です。

隊長:ご自身では言いにくいかもしれないけれど、宮澤さんは8年連続でランドローバーのトップセールスに輝いて、ジャガー・ランドローバー三島を日本一のディーラーに成長させる立役者になったんだ。

隊員:まさにランドローバーのカリスマですね。

宮澤:もちろんランドローバーやレンジローバーの新車も扱っていますけれど、デザインがいいとか、乗り味がいいとか、少し手がかかってもいいから古いモデルに乗りたいというお客様もいらっしゃいます。そういう方をサポートして、自分が大好きなランドローバーのよさを広く知っていただきたいですね。

隊員:ディーラーのセールス責任者という枠を超えて、ランドローバーのアンバサダーです。

宮澤:古いランドローバーだと、自分もつい気合いが入って、儲けが出なくなってしまってヤバいこともあるんですが(苦笑)、でもそこを埋め合わすために新車販売のみならず、認定中古車販売・認定中古車以外の中古車を仕入れ販売して、バランスを保っています。

隊員:で、奥の方にもう1台、あれは初代レンジローバーですね。

記録係:自分もあれがすごく気になっていたであります。

宮澤:さすが、お目が高い。実は初代、いわゆるクラシック・レンジを探している方が多くて、うちもかなり扱っています。

隊長:では紹介しましょう! と、言いたいところですが、スペースが尽きました。刮目して次回を待て!

ジャガー・ランドローバー三島
静岡県三島市青木95-1
☎055-983-0211
定休日:毎週火曜日、第二月曜日

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