独BMWは6月9日、同社のコアラインナップとしては初となるピュアEV「iX3」の量産に向けた最終テストを終え、生産の準備が整ったことを発表した。
先発のテスラを追うかのように、メルセデスやアウディ、さらにはジャガーなどプレミアムブランドがこぞってEVを送り出している。BMWでは、これまでサブブランド「BMW i」から「i3」を売り出していたが、さらなる販拡を図るべく、ミドルサイズSUVの人気モデル「X3」をEV化した「iX3」をリリースする。
年内に販売開始を控えたiX3については、これまでテスト車両を捉えたスパイショットが撮られていたが、今回の発表によれば、中国および欧州での販売に必要な法規等への適合試験が無事に終了したとのこと。試験は4週間で340時間以上、7,700kmを走破する過酷なものだったようだが、これにより、今夏にはグローバルマーケットに向け、現地メーカー「ブリリアンス・オートモーティブ(華晨汽車)」との合弁で、中国での量産がスタートする見込みだ。
このたび発表された画像からわかるとおり、既に現地では200台のプリプロダクションモデルが生産され、キドニーグリル部のデザインは隠されているものの、これらの車両を使用した実地テストにより最終的な調整が行われているとのこと。また、生産ラインでは内燃機関を搭載する通常のX3も同時に組み立てられ、工程の柔軟化により生産性も最大限まで高められているようだ。
iX3の登場で、X3ではガソリン、ディーゼル、プラグイン・ハイブリッド(PHEV)、そしてピュアEVという4種のパワーパックが選択可能となり、正に水も漏らさぬラインナップが完成する。さらに、iX3が搭載する第5世代のEVコンポーネントは、省スペースとハイパワーを両立しただけでなく、レアアースフリーも実現。航続距離も440km(WLTP)を誇るから、今後同じユニットを採用して登場する「i4」や「iNEXT」にも期待が高まる。BMWのEV戦略からしばらく目が離せそうにない。
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みんなのコメント
だって、日本人がBMWに求めてんのはエコじゃないから。