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現代のニーズを見事にカバー アウディS8 クワトロへ試乗 571ps+四駆のリムジン

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現代のニーズを見事にカバー アウディS8 クワトロへ試乗 571ps+四駆のリムジン

4.0L V8ツインターボに知的なシャシー技術

全長約5.2mというサイズに、リムジンとして使える風格と突出した快適性。秀でた動力性能を備えているが、運転するのではなく運転してもらうためのサルーンといえる。そんなS8が、英国ではA8全体の販売台数の2割を占めるという。

【画像】安楽な高性能リムジン アウディS8 クワトロ 欧州での競合サルーンと写真で比較 全152枚

本来、A8はリアシートでリモート会議やメールの返信をこなすような、CEOが乗るためのクルマだ。アウディの「S」とは、少し一致しない個性といえる。貴重な時間を無駄にしない、高速サルーンだと悟られたくない人が、S8を購入しているのかもしれない。

週末には、自ら運転を楽しむオーナーもいるのだろうか。最新技術満載のアウディを望むような、ブランドファンもいらっしゃるのだろう。少なくとも、S8のラグジュアリーな訴求力は間違いない。様々な理由が、それ意外にあるとしても。

現世代のA8は2017年に販売がスタートしているが、S8の登場は2020年。4.0L V8ツインターボ・ガソリンエンジンに四輪駆動、最上級の洗練性や上質さ、走行性能の割に控えめなスタイリングなどが融合し、成功を収めている。

通常のA8とは異なる、高度なドライブトレインやサスペンション技術も標準装備。571psという最高出力は、クワトロおなじみのメカニカル・センターデフに加えて、アクティブ・スポーツ・リアデフを介して効果的に路面へ伝達される。

四輪操舵システムも標準で付いてくる。A8ではオプションだ。

予測型アクティブ・エアサスは特筆モノ

多彩な技術のなかで、サスペンションは特に注目に値する。A8では一般的なアダプティブ・エアサスペンションが支えるが、S8は知的なプレディクティブ(予測型)・アクティブ・エアサスペンションを備える。

これは、フロントカメラとレーザーセンサーで路面を読み取り、四輪個別に搭載したアクチュエータで最適な制御を加えるもの。車高調整も可能だ。地域によってはA8にもオプションで組めるが、英国の場合、このサスペンションを選べるのはS8に限られる。

予測型アクティブ・エアサスは非常に高機能で、運転席のドアを開く瞬間から仕事ぶりを確かめられる。乗り降りしやすいように、わずかに車高が持ち上がるのだ。しかも、多くのライバルより遥かに高速で。

その素早い動きを実現させているのが、電圧48Vで動作する4基のアクチュエータ。110.4kg-mもの大トルクで動くという。ボディが傾くような高速コーナーや、大きなうねりでリバウンドするような場面では、ボディを可能な限り水平にも保ってくれる。

ドライブモードでコンフォート+を選択すると、更なる感動を与えてくれる。事前に速度抑止用のコブ、スピードバンプを感知すると、自動的に車高が50mm上昇。アクチュエータ自身が、サスペンションとあわせて衝撃を吸収する役目も果たす。

15km/hから30km/h程度で通過すると、驚くほど見事に膨らみを均す。車内にいると、殆どその存在がわからないほど。唸らされてしまう。

快適なまま気張らず速いペースを保てる

アルミホイールは20インチが標準だが、試乗車は21インチを履いていた。そのためか、走行ノイズの遮断性は平均点程度。鋭いタイヤの上下動は、完全にはなだめきれていなかった。

とはいえ、市街地だけでなく郊外の一般道や高速道路でも、驚くほど安定した姿勢制御を披露する。終始、安定した移動空間が保たれていた。

コーナーでは最大3度まで、ボディを内側に傾けることが可能。さらにダイナミック・モードを選ぶと、フロントとリアでサスペンションの硬さを常時最適化し、アクティブ・アンチロール機能のようにも振る舞い、鋭い操縦性を引き出してもくれる。

乗り心地ほど、その効果に息を呑むことはない。それでも、高い速度域でのステアリング精度への貢献度は間違いない。常に平静なだけでなく、低速域での敏捷な身のこなしも実現させている。

大型リムジンらしく、S8のステアリングはアシストが強く、軽く、フィルターが掛かっているように感じる。手応えが直感的で自然というわけではない。それでも扱いやすく、快適なまま、気張ることなく速いペースを保って運転できる。

V8ツインターボ・エンジンと8速ATとの組み合わせも秀抜。素晴らしくスムーズでありながら、V8らしいソウルフルなサウンドも僅かに楽しませてくれる。上質でありながら、回転数を高めれば豊かなトルクとパワーで応えてくれる。

現代のエグゼクティブのニーズをカバー

シートも極めて快適。ワイドでソフトで、しっかり体を支えてくれる。リアシート側の空間は、標準のホイールベースでも不満ない。

ダッシュボード中央には、インフォテインメント用の大型タッチモニターが用意され、アウディ独自のMMIシステムを実装。時折タッチへの反応が鈍く感じることもあったが、このクラスのシステムとして完成度は低くない。

物理的なコントローラーはないものの、ショートカットキーが備わり便利だ。試乗車にはフロントシートの背もたれに、個別のタッチモニターも据えられていた。

S8はリラックスして移動できる洗練度と、高速で走れるダイナミックさとが共存している。興奮するような鋭い走りとまではいえないが、高速なラグジュアリー・サルーンとしてユニークな才能を持ち合わせている。

快適で豪華で、安楽な高性能リムジンを探すなら、S8を上回るモデルは限定的。選ぶ理由は人それぞれだとしても、現代のエグゼクティブのニーズを見事にカバーしていることは間違いないだろいう。

アウディS8 クワトロ(英国仕様)のスペック

英国価格:10万2730ポンド(約1643万円)
全長:5190mm(標準A8)
全幅:1945mm(標準A8)
全高:1473mm(標準A8)
最高速度:249km/h(リミッター)
0-100km/h加速:3.8秒
燃費:8.5-8.7km/L
CO2排出量:260-265g/km
車両重量:2220kg
パワートレイン:V型8気筒3996ccツイン・ターボチャージャー
使用燃料:ガソリン
最高出力:571ps/6000rpm
最大トルク:81.4kg-m/2050-4500rpm
ギアボックス:8速オートマティック

文:AUTOCAR JAPAN AUTOCAR JAPAN
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みんなのコメント

11件
  • 2022/6/04 14:12違反報告
    いつも思うんだけど多くのアウディオーナーは何故名誉毀損、虚偽まで行ってメルセデスを目の敵にするんだろう。

    親か子供でも殺されたのか?完全に犯罪行為だと思う。
  • 2022/6/04 14:12違反報告
    いつも思うんだけど多くのアウディオーナーは何故名誉毀損、虚偽まで行ってメルセデスを目の敵にするんだろう。

    親か子供でも殺されたのか?完全に犯罪行為だと思う。
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