現在位置: carview! > ニュース > ニューモデル > 意外に狭い… トヨタ・ミライ、どれだけ積める? トランク容量を実測評価

ここから本文です

意外に狭い… トヨタ・ミライ、どれだけ積める? トランク容量を実測評価

掲載 19
意外に狭い… トヨタ・ミライ、どれだけ積める? トランク容量を実測評価

2代目ミライの使い勝手は?

トヨタ・ミライのメカニズム解説やドライビング・インプレッションは、多く見かける。しかし、使い勝手という視点の記事は、あまり見ない。

【画像】燃料電池車、トヨタ・ミライ【細部まで見る】 全45枚

そこで「どれだけ積める?」シリーズにミライに登場してもらい、ラゲッジスペースをチェックしてみることにした。

本シリーズは、単に荷室を計測した寸法だけの紹介では実感として理解しにくいため、実際の使用を想定してスーツケースを積み込んで確かめている。

サンプルはいつも使っている大・小のケースを使用。

検証は、一番大きいLサイズのスーツケース(790×530×280mm:容量84L)、ひとまわり小さいMサイズのスーツケース(710×425×260mm:容量61L)を基本とする。

ここに機内持ち込みサイズのボードケース(550×400×200mm)と、パイロットケース(540×400×265mm)を組み合わせて容量・積載性を確認している。

ボディサイズ Eセグど真ん中

現行型ミライはボンネットのマスが大きいため1クラス上の存在感を放つ。

実際は全長4975mm、全幅1885mmで、Eセグメントのメルセデス・ベンツEクラスやBMW 5シリーズ、アウディA6とほとんど変わらぬサイズとなる。

欧米のEセグメント車はどれも広大ともいえるトランクスペースを備えるだけに、ほぼ同じディメンジョンの新型ミライにも期待してしまう。

カタログでは「広くフラットなトランクスペースには、4.9インチのゴルフバッグ3個が収納可能です」と記されていた。

これは結構積めるのではないかと予想された。しかし実際は……どうにも狭い。

ちょっと狭いぞ!

フードを開けるとトランクスペースは、欧州車に見られるスクエアな形状ではなくあちこちに出っ張りがあった。

カタログを見直すと、3つの水素タンクは前席のフロアトンネル内と、後席下、トランク床下に位置する。

さらには後席バックレストとトランクの間には大きな駆動用バッテリーが置かれる。そのためトランクの前後長は削がれ、トランクスルー機構もない。

実際にケースを積み込んでみると、Lサイズのスーツケースは寝かせれば入り、その横にボードケースを起こして収めることができた。

Lサイズのスーツケースの上にボードケースを入れようとしたが、高さが数センチ足らず積めない。

結論 荷室は狭かった

続いて、今度はMサイズのスーツケースで試してみる。

寝かせてトランクに入れると、横にパイロットケースが楽に積め、上にボードケースをギリギリ入れることができた。

ちなみに実寸値を記すと最大幅は1460mm。

奥行きは最大で750mmあるが、最も狭い部分は680mmだった。荷室高は480mmで、開口部は上辺が1090mm、下は970mmとなる。

チェックを終えてみるとミライの収容力は、欧米のEセグメント内燃車に比べると半分近いサイズだった。

航続距離を得るためには水素タンクの容量を確保する必要がある燃料電池自動車(FCEV)ということで、致し方のない部分といえよう。

トランクリッドのヒンジはダブルリンク・ヒンジ式が採用され、荷室内への張り出しを避けている点は評価したい。

しかし車格を考えると、トランク・クロージャーは欲しかったところだ。

ミライG Aパッケージ スペック

価格:735万円
全長:4975mm
全幅:1885mm
全高:1470mm
最高速度:175km/h(トヨタ推定値)
0-100km/h加速:-
航続距離:約850km(水素有効搭載量を基に計算したWLTCモード)
燃費:152km/kg(WLTC燃料電池車)
CO2排出量:0g/km
車両重量:1920kg
パワートレイン:FCスタック+バッテリー+モーター
使用燃料:水素
最高出力(モーター):182ps/6940rpm
最大トルク(モーター):30.6kg-m/0-3267rpm
最小回転半径:5.8m
最低地上高:155mm
乗車定員:5名

こんな記事も読まれています

『絶対完走』の重圧に耐えた勝田。来季シートがかかっていたことを示唆【ラリージャパン後コメント】
『絶対完走』の重圧に耐えた勝田。来季シートがかかっていたことを示唆【ラリージャパン後コメント】
AUTOSPORT web
米国にある「廃車の山」で見つけたお宝 40選 後編 ジャンクヤード探訪記
米国にある「廃車の山」で見つけたお宝 40選 後編 ジャンクヤード探訪記
AUTOCAR JAPAN
中型からステップアップ 人気の“ミドルクラスネイキッド”スズキ「SV650」とカワサキ「Z650RS」どっちを選ぶ?【スペックでライバル比較】
中型からステップアップ 人気の“ミドルクラスネイキッド”スズキ「SV650」とカワサキ「Z650RS」どっちを選ぶ?【スペックでライバル比較】
VAGUE
ラリージャパンで一般車の侵入という衝撃トラブルが発生! SSのキャンセルもあるなかトヨタ勢は2・3・5位に着ける
ラリージャパンで一般車の侵入という衝撃トラブルが発生! SSのキャンセルもあるなかトヨタ勢は2・3・5位に着ける
WEB CARTOP
米国にある「廃車の山」で見つけたお宝 40選 前編 ジャンクヤード探訪記
米国にある「廃車の山」で見つけたお宝 40選 前編 ジャンクヤード探訪記
AUTOCAR JAPAN
サーキット派に朗報! ウェッズスポーツ「TC105X」に16インチの新サイズ登場…マツダ「ロードスター」や走りのFF車にオススメです
サーキット派に朗報! ウェッズスポーツ「TC105X」に16インチの新サイズ登場…マツダ「ロードスター」や走りのFF車にオススメです
Auto Messe Web
【ラリージャパン2024】最終ステージでトヨタが逆転! マニュファクチャラーズタイトル4年連続獲得、豊田章男会長「感動という共感を生んだ」
【ラリージャパン2024】最終ステージでトヨタが逆転! マニュファクチャラーズタイトル4年連続獲得、豊田章男会長「感動という共感を生んだ」
レスポンス
独創的な「近未来」フォルム! シトロエンCX 5台を乗り比べ(1) モデル名は空気抵抗係数から
独創的な「近未来」フォルム! シトロエンCX 5台を乗り比べ(1) モデル名は空気抵抗係数から
AUTOCAR JAPAN
1度の運転では好きになれない シトロエンCX 5台を乗り比べ(2) GTiにファミリアール 仏大統領も愛用
1度の運転では好きになれない シトロエンCX 5台を乗り比べ(2) GTiにファミリアール 仏大統領も愛用
AUTOCAR JAPAN
4連覇を決めたフェルスタッペン「苦しいシーズンの中で多くのことを学んだ。だからこそ特別だし、誇らしい」
4連覇を決めたフェルスタッペン「苦しいシーズンの中で多くのことを学んだ。だからこそ特別だし、誇らしい」
AUTOSPORT web
【ポイントランキング】2024年F1第22戦ラスベガスGP終了時点
【ポイントランキング】2024年F1第22戦ラスベガスGP終了時点
AUTOSPORT web
カワサキ新型「レトロスポーツモデル」に反響多数!「古き佳き」スタイリングが“現代”に刺さる!? 玄人も注目する“バイクらしさ”を味わえる「W230」とは?
カワサキ新型「レトロスポーツモデル」に反響多数!「古き佳き」スタイリングが“現代”に刺さる!? 玄人も注目する“バイクらしさ”を味わえる「W230」とは?
くるまのニュース
「ジャガー」のブランドロゴが大胆に変更! 英国の名門ブランドはどこに向かう? まもなく登場する“新たなコンセプトカー”とは
「ジャガー」のブランドロゴが大胆に変更! 英国の名門ブランドはどこに向かう? まもなく登場する“新たなコンセプトカー”とは
VAGUE
村民の力で蘇った昭和のボンネットバス! 熊本県・山江村の宝物マロン号がロマンの塊だった
村民の力で蘇った昭和のボンネットバス! 熊本県・山江村の宝物マロン号がロマンの塊だった
WEB CARTOP
本物の贅沢──新型ロールス・ロイス ブラック・バッジ・ゴースト・シリーズII試乗記
本物の贅沢──新型ロールス・ロイス ブラック・バッジ・ゴースト・シリーズII試乗記
GQ JAPAN
道東道直結の“新道”がついに完成! 高速道路開通と同時に国道「8.8kmバイパス」の残り区間が拡幅
道東道直結の“新道”がついに完成! 高速道路開通と同時に国道「8.8kmバイパス」の残り区間が拡幅
乗りものニュース
[サウンドユニット・選択のキモ]メインユニット編…交換する意義を考える!
[サウンドユニット・選択のキモ]メインユニット編…交換する意義を考える!
レスポンス
【F1分析】速いチームがコロコロ変わる。実に難解だったラスベガスGP。鍵はもちろん”タイヤの使い方”だけど……
【F1分析】速いチームがコロコロ変わる。実に難解だったラスベガスGP。鍵はもちろん”タイヤの使い方”だけど……
motorsport.com 日本版

みんなのコメント

19件
  • まぁ、基本トヨタはカッコ優先ですからww
    運転席に座っても、どうも前が見にくい車もあるから、トヨタ車は苦手。
  • ドデカい水素ボンベを載せているのに普通エンジン車と同じ容量を求めることは不可能でしょう。ガソリン車の数十リットルタンクよりも場所とってるんだから
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村