この記事をまとめると
■KIAは韓国を代表する自動車メーカーのひとつ
やたらとヒョンデ&キアの韓国車が目につく! アメリカで販売台数以上に目立つのは「奇抜な」デザインのおかげ?
■北米や欧州において好調で日本市場への上陸も決まっている
■人気を博しているいくつかのモデルをピックアップし紹介する
日本上陸も決まった隣国の一大メーカー
近くて遠い国などといわれる韓国ですが、クルマ好きにとってもKIA(起亜自動車)は知ってるようで知らないブランドかもしれません。同国を代表するようなメーカーで、じつは北米はもとより、ヨーロッパでもグイグイと存在感を増しているのです。
2026年には商用EVバンの日本上陸が決定されたいまこそ、KIAをチェックしておくのにちょうどいいタイミングかと。攻めたスタイリングのセダンから、得意のハイブリッドSUVまで巧みにマーケットをキャッチアップしたラインアップは、知らない間に大人びていた幼なじみかのように新鮮です。
EV9
KIAが作るフル電動SUVのトップエンドモデルで、同社のラインアップでも最高価格(5万4900ドル)となっています。EV専用モデルの2番目となり、おそらくはプラットフォームを共有してハッチバックやクロスオーバーを含む15車種まで展開予定だとか。
全長5010mm、ホイールベース3100mmと、同社のフルサイズSUV「テルライド」よりも全長に勝り、99.8kWhの800Vバッテリーは1回の充電で最大540kmを誇り、急速充電ならば15分間で238km分の航続距離を確保。どうやら、パフォーマンスもまたグローバルでの競争力に優れているといえるでしょう。
ユニークなのは、購入後の課金(ダウンロード)で「ブースト」機能をインストールすると、トルクが71.3Nmに向上し、0-100km/h加速は5.3秒までパワーアップするというポイント。また、レベル3の自動運転にも対応しているため、許されるエリアでは人気が出ることも間違いないでしょう。
3列シートを備えたスタイリングもSUVとして破綻のないもので、チーフ・ブランド・オフィサーによれば「KIAに対して抱くイメージを再構築し続ける助けになる」とのことで、今後のスタイリングアイコンを担っていくものと思われます。
スポルテージ プラグインハイブリッド
KIA人気の起爆剤となったのが、ミドルクラスSUVのスポルテージかもしれません。4代目(2015-2021)のディーゼルエンジン+48Vマイルドハイブリッドは、その価格や経済性から大ヒットとなり、現行の5代目もまた北米と欧州でバカ売れしている模様。初代スポルテージはマツダ・ボンゴをベースとしていたと聞くと、だいぶイメージが変わったといわざるを得ませんね(笑)。
韓国製SUV初の12.3インチパノラマディスプレイをはじめ、360°アラウンドビューモニター、リモートスマートパーキングアシストなど、これまたユーザビリティにも抜かりなし。また、スマートストリームと名付けられたターボ付きパワートレインは合計261馬力を発揮しつつ、USレベル2規格の急速充電に対応し約2時間でフル充電!
スマホを使った便利機能もリモートによる空調設定や、自車の居場所を教えてくれるなど羨ましいばかりの充実ぶり。それでいて、3万9690ドル~というお値打ち価格ですから、人気が出るのも納得です。
コンパクトSUVにセダンも
ニロ ハイブリッド
コンパクトなハイブリッドSUVとして、KIAの入門車というポジションを担うのがニロ。2022年の発売当初よりハイブリッドとEVモデルがラインアップし、エンジンはオリジナルの1.6リッター・スマートストリームを搭載。先代モデルでは兄弟車だったアイオニックがEV専用プラットフォームを採用してアイオニック5へとモデルチェンジをしたため、こちらはニロ専用プラットフォームとなっています。
最新のKIAではアイデンティティともいえるタイガーノーズグリルを備え、独自のデザイン哲学「OPPOSITES UNITED」に基づいたスタイリングは、韓国車のイメージを鮮烈なまでにブラッシュアップするもの。リヤクォーターの反転デザインなんて、北欧テイストさえ感じられます。
こちらも10.25インチタッチスクリーンディスプレイをはじめ、アプリを用いたキーレスシステムやインフォテイメント機能の自動アップグレードなど、商品価値を高める装備も満載。2万6990ドル~というエントリー価格にしては、出来すぎってくらいの仕上がりかと。
K4/K5
いずれもKIAのセダンで、K4はデビューしたばかりのブランニューで、K5は先ごろターボモデルが追加されるなど、世界戦略と呼べるモデルに仕上がっています。
たとえば、K4に搭載されるKIAオリジナルエンジン、スマートストリームは1.6リッターと2リッターの2タイプが用意され、8速CVTとの組み合わせによりスムース、かつ経済性に優れたパフォーマンスを発揮。
また、先進のドライバーサポートも満載で、パッシブセーフティ技術などは目をみはるものがあります。ちなみに、「Hey Kia」と話しかけることでAlアシスタント機能を初めて搭載したモデルとのこと。
K5もまたKIAのクルマ作り哲学が色濃く反映されたモデルで、その仮想ライバルはずばりBMW 530iだそうです。実際、公式サイトではガチンコ対決ムービーが載せられており、0-60mph加速はBMWの5.5秒に対してK5は5.4秒、また旋回GについてもBMW=0.90G、K5=0.93Gと上まわるなど、レベルの高さを見せつけています。
もちろん、両車ともに価格面のアドバンテージも強く、K4が2万1990ドル~、K5は2万6990ドル~というお買い得プライス。なるほど、これならブランドに対する執着がないユーザーならば飛びつきたくなるに違いありません。
KIAが本格的に日本上陸を果たしたら、驚異的な存在になること間違いないでしょう!
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みんなのコメント
厚顔で日本で車を売りに来ることが信じられない
個人的には、韓国は大嫌いなので選択しにもならない