世間では相変わらずのSUVブームだが、こうなるとセダンが新鮮に見せる。今ならセダンは中古車価格も手ごろで、昔憧れたモデルにも手が届く。シーマやセルシオなど好みはいろいろあるだろうが、スポーティさで無敵なのはアリストだろう。今なら2代目モデルが100万円以下で手に入るぜ!
文:ベストカーWeb編集部/写真:トヨタ
今なら100万円台で手に入る! 平成のモンスターセダンといえば[アリスト]に決まってるだろ!
【画像ギャラリー】個性的な4眼マスクを見て! 2代目アリストはやっぱカッコええなあ!(6枚)
■スープラと同じ心臓を持つアリスト
1997年に登場したトヨタ2代目アリスト
昭和・平成世代ならご記憶だろうが、1990年代から2000年代にかけて高級セダンがブームになった。セルシオやシーマの押し出し感に目を付けた若者が、予算的にも手の届く中古車に目を付けて、自在にカスタムして乗り回していたのだ。
そんな往年のセダンが最近は新鮮に見える。SUVの洪水の中を泳ぐ姿は実に勇ましい。今なら中古価格はさらに下がっているから、ホビー感覚で乗るにはもってこいだ。
ひと口にセダンといっても様々だが、走り屋にオススメしたいのが2代目アリストだ。海外では2代目レクサスGSとして売られたクルマだが、日本では「アリスト」という名前のほうが100倍迫力がある。
実際、その成り立ちはすごい。初代アリストはクラウンマジェスタのプラットフォームの流用だったが、2代目は新しいラージセダン向けプラットフォームを使った力作だ。前後オーバーハングを削り、エンジン搭載位置をバルクヘッドギリギリに寄せて、前後重量配分はなんと53:47を誇った。
しかも搭載エンジンは、80スープラと同じ3L直列6気筒の2JZ。中でもツインターボの2JZ-GTEは280psのパワーと、46.0kgmという大トルクを誇り、猛烈な速さを見せた。当時湾岸あたりをかっ飛んでいたセダンは、たいていアリストだったのだ。
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■ツインターボのV300は強気相場
充実装備のベルテックスエディションが人気
そんなアリストだが、ネットで中古車を検索してみると、初代と2代目合わせて100台強が流通している。すでに20年超のクルマだから、どれでもいいというわけにはいかないが、おとなしい自然吸気エンジンを積むS300ならば、走行10万km以下の個体が100万円以下で手に入る。
ツインターボのV300となるとさすがにこの価格帯はなく、走行10万km超の個体で100万円台、10万kmを切る個体だと200万円台という感じだ。V300には根強いファンがおり、いまでもそれなりの相場観が形成されているといえる。
荒く扱われたクルマも少なくはないので、中古車選びはそれなりに慎重になりたいが、スープラなどを扱ってきた国産スポーツカーショップでは、アリストの相談に乗ってくれることが多い。購入と合わせてこうしたショップを見つけられれば安心感は高いはずだ。
国産セダンが輝きを放っていた時代に登場し、一世を風靡したアリスト。エンジンの魅力を伝える1台として、味わって損はない1台といえる。
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