この記事をまとめると
■インドネシアで「ガイキンド国際オートショー(GIIAS)2024」が開催された
クルマ好きで知られる大統領が「インドネシア国際モーターショー2024」を視察! BYDブースには時間をかけた一方でスルーするブランドも……
■2023年に引き続き多数の中国メーカーがブースを出展し用品系ブースが駐車場に追いやられていた
■展示車両はBEVだけでなくHEVやICE(内燃機関車)を併売しているメーカーが多い
ベトナムの「VINFAST」が初出展
インドネシアの首都ジャカルタ郊外のタンゲランというところで7月28日までの会期で「ガイキンド国際オートショー(GIIAS)2024」が7月18日に開幕した。例年は、日本でいうところの「お盆」のタイミング(つまり8月)に開催されていたのだが、今年は例年より1カ月ほど早い開催となった。
前回に比べ、GAC(広州汽車)アイオンやBAIC(北京汽車)、JETOUR(奇瑞[チェリー]汽車系)といった中国メーカー、そしてベトナムの「VINFAST(ビンファスト)」の初出展もあり、完成車メーカー展示ブースが増え、それまでコンベンションホール内に出展していた用品系ブース会場併設の駐車場一部に追いやられ、特設テントが新たに設けられた。
また、いままでは所管大臣などを招待した「開幕式」を開幕日に行い、開幕日の午後から各出展メーカー個々のプレスカンファレンスが行われていたのだが、出展メーカーが増えすぎたこともあるのか、開幕日前日を「プレスデー」として、朝から夕方まで複数のブランドのカンファレンスを同時進行させる形で行われた。
余談となるが、プレスパスの発行トラブル(申請したのに発行されていない)はいままでもそれほど珍しくなくあったのだが、今回は海外メディアだけではなく、地元メディアでも広くプレスパス発行トラブルが発生していた。しかも紙ベースのリストに名前があってもデータがないとか、スタッフごとのパソコン内の申請データがそれぞれ異なったリストになっているとか、まさに大混乱。
「じつは開催直前にインドネシアでは国家規模でサイバーアタックがあり、いまも(プレスデー時)社会問題となっています。たぶんその影響ではないでしょうか」とは事情通の話であった。
ちなみに今回の開幕式では、当初ジョコ・ウィドド大統領が出席するとのことであった。当日朝になると、自動小銃を持った多数の兵士が会場に配置されていたので、「やはり大統領なのか」と思っていたら、アマルフ・アミン副大統領の出席となっていた。
インドネシア全体でみれば「エンジン」がまだまだ重要
中国メーカーの出展数は多いものの、インドネシアならではといってもいい特徴にもなるのだが、その多くのブランドが得意のBEV(バッテリー電気自動車)以外にHEV(ハイブリッド車)なども含むICE(内燃機関)車を併売しているところが多い。
東南アジアではタイがBEV普及で注目されているが、インドネシアではジャカルタ首都圏などの大都市ならまだしも、島しょ部などの多くでは、充電インフラの関係もありBEV一辺倒ではなかなかビジネスが成り立たないということもあるようだ。
日本メーカーは得意のHEVで存在感を見せるところもあったが、地元メディアとの懇談会などでは、「なぜBEVではないのか」といった質問も多く寄せられ、思っているようにメッセージが伝わっていないようだとの話も聞いている。
会場内では出展メーカーが多くなったものの、いまだにトヨタやホンダ、スズキ、ダイハツ、三菱など多くの日系メーカーが広大な展示ブースを構えている。そして、それに比例するかの如く、中国や韓国メーカー車がジャカルタ首都圏などでは目立つとはいえ、いまだにインドネシア国内では日系メーカーが9割超という圧倒的な販売シェアを誇っていることには変わらない。
会場内と外との「見える風景」の違いがより鮮明になってきている。
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みんなのコメント
そもそも、今時、日本車なんか誰も模倣しようなんて思わんよ。
中国車や韓国車は、欧州車やアメリカ車の技術を学んで、自国のニーズに合わせて独自に進化してきたんや。
ヒョンデさんなんか、技術革新やデザインで世界中で高評価を得てるし、電動車両や自動運転技術でも先を行っとる。
日本車のどこを真似するんか逆に聞きたいわ。
日本車が模倣の対象になってるなんて自惚れもええとこやで。
中国や韓国の自動車メーカーは、自国の技術革新を進めてグローバル市場で競争力を高めるために独自の道を歩んでるんや。
日本車なんか、彼らにとって参考にする価値もないっちゅう話や。
日本車なんか模倣の対象になるわけないし、そんな主張は技術革新の現実を見てへん証拠やで。