「%」表記は法律で定められている
道路標識というのは、誰にでもわかりやすいというのが条件だと思うが、なかにはピンとこない標識がいくつかある。
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そのひとつが、坂道の傾き具合を知らせる「急勾配あり」の警戒標識。あの標識に書かれている数字、単位は角度ではなく「%」になっている! 多くのドライバーにとって、●%勾配といわれても、どのぐらい急なのか緩いのかさっぱりピンと来ないのでは……。
なのになぜ「%」で表記しているかというと、『道路構造令』という法律の第20条で、縦断勾配は「%」で表示すると規定されているから。でも、「%」では傾き具合がよくわからないという人のために、ちょっと整理してみよう。
たとえば、10%勾配の上り坂は、水平に100m進んだ時に10mの高さを上ることを意味している。高さ10mというと、ビルの3階以上の高さなので、10%勾配というのはけっこうな急坂。これを角度に直すには、三角関数での計算が必要。計算式は、xパーセントの坂=θ度の坂となるときtanθ=x÷100。10%勾配だとすると、θ=arctan(1/10)。10%勾配=約5.71度になる。
「%」と傾き度合いをイメージできるようにしておくと便利
どうだろう。正直な話、斜度5.71度といわれても、10%勾配といわれたときと同じぐらいピンとこないのではないだろうか? ちなみに100%勾配=斜度45度となる。どっちにしろピンとこないなら、計算をせずに表記できる「%」のほうがいいのでは、といってしまったらちょっと乱暴すぎるだろうか?
余談だが、日本一の急勾配は、大阪府と奈良県の県境にある国道308号線の「暗峠」(くらがりとうげ)。最大勾配はなんと37%! 平均勾配も大阪側で20%という難所中の難所。東京の東大和市にも、37%勾配の坂があるという(37%勾配は、角度でいうと約20度)。
天下の険といわれ、ホンダ初の4ストロークバイク、ホンダドリームE型(150cc)の伝説の“箱根越えテスト”の舞台となった、国道1号線の箱根峠でも、最大勾配は13~14%……。
かつて富士スピードウェイに30度バンクがあったが、あの人が立つのも難しいような30度バンクが坂道だとすると、58%勾配になる。
いずれにせよ、「急勾配あり」の警戒標識がある以上、「%」で傾き具合がイメージできるように、自分の基準になる坂とその「%」をインプットしておくといいだろう。
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