日産は2022年1月27日、Bセグメント ハッチバック「マイクラ」の後継モデルとなる新型コンパクトEVをヨーロッパ市場へ投入すると発表した。このモデルは、日産のエントリーカーとして人気の高い「マイクラ」の役割を受け継ぐBセグメントのエントリーBEVで、フランスにあるルノーのエレクトリシティセンターで、ルノーの新型BEVとともに生産されることになった。
ヨーロッパは、ルノー/日産/三菱のアライアンスが新に掲げる「Ambition 2030」のもと、日産のヨーロッパにおける電動化を推進する上で重要な役割を担っている。ヨーロッパ市場では、今後「アリア」や新型クロスオーバーEVの発売が予定され、日産独自のe-POWERも新型「キャシュカイ」や「Xトレイル」に搭載される予定だ。
「Ambition 2030」のプレゼンテーションで登場した日産の新型コンパクトBEVそして、新型コンパクトEVは、アライアンスで開発されたCMFB-EVプラットフォームを採用している。このコンパクトBEVは日産がデザインを担当し、電気駆動パワートレーンはルノー製を搭載し、開発と生産をルノーが担当する。
共通のプラットフォーム、パワートレーンを採用するルノー版のBEV一方、ルノーもこのプラットフォーム、電気駆動パワートレーンを採用した新型BEVを2024年に投入するとしている。ルノー版はすでにデザインも公表されており、往年の名車「5(サンク)」の復活をデザインテーマにしている。
ルノーが主導するCMFB-EVプラットフォームこれら2機種のBセグメントのBEVは、低価格化も実現しヨーロッパ市場で主流のBセグメントBEVのリーダーを目指している。
なおこのBEVモデルと同様に、e-NV200の後継モデルである新型「タウンスター」もフランスのルノーが生産を担当することになっており、ヨーロッパにおいては従来以上にルノーの開発、生産能力に依存することになる。
日産のアシュワニ・グプタCOOは、「この新型コンパクトBEVは、新しい共通プラットフォームを採用します。日産がデザインし、ルノーが開発と生産を行うことで、アライアンスの資産を最大限に活用しながら、日産らしさにあふれる商品を実現します。これは、アライアンスのSmart Differentiation(スマート差別化)の好例です。人気の高いマイクラの後継となる新型車は、欧州のお客さまにさらなるワクワクを提供することでしょう」と語っている。
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