ローマ・スパイダーが早くも日本上陸
3月にモロッコのマラケシュにあるエル・バディ宮殿でワールド・ローンチされた、フェラーリ・ローマ・スパイダーが、日本でも5月18日に披露された。
【画像】エレガントなローマ・スパイダー日本上陸 そのディテールを激写 全58枚
フェラーリ・ローマは、1950-60年代にローマで流行した自由なライフスタイル「La Dolce Vita」を現代的に再解釈し、2019年に誕生した8気筒フロントエンジン2+2クーペである。
ローマ・スパイダーは、クーペが備えるタイムレスなエレガンスさと優れたパフォーマンス、快適性を受け継ぐ、スタイリッシュなオープンモデルとして送り出された。
パワートレインはクーペと共通で3855ccのツインターボV8ユニットは620psを発揮し、0-100km/h加速は3.4秒、最高速度は320km/hとパフォーマンスに変わりはない。
フェラーリにとってフロントエンジンのスパイダーは、1969年にプロトタイプが姿を現した365 GTS/4デイトナ・スパイダー(量産型は1973年まで生産)以来となる。
それ以降、ソフトトップを備えるモデルは8気筒ミッドシップのモンディアルと348スパイダーからF430スパイダーまでに用意されていたが、458からRHT(リトラクタブル・ハードトップ)となり姿を消していた。
ワインを介して生まれたスパイダー
発表の場でフェラーリ・ジャパンのフェデリコ・パストレッリ社長は、ローマ・スパイダーの誕生秘話を語ってくれた。
「ローマ・スパイダーを説明する前にひとつの物語をお伝えしたい。二人の友人といえる同僚である販売部門の責任者であるエンリコ・ガリエラ氏と、デザイン責任者のフラビオ・マンツォーニ氏の話です」
「彼らはよく一緒に飲みながら家族やクルマの話をしていました。ある夜にガリエラ氏が『オープンのローマで走るのはどうか』と持ち掛け、最終的にソフトトップで完璧なクルマを造ろうとなったのです」
「その時のテーブルナプキンに書かれたイメージスケッチから、議論を重ねてローマ・スパイダーが生まれる物語になったのです」
「ローマ・スパイダーは、他のオープンモデルを所有していた方はもちろん、初めてスパイダーに乗ってみたいという人にもお試しいただきたい。家族向けとしてもお薦めです。後席があるので小さなお子さまを乗せられます。そして美しいものが好きな人、クルマの運転が好きな方は、ぜひお乗りください」と述べた。
クーペとどこが変わったのか?
オープン化に際して最大の特徴がソフトトップを採用したことだ。近年のフェラーリではリトラクタブル・ハードトップが主流だったが、ポルトフィーノとの差別化かソフトトップが選ばれたようだ。
欧州のスポーツカーでは昔からソフトトップが主流で、最近ではメルセデスのSLがソフトトップに回帰するなど、技術の進化によりかつてのデメリットを克服したことから、そのエレガントさが見直されてきたようだ。
電動開閉式のファブリック製ソフトトップは新素材を用いた5層構造で、風切り音やロードノイズを抑え高速時でも静粛性を保つ。60km/h以下なら走行中でも13.5秒で開閉可能だ。
ソフトトップは、黒、紺、茶、銀、赤の5色が用意され、さらに7色のハンドステッチと組み合わせができる。
格納されたソフトトップの高さは同カテゴリーで最小となる220mmを実現。トランク容量も確保されており、ルーフ上げた状態でクラストップの255Lを確保したという。
オープン時にキャビンへ巻き込む乱流を整える特許のウィンド・ディフレクターを採用。後席のバックレストをスイッチ一つで引き起こすのもので、170km/hまで展開できる
インテリアはクーペに準じるが、ステアリングホイールのスポーク部に設けられたタッチコントロールが扱い易く変更された。この部分は今後生産分のクーペでも変えられる。
シャシーは基本的にローマ・クーペを継承するが、サイドシルの構造材は新開発。オープン化に伴う重量増加は84kgに留まり、パワーウェイトレシオは2.5kg/psを実現している。
価格はクーペの410万円高の3280万円
最近のフェラーリ・デザインは雑念が吹っ切れたように、面で構成された柔らかなスタイリングに変わり、ローマ・スパイダーもまたスマートなリアスタイルを実現している。
なかでも後席ヘッドレストからトノカバーを視覚的に一体化し、まとまりの良いデザインは、スパイダーの命といえるエレガンスさを崩していない点は評価したい。
ローマ・スパイダーは現時点で生産計画が未定で、デリバリー時期は不明。受注は既に開始されている。車両本体価格はクーペの410万円高となる3280万円と発表された。
■フェラーリ・ローマ・スパイダー
価格:3280万円
全長:4656mm
全幅:1974mm
全高:1306mm
ホイールベース:2670mm
最高速度:320km/h
0-100km/h加速:3.4秒
車両重量:1556kg
前後重量配分:F48-R52%
ドライブトレイン:3855ccV8ツインターボ
使用燃料:プレミアムガソリン
燃料タンク容量:80L
最高出力:620ps/5750-7500rpm
最大トルク:77.5kg-m/3000-5750rpm
駆動方式:RWD
ギアボックス:8速DCT
タイヤ・ホイール:F 245/35 ZR20+8.0J
R 285/35 ZR20+10.0J
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
愛車管理はマイカーページで!
登録してお得なクーポンを獲得しよう
「とりあえず増税ね」で50年!? 「世界一高い」自動車諸税&ガソリン税“見直し”正念場 “年収の壁”の向こうの璧
「緊急車両が来て道を譲らないとどうなりますか」 理由に「『聞こえんかった』は通用するのですか」 譲るのはマナー?義務? 具体的にどう譲ればいいのですか。
「黄信号だ。止まろう」ドカーーーン!!! 追突されて「運転ヘタクソが!」と怒鳴られた…投稿に大反響!?「黄信号は止まるの当たり前だろ」の声も…実際の「黄信号の意味」ってどうなの?
“生産版”「“R36”GT-R」公開に反響絶大! 日産の「旧車デザイン」採用&4.1リッター「V6」搭載で「借金しても欲しい」の声! 1000馬力超えもあるArtisan「“和製”なスーパーカー」が話題に
「クルマの左寄せ」苦手な人が多い!? よく見えない「左側の車両感覚」をつかむ“カンタンな方法”がスゴい! JAFが推奨する“コツ”ってどんなもの?
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!
みんなのコメント
この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?