この記事をまとめると
■新型BRZは旧型より明らかに速く、官能性に優れていてとにかく心地良い
【試乗】GR86もBRZもMTもATも全部乗ったぞ! 「速く」「扱いやすく」進化した走りを詳細リポート
■サーキットではマイルドに感じたが、ストリートでは程よいダルさに繋がっている
■緊張感を従わずにヒラヒラとコーナーを駆け抜ける感覚が気持ちいい!
ビートの効いた室内サウンドが爽快感を演出
プロトタイプを袖ケ浦フォレストレースウェイで試乗しておよそ2カ月。いよいよ公道でBRZを走らせる機会に恵まれた。サーキットでは86と比較しながらの試乗となり、マイルドな仕上がりでストリート重視に感じていたBRZ。その真価が発揮されることになるのか?
旧型の2リッターに対して2.4リッターとなった新型BRZ。海ほたるパーキングエリアでそのMTモデルのクルマを受け取り走り出すと、本線と合流するまでの段階でかなり素早く加速していることに気づく。
スタンディングスタートではファイナルが旧型後期の4.3から4.1になったことで、ややダルさを感じたが、その後の吹き上がりは中間トルクが豊かになったこと、各ギヤに対して滑らかにシフトできること、さらにはアクティブサウンドコントロールによるビートの効いた室内サウンドの調和によって、爽快感はかなりのものだと感じた。
旧型より明らかに速く、官能性に優れるところはとにかく心地良い。ETCレーンから全開加速を試みると7500回転まで突き抜けるように吹き上がる。中間域にあったトルクの谷は気にならず、一気にレッドゾーンまで行ける感覚がたまらない。
巡行時にはたしかな直進性とこれまたトルクが増したことによるアクセルのツキが旧型より向上したと思えるポイントだった。旧型では6速ホールド状態だとアクセルのツキがあまり得られず、たとえば勾配がちょっとでも増えるとかなりアクセルを踏み込むか、シフトダウンに迫られるようなことが多かった。だが、新型は6速ホールドのままでアクセルを少し踏むだけでそれらに対処することが可能になっている。追い越し加速でも急がなければ6速のままでも良いかと思えるほどだ。
足まわりはフロント30N/m、リヤ35N/mのスプリングを採用。フロントスタビライザーはφ18.3の中空。リヤスタビライザーはφ15となり、リヤサポートサブフレームを介してボディに取り付けられるBRZ。リヤのトレーリングアームブッシュはアライメント変化を嫌い硬度をアップさせている。フロントのナックルをアルミ製としているところもポイントだ。
ちなみに86はフロント28N/m、リヤ39N/mのスプリングを採用。フロントのスタビライザーはφ18の中実。リヤスタビライザーはφ15でサスペンションメンバーに取り付けられている。なお、リヤのトレーリングアームブッシュは従来品を採用する。
フラットに突き進む感覚で良いクルマ感が滲み出ている
サーキットではフロントの応答性がマイルドで、結果として安定方向に終始するイメージだったBRZだが、それがストリートで乗ると程よいダルさに繋がっている感覚を受けた。クイックに反応する86とは違い、ジワリと動く感覚に長けている。サーキットではもう少し反応が欲しいと思ったものだが、たとえば高速道路のジャンクションなどをクリアする時には、さほど神経を使うことがないように仕立てられていたのだ。
高速道路の継ぎ目や、一般道の荒れたシーンなどを走る際にもクルマ全体で入力を収めている感覚はなかなか。インナーフレーム化して強固に作られたことで、フロントストラット軸曲げ剛性は+60%、車体ねじり剛性は+50%、リヤサブフレーム剛性は+70%も引き上げられたこともあるのだろう。
また、アルミ化されたナックルは片側1.5kgの軽量化を実現している。おかげで入力の収束が早いということもあるのかもしれない。フツウに走っている限り、とにかくフラットに突き進む感覚はこれまでになかった感覚。良いクルマ感がかなり滲み出てきたように感じる。それは街中をドライブしている時にも感じるものだった。
最後にワインディングを走れば手の内に収められる感覚に優れていた。クルマ全体の応答が高まった感覚はかなりのもので、ステアすると即座にリヤが追従してくるところが好感触。クルマが小さく感じるようになるほどだった。
軽快な身のこなしはとても排気量がアップしたとは思えない。品質向上による対策で+75kgとなった分を取り返すために、高張力鋼板の採用領域を増やしたり、材料置換を行ったことが効いているのだろう。フロントフェンダー、ルーフなどをアルミ化。さらにはマフラー、シート、プロペラシャフトまでもを軽量化したというのだから驚きだ。その甲斐あっての軽快さなのだろう。
その上で前述したどの領域でもリニアに応答するエンジンがあるのだ。アクセルオンをすればグッとリヤが蹴り出す感覚に優れ、緊張感を従わずにヒラヒラとコーナーを駆け抜けてくれるから気持ちいい!
絶妙なサジ加減のロードゴーイングスポーツ、それが新型BRZだと思えた。
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みんなのコメント
質感高くてかなり速い。
今すぐにでも契約して仕舞いそうです。
出来れば新86も乗りたい所ですが。
1番残念です。