現在位置: carview! > ニュース > スポーツ > F1、不評なスプリント・フォーマットを刷新へ。タイヤウォーマー廃止も一旦棚上げ

ここから本文です

F1、不評なスプリント・フォーマットを刷新へ。タイヤウォーマー廃止も一旦棚上げ

掲載 2
F1、不評なスプリント・フォーマットを刷新へ。タイヤウォーマー廃止も一旦棚上げ

 F1最終戦が開催されているアブダビでF1委員会の会合が行なわれ、リバースグリッドの導入やタイムテーブルの全面的な見直しの検討を含む、スプリント・フォーマットのリフレッシュを目標とすることが合意された。

 今季からスプリント・フォーマットが微調整。スプリントレースが決勝と分離され、スプリント用の予選であるシュートアウトが実施されるようになった。

■角田裕毅、アルファタウリF1の最終アップデートに確かな手応えも「扱いにくさも増した」

 しかしF1パドックでは、この変更が期待されたほどの効果をもたらしていないという評価が固まっている。

 そのため再び微調整をすることが検討されている。そのアイデアのひとつが、金曜日の午後にスプリント・シュートアウトを行ない、土曜日の午前中に決勝レースの予選を実施、午後にスプリントレースを行なうというものだ。

 だがこの方式ではひとつのセッションでクラッシュが発生し、その後の週末に大きな影響を及ぼすリスクがあるとの懸念もある。

 リバースグリッドの導入も検討されているが、トップ10のグリッドを逆転させるか、グリッド全体を逆転させるかの選択肢がある。

 FIAのスポーツ諮問委員会は今後、スプリントレース再編成について詳細を検討し、来年の年明けに開催される2024年最初のF1委員会でチームに提示される予定だ。

 F1はまた、来年スプリントを開催する6つの会場についても今後数週間のうちに決定する予定だ。

■タイヤウォーマー禁止は断念

 F1委員会はまた、来季中に評価される予定だった2025年のタイヤウォーマー禁止を断念することにも同意した。

 これは現在、タイヤ特性がレースにおいて理想的なものではないという見解がある中、F1上層部が改善を推進する中での動きである。

 FIAとF1が発表した声明では、次のように述べられている。

「委員会は、今後のタイヤ開発の方向性として、オーバーヒートの問題を軽減し、タイヤのレース性を向上させることに重点を置くべきであるとし、2025年もタイヤウォーマーを維持することを決定した」

 また今季、F1はATA(代替的なタイヤ配分)の評価を2度実施した。これはドライタイヤの供給数を11セットに削減する試みだったが、2024年は1週末につき1台あたり13セットのタイヤを標準とすることも合意され、ATAに関するレギュレーションは削除することとなった。

■ドライバーのクーリング対策

 今年のカタールGPでドライバーが直面した過酷な状況を受け、コックピット内のコンディションを改善することが合意された。

 2024年からはレギュレーションが改正され、ドライバーの冷却を促進するためのスクープ(吸気口)を設けることが許可される。

 この案は当初、今季中に導入されることも検討されていたが、あるチームの反対により却下されたという。

 安全性を向上させるためのさらなる動きとして、フロアの金属部品が外れて他のマシンにダメージを与えるリスクを減らすため、ルールにさらなる微調整が加えられる。また、FIAは雨天時の視界を確保するためにホイールカバーのテストを実施することに合意している。

■2026年マシンの開発禁止で合意

 F1チームは、抜本的にレギュレーションが見直される2026年に向けて開発を始めているが、当面はマシンの開発を行なわないことで合意がなされた。

 声明では 「委員会は、2025年の開幕前に2026年シーズンのマシン開発に着手することを禁止することで合意した」とされている。

関連タグ

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油5円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

【新車価格情報】輸入車 デビュー&改良情報(ダイジェスト)※2024年7月20日時点
【新車価格情報】輸入車 デビュー&改良情報(ダイジェスト)※2024年7月20日時点
カー・アンド・ドライバー
レクサスIS 後継は『HZ』!? 1020hpのトリプルモーターBEVセダン登場へ!
レクサスIS 後継は『HZ』!? 1020hpのトリプルモーターBEVセダン登場へ!
レスポンス
「グランツーリスモ7」大幅アップデートでクルマがよりリアルで躍動感ある動きに! ミシュランタイヤも忠実に再現!
「グランツーリスモ7」大幅アップデートでクルマがよりリアルで躍動感ある動きに! ミシュランタイヤも忠実に再現!
くるまのニュース
スズキが新型「スペーシアギア」初公開! 丸目ライト×縦グリルの“ジムニー顔”で登場! アウトドア仕様の内装がスゴい!
スズキが新型「スペーシアギア」初公開! 丸目ライト×縦グリルの“ジムニー顔”で登場! アウトドア仕様の内装がスゴい!
くるまのニュース
コンチネンタル、ソフト定義自動車や自動運転の最新技術発表へ…IAAトランスポーテーション2024
コンチネンタル、ソフト定義自動車や自動運転の最新技術発表へ…IAAトランスポーテーション2024
レスポンス
BMWジャパン、EVステーションワゴン「i5ツーリング」を披露 小澤征悦さんがオリジナル曲を演奏
BMWジャパン、EVステーションワゴン「i5ツーリング」を披露 小澤征悦さんがオリジナル曲を演奏
日刊自動車新聞
911の進化はとどまるところを知らない!パフォーマンスハイブリッドを搭載した「ポルシェ 911 GTS」の走りは?
911の進化はとどまるところを知らない!パフォーマンスハイブリッドを搭載した「ポルシェ 911 GTS」の走りは?
AutoBild Japan
名古屋~高崎が最短ルートに!? 長野の“山岳地帯”つらぬく新高速道路「上田諏訪連絡道路」のすごさとは 「地味に遠回り」解消図る超短絡路
名古屋~高崎が最短ルートに!? 長野の“山岳地帯”つらぬく新高速道路「上田諏訪連絡道路」のすごさとは 「地味に遠回り」解消図る超短絡路
くるまのニュース
小学生からEV技術者育成へ、日産が英国に世界的な訓練施設を建設
小学生からEV技術者育成へ、日産が英国に世界的な訓練施設を建設
レスポンス
「飛葉ちゃんのCB750FOUR」が青島文化教材社から1/12スケールのプラモデルで2024年11月発売予定!
「飛葉ちゃんのCB750FOUR」が青島文化教材社から1/12スケールのプラモデルで2024年11月発売予定!
モーサイ
昔じゃ考えられない「長期の夏季休暇」を設定する新車ディーラー! 最大10連休なんて店もあるが裏で苦悩するディーラマンもいる
昔じゃ考えられない「長期の夏季休暇」を設定する新車ディーラー! 最大10連休なんて店もあるが裏で苦悩するディーラマンもいる
WEB CARTOP
トヨタが「新たなクラウン」を初公開! 話題の「エステート」はどうなる? SUVやセダン以外のモデル登場は? クラウン群の行方とは
トヨタが「新たなクラウン」を初公開! 話題の「エステート」はどうなる? SUVやセダン以外のモデル登場は? クラウン群の行方とは
くるまのニュース
カワサキ「Z2」マフラーから白煙の原因を排気ポートから診断!
カワサキ「Z2」マフラーから白煙の原因を排気ポートから診断!
バイクのニュース
サーブ 9-3Xは派手さはないが、よくできたクロスオーバーSUVだった【10年ひと昔の新車】
サーブ 9-3Xは派手さはないが、よくできたクロスオーバーSUVだった【10年ひと昔の新車】
Webモーターマガジン
6月販売ランキング、NーBOX首位返り咲き!ダイハツ・タント3位に浮上!(24年6月の全乗用車 国内販売登録ランキングTOP20とブランド別販売台数 )
6月販売ランキング、NーBOX首位返り咲き!ダイハツ・タント3位に浮上!(24年6月の全乗用車 国内販売登録ランキングTOP20とブランド別販売台数 )
カー・アンド・ドライバー
スバルから新「凄い4ドアセダン」登場! 300馬力超えの水平対向ターボエンジン搭載!? 謎の「X FUTURE」が九州を走る!?
スバルから新「凄い4ドアセダン」登場! 300馬力超えの水平対向ターボエンジン搭載!? 謎の「X FUTURE」が九州を走る!?
くるまのニュース
巨大リアウイングがそびえ立つ! 670馬力の史上最強・最速のWRX 米国スバル「WRXプロジェクト・ミッドナイト」登場
巨大リアウイングがそびえ立つ! 670馬力の史上最強・最速のWRX 米国スバル「WRXプロジェクト・ミッドナイト」登場
VAGUE
夜間も車が停めやすい! 埋め込み型ソーラーライトが便利 
夜間も車が停めやすい! 埋め込み型ソーラーライトが便利 
月刊自家用車WEB

みんなのコメント

2件
  • ab0********
    スプリントは廃止してくれ
  • hamhamham
    普通でいい。なぜそんなにスプリントをしたがる?全然面白く無いんだよ。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村