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F1第19戦が10月20日に開幕、フェルスタッペンが王者の走りを見せるか、新時代の若手の台頭か【アメリカGPプレビュー】

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F1第19戦が10月20日に開幕、フェルスタッペンが王者の走りを見せるか、新時代の若手の台頭か【アメリカGPプレビュー】

2023年10月20日(現地時間)、F1第19戦アメリカGPがテキサス州オースティンのサーキット・オブ・ジ・アメリカズで開幕する。シーズンは残り5戦、F1グランプリはここからメキシコ、ブラジルと南北アメリカ大陸3連戦に突入する。なお、アメリカGPはカタールに続いて、スプリントフォーマットで行われる。

台頭するヤングドライバーの走りに注目
前戦第18戦カタールGPのスプリントで2位に入りドライバーチャンピオンを確定したマックス・フェルスタッペン(レッドブル)は、翌日日曜日の決勝は完璧なレース運びで快勝。チャンピオン確定後も隙を見せない姿勢を示した。

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むしろ、このところ好調なマクラーレン、ヤングドライバーの台頭に危機感を感じているようにも見えた。たしかに、カタールGPのスプリントで優勝し決勝でも2位に入ったオスカー・ピアストリ(マクラーレン)は、日本GPでも3位と目覚ましい活躍を見せており、第19戦アメリカGPでも強敵となりそうだ。

ピアストリ22歳、ランド・ノリス(マクラーレン)23歳、ジョージ・ラッセル(メルセデス)25歳という若手の台頭は、フェルスタッペンも26歳と若いものの、注意が必要な存在なのだろう。F1グランプリにも世代交代の波が押し寄せている。

今回、スプリントフォーマットで開催されるのも大きなポイントとなりそうで、金曜日の日中のわずか1時間のフリー走行でいかにセットアップを決定し、夕方のスプリント、日曜日の予選/決勝にのぞむか。ヤングドライバーの走りに注目したい。

2023年F1ドライバーズランキング(第18戦終了時)
1位 M.フェルスタッペン(レッドブル)433
2位 S.ペレス(レッドブル)224
3位 L.ハミルトン(メルセデス)194
4位 F.アロンソ(アストンマーティン)183
5位 C.サインツ(フェラーリ)153
6位 C.ルクレール(フェラーリ)145
7位 L.ノリス(マクラーレン)13

2023年F1コンストラクターズランキング(第18戦終了時)
1位 レッドブル 657
2位 メルセデス 326
3位 フェラーリ 298
4位 アストンマーティン 230
5位 マクラーレン 219

ストレートスピードと低速でのグリップのバランスをどう取るか
ここで、アメリカGPが行われるサーキット・オブ・ジ・アメリカズ(Circuit Of The Americas=COTA)を見てみよう。

サーキット・オブ・ジ・アメリカズは、2012年にテキサス州オースティンにF1グランプリ開催のために建設されたサーキットで、多様な高速コーナーがある一方で、低速コーナーも多く、しかも高低差があり、マシンに多くの性能を要求するバランスの取れたレイアウトとなっている。

コースは反時計回りで、急勾配を駆け上がるターン1や多様な高速コーナー、ロングストレートなど見どころも多く、地形を生かしたアップダウンに富むチャレンジングなコース設定はドライバーからも人気が高い。とくにオープニングラップの1コーナーはドライバーが最適なラインを見つけるためにさまざまな方向に向かうため興味深いものになる。

設計はヘルマン・ティルケによるもので、 ターン3からターン6はシルバーストンのマゴッツ-ベケッツ-コンプレックスを彷彿とさせ、ターン12からターン15はホッケンハイム、ターン16から ターン18 はイスタンブール パークの有名なターン8を思い起こさせる。

昨年部分的に再舗装が行われたものの、場所によってまだバンピーな部分が見られ、ストレートスピードと低速でのグリップのバランスをどう取るか、最適なセットアップを見つけることが重要となる。

また、この時期は短い周期で天候が変わりやすく、 晴れの日と雨の日が交互に訪れたり、気温の変化が大きくなることがあるので、それもチームにとっては悩ましい。

2022年のアメリカGPではフェルスタッペンが圧巻の走りで快勝
2022年のアメリカGPでは、ピットのミスで一時はトップの座を明け渡したマックス・フェルスタッペン(レッドブル)が、見事な逆転劇で快勝。前戦で決めたドライバーズタイトルに続き、チームのコンストラクターズタイトルを決定した。

2番グリッドから好スタートであっさり首位を奪ったフェルスタッペンは、ポールシッターのカルロス・サインツ(フェラーリ)がジョージ・ラッセル(メルセデス)に追突されて脱落したこともあってなんなく独走体制を築き上げたが、2回目のタイヤ交換で手間取り、ルイス・ハミルトン(メルセデス)とシャルル・ルクレール(フェラーリ)に先行を許してしまう。

しかし、ここからが王者の真骨頂。新品のソフトタイヤに熱が入ると、ルクレールをパスし、一時は7秒以上あったハミルトンとの差を1周0.5秒ずつ削り取り、50周目についに首位奪回。その後は差を広げてフィニッシュへ飛び込んだ。

タイヤ交換時の大幅なタイムロスもフェルスタッペンには関係なく、かえってその圧倒的な速さを見せつけるレースとなった。

【参考】2022年 F1第19戦アメリカGP 決勝 結果
1位 1 M.フェルスタッペン(レッドブル)56周 
2位 44 L.ハミルトン(メルセデス)+5.023s
3位 16 C.ルクレール(フェラーリ)+7.501s
4位 11 S.ペレス(レッドブル)+8.291s
5位 63 G.ラッセル(メルセデス) +44.815s
6位 4 L.ノリス(マクラーレン・メルセデス)+53.785s
7位 5 S.ヴェッテル(アストンマーティン・メルセデス)+65.354s
8位 20 K.マグヌッセン(ハース・フェラーリ)+65.384s
9位 22 角田裕毅(アルファタウリ・レッドブル )+70.919s
10位 31 E .オコン(アルピーヌ・ルノー)+72.875s
・・・・・・・・・・・・・
13位 10 P.ガスリー(アルファタウリ・レッドブル)+81.763s
ファステストラップ: 63 G.ラッセル(メルセデス) 1:38.788

ピレリの分析「タイヤの劣化は主に熱によるものとなると予想」
タイヤを供給するピレリは、アメリカGP開幕にあたって「このサーキットでのタイヤにかかる力は主に横方向であり、特定のコーナーに特別なストレスがかかることなく、フロントとリアの間でも非常にバランスが取れています。 ロングストレートでタイムを稼ぐ一方で、低速コーナーで優れたトラクションを発揮することも重要です。こうしたコース特性から、タイヤコンパウンドは中間的な硬さのハード=C2、ミディアム=C3、ソフト=C4を供給します。ただ、路面にはバンピーな部分が見られ、 これによりタイヤがわずかに滑る可能性があり、これがオーバーヒートの潜在的な原因となります。タイヤの劣化は主に熱によるものとなると予想しています。昨年のアメリカGPは気温29度~33度、路面温度34度~40度で行われました。開催時期も同じなので今年も昨年並みと予想していますが、この時期は天候が変わりやすいので注意が必要です」と分析している。

さてアメリカGPはどんなレースとなるのか。F1第19戦アメリカGPは、10月20日金曜日12時30分(日本時間10月21日土曜日2時30分)からのフリーで開幕、予選は金曜日16時(日本時間10月21日6時)から行われ、土曜日のスプリントシュートアウト/スプリントをはさんで、決勝は10月20日日曜日14時(日本時間10月23日4時)に開始される。

2023年F1第19戦アメリカGP タイムスケジュール
フリー走行:10月20日12時30分~13時30分(日本時間10月21日02時30分~03時30分)
予選:10月20日16時~17時(日本時間10月21日06時~07時)
スプリントシュートアウト:10月21日12時30分~13時14分(日本時間10月22日02時30分~03時14分)
スプリント(19周):10月21日17時~18時(日本時間10月22日07時~08時30分)
決勝(56周):10月22日14時~(日本時間10月23日04時)

[ アルバム : 2023年F1第19戦アメリカGP プレビュー はオリジナルサイトでご覧ください ]

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