スズキ ソリオ／ソリオバンディットをフルモデルチェンジ。サイズアップで荷室空間も拡大

2020年11月25日、スズキはハイトワゴン乗用車のソリオ／ソリオバンディットをフルモデルチェンジして12月4日より発売すると発表した。

安全性能も進化させ、使い勝手と快適性も高める
ソリオ／ソリオバンディット（以下、バンディット）は、1997年に発表されたワゴンRワイドをルーツとする、スズキのハイトワゴン乗用車だ。1999年のフルモデルチェンジでワゴンRプラスとなり、一部改良時にワゴンRソリオ、そしてソリオと改名される。2012年、2代目の一部解良時にカスタムモデルのバンディットが追加され、2015年に発表された3代目が従来型にあたる。

今回のフルモデルチェンジでは、全長を80mm（バンディットは70mm）延長した3790mmに、荷室床面長は100mm拡大した550～715mmとして、広いラゲッジスペースと室内空間を両立している。リアシートも内装部品の形状見直しなどにより、乗員の肩まわりのスペースを広げて大人3人乗車時の快適性を向上。またサイズアップしながら最小回転半径は従来型と同じ4.8ｍにとどめている。

エクステリアでは、ソリオはフード前端を上げて厚みを増した存在感のあるフロントマスクに、ダイナミックで伸びやかなスタイリングを実現している。バンディットは二段構えの独創的なヘッドランプに立体感のあるフロントグリルなどが、迫力あるスタイリングを実現している。

インテリアは、ソリオはネイビーとホワイトを基調に洗練された空間として、リビングにあるシックなソファをイメージしたシートを採用。バンディットはボルドーとブラックを基調として上質感を表現し、シートの表皮にはアクセントに鈍く光るメタルのような表皮を採用している。

パワートレーンは1.2Lの直4 DOHCのデュアルジェットエンジンで、ベーシックグレード以外はこれにモーター機能付き発電機のISGを組み合わせたマイルドハイブリッドを搭載。トランスミッションはCVTのみで、駆動方式は2WD（FF）と4WDが全グレードに設定されている。

安全装備では、夜間の歩行者も検知するステレオカメラ方式の衝突被害軽減ブレーキ「デュアルカメラサポート」をはじめ、誤発進抑制機能、車線逸脱警報機能などを搭載した予防安全技術「スズキ セーフティサポート」を装備する。さらに、センターメーター内の4.2インチカラー液晶のマルチインフォメーションディスプレイやカラーヘッドアップディスプレイ、全車速追従機能付きのアダプティブ クルーズコントロールなど、グレードによるが充実している。

快適装備でも、予約ロック機能付きのパワースライドドア、スリムサーキュレーターなどを備え、オプション設定の9インチHDメモリーナビはスマホ連携機能や逆走注意案内／警告機能も採用している。また、新設計の運転席アンダートレーや荷室左側面のショッピングフックをはじめ、収納は充実しており使い勝手は高い。

グレードと車両価格（税込み）は、以下のとおり。

ソリオ G（2WD／4WD）：158万1800円／170万7200円
ソリオ ハイブリッドMX（2WD／4WD）：185万200円／197万5600円
ソリオ ハイブリッドMZ（2WD／4WD）：202万2900円／214万8300円
ソリオバンディット ハイブリッドMV（2WD／4WD）：200万6400円／213万1800円

最大のライバルである、トヨタ ルーミー／ダイハツ トール／スバル ジャスティは2020年9月にマイナーチェンジされたばかり。フルモデルチェンジで新たな魅力を増したソリオ／ソリオバンディットは、このクラスのパイオニアとして、強大なライバル軍団に挑む。

ソリオ ハイブリッドMZ 主要諸元
●全長×全幅×全高：3790×1645×1745mm
●ホイールベース：2480mm
●重量：1000kg
●パワーユニット種類：直4 DOHC ＋ ISG
●排気量：1242cc
●エンジン最高出力：67kW＜91ps＞／6000rpm
●エンジン最大トルク：118Nm＜12.0kgm＞／4400rpm
●モーター最高出力：2.3kW＜3.1ps＞／1000rpm
●モーター最大トルク：50Nm＜5.1kgm＞／100rpm
●トランスミッション：CVT
●WLTCモード燃費：19.6km／L
●タイヤサイズ：165／65R15
●税込み車両価格：202万2900円

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