現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > ボクらのヤングタイマー列伝:第28回『フィアット・ブラーボ/ブラーバ』”ゴルフと本当に勝負する気があるのか!?”というデザインを纏うあたり、さすがイタリア車!

ここから本文です

ボクらのヤングタイマー列伝:第28回『フィアット・ブラーボ/ブラーバ』”ゴルフと本当に勝負する気があるのか!?”というデザインを纏うあたり、さすがイタリア車!

掲載 2
ボクらのヤングタイマー列伝:第28回『フィアット・ブラーボ/ブラーバ』”ゴルフと本当に勝負する気があるのか!?”というデザインを纏うあたり、さすがイタリア車!

遠藤イヅルが自身のイラストともに1980年代以降の趣味車、いわゆる"ヤングタイマー"なクルマを振り返るのがこのコーナー。今回は数あるイタリア車の中から、まさかのブラーボ/ブラーバを選びましたヨ!!

ボクらのヤングタイマー列伝第27回『MVSヴェンチュリ』の記事はコチラから

ボクらのヤングタイマー列伝:第27回『MVSヴェンチュリ』ポルシェやフェラーリにも負けないフランス製スーパースポーツの意欲作

"ゴルフと本当に勝負する気があるのか!?"というデザインを纏うあたり、さすがイタリア車!

フィアットといえばパンダ、プントや500が日本ではよく知られています。ところがそれはフィアットの車種のごく一部。日本に入ってきていないフィアットは膨大にあります。今回取り上げたのはそんなフィアットの中から、『ブラーボ/ブラーバ』です。ブラーボ(Bravo)は3ドア、ブラーバ(Brava)が5ドアハッチバックでした。厳密には一部が日本の地を正規で踏んでいます。そう、アレです。3ドアが『ブラビッシモ』として販売されていました。ブラーボという車名で販売されなかったのは、単に三菱に『ブラボー』という車種があったからでして……(涙)。

そのブラーボ/ブラーバは1995年に登場。初代フィアット・ティーポの後継モデルにあたるCセグメントのハッチバックです。巨人、フォルクスワーゲン・ゴルフに真っ向から当たるモデルなのにヌメッとしたボディラインで、ブラーバに至ってはスリットのようなテールランプ、ずんぐりとしたフォルムを持ち、"ゴルフと本当に勝負する気があるのか!?"というデザインを纏うあたりは、さすがイタリア車だなと感じるポイントです。

日本では3ドアのごく一部グレードが売られただけのクルマなので、情報が著しく少ないブラーボ/ブラーバ。下は1.2、上は2リッターまで数種のガソリンエンジンと1.9リッターのディーゼルエンジンを横置き搭載する定石どおりのFF車です。さすがにブラーバを運転したことはありませんが、右ハンドル+1.6リッター+4速A/Tというフツーのスペックを持つブラビッシモは、ソツのないとてもよくできた実用車でした。

フィアットって、グランデプントなどもそうなのですが、非走り系の地味~なモデルでも広い車内を持ち、走る、曲がる、止まるという基本的な性能がしっかりしていて、実用車として必要なツボを高いレベルで抑えているのが好きなのです。古のフィアットではリトモのセダン版『レガータ』あたりがそんなクルマでした。あれはシートが抜群に良かったなぁ。まあ、かつてはどんなに実用車として素晴らしくても品質が伴っていないという欠点がありましたが(涙)。

ところで、ブラーボ/ブラーバは2001年にフルモデルチェンジして、エッジが立ったデザインのスティーロにバトンを渡しました。で、そのスティーロの後継はというと、これがまたブラーボなのです。2007年登場の2代目は、ドア数に関係なくブラーボです。でもそのデザインがパッと見グランデプントにそっくり。トリノに行ったらひとまわり大きくてやたらにカッコいいフィアットが大量に走っていて、"これはなんだ!?"と驚愕&混乱した記憶があります。そしてご存知かどうかわかりませんが、その後継の車名にはティーポが復活……。このように、本国フィアット道は奥深く険しいのでありました。

こんな記事も読まれています

6MT搭載! 新型「“FR”クーペ」公開! 830馬力超えV8搭載の「最強モデル」! 60年で“最も楽しい”「スーパースネーク」米に爆誕
6MT搭載! 新型「“FR”クーペ」公開! 830馬力超えV8搭載の「最強モデル」! 60年で“最も楽しい”「スーパースネーク」米に爆誕
くるまのニュース
レッドブルF1の技術責任者、退団か 「圧勝」支えたエイドリアン・ニューウェイ氏、チーム内騒動で不満?
レッドブルF1の技術責任者、退団か 「圧勝」支えたエイドリアン・ニューウェイ氏、チーム内騒動で不満?
AUTOCAR JAPAN
ニコ・ヒュルケンベルグ、今シーズン限りでハースF1を離脱。2025年にザウバーへ移籍
ニコ・ヒュルケンベルグ、今シーズン限りでハースF1を離脱。2025年にザウバーへ移籍
AUTOSPORT web
ランボルギーニがレースを目指す理由とは? 最高技術責任者とドライバーが語る「スピードを超えた情熱」の先にある「ランボ体験」の創造を知ろう
ランボルギーニがレースを目指す理由とは? 最高技術責任者とドライバーが語る「スピードを超えた情熱」の先にある「ランボ体験」の創造を知ろう
Auto Messe Web
新しい循環型ビジネスモデル 「ランドローバーのSDGs」 使用済みPHEV車のバッテリーパックを活用
新しい循環型ビジネスモデル 「ランドローバーのSDGs」 使用済みPHEV車のバッテリーパックを活用
AUTOCAR JAPAN
Moto2スペイン予選|アルデゲルがポールポジション獲得。日本勢は小椋藍17番手と苦戦
Moto2スペイン予選|アルデゲルがポールポジション獲得。日本勢は小椋藍17番手と苦戦
motorsport.com 日本版
レクサスが「新型プレミアムSUV」発売へ 14年ぶり全面刷新でめちゃ上質内装דカクカクデザイン”採用! 日本初投入の「新型GX」内外装の特徴は
レクサスが「新型プレミアムSUV」発売へ 14年ぶり全面刷新でめちゃ上質内装דカクカクデザイン”採用! 日本初投入の「新型GX」内外装の特徴は
くるまのニュース
スプリント2位の直後、予選Q1敗退となったハミルトン。中国GPでの問題の責任はチームにあると技術ボス
スプリント2位の直後、予選Q1敗退となったハミルトン。中国GPでの問題の責任はチームにあると技術ボス
AUTOSPORT web
グーマガ 今週のダイジェスト【4/20~4/26】ヴェゼルがマイナーチェンジ!
グーマガ 今週のダイジェスト【4/20~4/26】ヴェゼルがマイナーチェンジ!
グーネット
Moto3スペイン予選|山中琉聖、好調5番手を確保! ポールシッターはダビド・アロンソ
Moto3スペイン予選|山中琉聖、好調5番手を確保! ポールシッターはダビド・アロンソ
motorsport.com 日本版
4車種用が同時に販売開始、ブリッツの車高調キット「DAMPER ZZ-R」シリーズ
4車種用が同時に販売開始、ブリッツの車高調キット「DAMPER ZZ-R」シリーズ
レスポンス
First EVに選びたくなるボルボ「EX30」のコスパと完成度
First EVに選びたくなるボルボ「EX30」のコスパと完成度
@DIME
【スタッフ通信】アメリカンラグジュアリーで胃袋もアメリカンに
【スタッフ通信】アメリカンラグジュアリーで胃袋もアメリカンに
Auto Prove
日産に続きジャガーも! 2030年までのフォーミュラE参戦を決定「これは、電気自動車メーカーにとってのF1だ」
日産に続きジャガーも! 2030年までのフォーミュラE参戦を決定「これは、電気自動車メーカーにとってのF1だ」
motorsport.com 日本版
Honda R&D Challenge、スーパー耐久第2戦富士24時間で野尻智紀をゲストドライバーに起用
Honda R&D Challenge、スーパー耐久第2戦富士24時間で野尻智紀をゲストドライバーに起用
AUTOSPORT web
HELM MOTORSPORTS、車両変更となる2024年のFIA-F4に4台体制で参戦。チャンピオンを目指す
HELM MOTORSPORTS、車両変更となる2024年のFIA-F4に4台体制で参戦。チャンピオンを目指す
AUTOSPORT web
レンジローバー、2025年モデルの受注開始…ディーゼルモデルがパワーアップ
レンジローバー、2025年モデルの受注開始…ディーゼルモデルがパワーアップ
レスポンス
スズキ「モーターサイクルコレクション2024」 広島、福岡、香川、宮城の4会場にて開催
スズキ「モーターサイクルコレクション2024」 広島、福岡、香川、宮城の4会場にて開催
バイクのニュース

みんなのコメント

2件
  • まともに勝負するしてないとかいうより、流派が違うんだみたいなことを思っていた。バックに対するホルトン、フレアーに対するローデスのような。ただ、この辺を最後に欧州車のデザインは露悪的におかしくなっていく。

    日本仕様のブラビッシモは、アイシン精機製のオートマを載せたのが売りだった。当時のフィアットの日本法人は、日本で車を売ることよりも日本の部品メーカーとのパイプを築くことに全力を挙げていて、ブラビッシモはその結果報告的な役割を課せられた商品だったと思われる。そのせいか、ユーザーレビューでは「(当時の)イタリア車にしては例外的に故障が少ない」「その代わりイタリアらしい走りの楽しさは希薄。地味な普通の車」という評価が目立った。恐らく、トランスミッション以外にも日本メーカーの部品が使われていたのではないだろうか。数の出そうな4/5ドアの車型を選ばなかったのも、そういう内輪のための商品だったからだろう。
  • こういう手のネタは、
    全部想い出補正。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村