2021年も残すところあと約3か月。今年は東京モーターショー開催年であり、本来なら今ごろ多くの新型車が世界初公開となっていたはずだ。
コロナ禍により残念ながらショーは中止となったが、予定されていた新車がお蔵入りになったわけではない。そこで本稿では、年内に登場し、東京モーターショーにも間違いなく出展されていたであろう新型車たちの最新情報をレポート。まだまだ数多くのモデルが登場を控えている。
国内投入に超期待!!! ホンダ インテグラ 来年復活!!!!
文/遠藤徹、写真/SUBARU、MITSUBISHI、DAIHATSU、TOYOTA
【画像ギャラリー】本文未収録写真あり!! 2022年発売開始のスバル新型WRX S4を写真で見る
■残り約3か月も大物新車&改良モデルが目白押し
三菱の新型アウトランダーはPHEVは10月下旬にも発表、年内にも発売する見込み。同時期に発表、発売を控えるモデルはニーズの高いSUVが多い
2021年10~12月に登場する新型車&改良モデルは、三菱自動車の新型アウトランダーPHEVをはじめ、トヨタ ライズ&ダイハツ ロッキーハイブリッド、スバル 新型WRX S4、日産 ノートクロスオーバー、トヨタ RAV4そしてホンダ N-BOXなどがあげられる。
多くが最近マーケットニーズの高いSUVバージョンで占められていることが伺える。10月上旬以降、順次事前の先行予約の受付を開始する方向にある。
年内登場モデルのアウトラインをざっと追って見ると、まず三菱のアウトランダーPHEVは10月下旬にも発表、年内に発売開始する見込み。発表日から購入のための見積書の作成、受注が可能となる。
2022年発売予定である日産の新型エクストレイルとプラットフォーム&エンジン以外の基本コンポーネントを共用する。開発コンセプトは「威風堂々」としている。従来モデルに比べてひと回りサイズアップして上級シフトする。
パワーユニットは2.4Lエンジンとモーターを組み合わせたPHEVのみ。3列シート7人乗りを設定する。
車両本体価格は上級で500万円程度の設定になると予想される。このパワーユニットは1年後の新型エクストレイルにも搭載される見込みである。
■ロッキー&ライズHVと新型WRX S4登場!
ダイハツ ロッキーは新開発の1.2Lエンジンに1モーター&リチウムイオンバッテリーを組み合わせ、11月1日に発表、発売を予定している。およそ2年ぶりのマイナーチェンジだ
トヨタ ライズ&ダイハツ ロッキーは11月1日に発表・発売する。現行モデルの発売が2019年11月5日であり、2年経過でのマイナーチェンジとなる。
新開発の1.2L・4気筒エンジンに1モーター&リチウムイオンバッテリーを組み合わせたダイハツ独自の技術によるもの。今回はFF車のみの設定で4WD車は従来どおり、1Lターボとの組み合わせとなる。
内外装のデザイン変更はおこなわない。従来の1Lターボ車に比べて30万円程度の値上げとなる見込みである。4WD車は1~2年後のビッグマイナーチェンジに設定される見通しである。従来モデルはすでに売り切っており、購入はできない状況にある。
スバルの新型WRX S4は、11月末か12月上旬に先行予約の受付が可能になるが、発売は2022年になってからと思われる。
「スバルグローバルプラットフォーム」を採用。エクステリアデザインはキープコンセプトでの世代交代となる。フルインナーフレーム構造の採用によってボディ剛性を大幅に向上、高速域での走りのポテンシャルアップを図る。
パワーユニットは新開発の水平対向4気筒2.4Lターボを搭載。最新の安心・安全デバイスである「アイサイトX」の標準装備車を設定する。
ボディサイズは、全長4670mm(従来モデルは4595mm)、全幅1825mm(同1795mm)でそれぞれ75mm、30mm延長・拡大するが、全高は1465mmで10mm低く取っている。ホイールベースは2675mmで25mm延長する。
エンジンスペックは最高出力275ps、最大トルク375Nmで最高出力従来の2Lターボの300psに比べると、25ps低く、最大トルクは同レベルでトルク重視のチューンでまとめている。タイヤは18インチを履く。
グレードは標準の「A」、上級の「B」にそれぞれアイサイトX、なしの4タイプ、ボディカラーはホワイト、グレー、ブラック、レッド、オレンジ、ブルーパール系のトータル5色の構成となる。
■RAV4はアドベンチャーに待望HV! N-BOXも改良
写真はRAV4「アドベンチャー」。現在はガソリン車のみのグレードだが、待望のハイブリッドが追加される
RAV4は現行モデルの登場が2019年4月10日であり、2年半以上が経過している。需要一巡期間に差し掛かっているので、12月1日に一部改良し、商品ラインアップを強化することになった。
主な内容は「アドベンチャー」にハイブリッドを追加、ヘッドライトのLEDの構造を変え、明るさを強化。このほか「X」、「G」のホイールのデザインを変更、2トーンカラーの色調手直しなど。
ホンダのN-BOXも12月中の一部改良を予定している。N-WGN、N-ONE同様に従来の足踏み式パーキングブレーキからプッシュ式の電子制御方式に切り替える。
ノートのオーテッククロスオーバーは10月7日に発表・発売された。ノートをベースにオーテックがクロスオーバー仕様に仕立てるわけだが、今回は量販用のカタログモデルは設定しない。
カスタマイズモデルに限定しているのはノートやノートオーラのように量販が見込めないためと思われる。このため発売はするものの試乗車や展示車は極端に絞り、1販社で数台を持ち回りで各店舗に配置するといった手法で対応する方針である。
■今年登場との噂もあった新型アルトは2022年登場
アルトは本来であれば今年末にフルモデルチェンジする予定だったが、1年程度先送りする見込みである。コロナ禍や電動化の流れの中で開発方針を変更する必要性が生じているためと思われる。
スズキは軽自動車の電動化については、モーターアシスト方式のマイルドハイブリッドで対応している。すでにスペーシア、ワゴンR、ワゴンRスマイル、ハスラーには採用済みである。
アルトシリーズは2022年中盤にも一新するアルトラパンにまず先行採用したあとで、アルトへ移植をしたほうが、量産によるコストダウンがし易いとの方針があるようだ。
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みんなのコメント
まあ、DNGAにならなかったミライースなら今のままでも十分という計算も働いたのだろう。
遠藤さん、2019年から毎年のように年末にアルトがフルチェンするって言い続けているけど、今度こそ出るんでしょうね。