順調に開発が進んでいる次世代アルティウムバッテリー
すでにゼネラルモーターズ(以下GM)は、2025年までにEVと自動運転への投資を350億ドルに拡大することを公表しているが、その巨額の資金が投入される分野において大きな注目を集めているのが、「アルティウム(Ultium)」バッテリーと、電動自律走行車(AV)事業への投資だ。
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GMが自社開発を進めるアルティウムバッテリーは、大容量のパウチ型セルをバッテリーパック内で垂直にも水平にも積み重ねることが可能で、搭載車両のレイアウトに合わせて、自由度の高いバッテリーパック設計を可能としていることが特徴。
製造工場をさらに2拠点追加することで生産能力向上も狙う
バッテリー容量は50~200kWhに設定でき、航続可能距離はフル充電時で最大400マイル以上、0-60mph加速は3秒以内とされている。自社で開発するモーターシステムと組み合わせることで、ベーシックモデルからパフォーマンスモデルまで、幅広いユーザーニーズに応えることができるという。さらにLG化学との合弁事業により、バッテリーセルのコストを1kWhあたり100ドル以下に抑えることが見込まれるなど、性能のみならずコスト面で優れていることも評価が高い理由だ。
GMはオハイオ州とテネシー州に最新設備を投入するアルティウムバッテリー工場を建設しているが、さらに2つのアルティウムバッテリー工場を2020年代半ばまでに前倒しで建設することを発表。これもアルティウムバッテリーの将来性を見据えた動きのひとつといえるだろう。
EVに関してGMは、2025年までに世界市場に30車種の新型EVを投入し、そのうち3分の2を北米で販売することを発表しているが、電動自律走行車(AV)に関しても自動運転部門の子会社であるクルーズを通して積極的に開発を進めている。クルーズは、運転手の居ないAV旅客サービスを一般向けに提供する許可をカリフォルニア州当局から最初に取得した企業でもあり、日本でもAVテストプログラムの開発をホンダと共同で開始している。
他社とのパートナーシップはさらに発展させる意向
これらの新技術を中核においた事業展開やパートナーシップを、同業及び異業種を含んだ複数の企業と進めており、そのいくつかはすでに公表されている。
例えば、ホンダとはアルティウム技術を用いたEV2車種(Hondaブランド向けSUVとAcuraブランド向け)に加え、より高い出力密度と低コストを実現する第3世代のHYDROTEC水素燃料電池システムを、ホンダとの合弁事業で製造する。この次世代システムは世界初の100%バッテリー駆動機関車を開発した米国・鉄道車両製造大手のワブテックに向けて供給されることが決定している。
電動自律走行車を担当するクルーズにも、GMはGMファイナンシャルを通じて複数年にわたる50億ドルの融資枠を提供することを発表しており、GMとホンダ、クルーズのパートナーシップを通じて開発された「クルーズ オリジン」は、GMの“ファクトリー・ゼロ”(Factory ZERO)デトロイト・ハムトラミック組立センターで2023年初頭に生産が開始される予定だ。
次世代技術を通じて広がる、他社との協業体制
ワブテックとは、アルティウムバッテリーテクノロジーとHYDROTEC水素燃料電池システムを用いた車両開発を進めているほか、ドイツ・リープヘルの航空宇宙機器製造部門であるリープヘル・エアロスペースとは航空機向け水素燃料電池実証システムを共同で開発することを発表している。
GMは、自動車のみならず鉄道機関、宇宙産業など様々な分野に対し追加投資と新たな協業の動きを進めている。今後のカーボンニュートラル時代を見据えた企業競争力を、さらに高めていくことは間違いなさそうだ。
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