欧州の未来を垣間見るモーターショー
9月5日、ドイツ・ミュンヘンで欧州最大級のモーターショー「IAAモビリティ2023」が開幕する。
【画像】ドイツ2大ブランドの次世代EVは?【BMWとメルセデス・ベンツのコンセプトカーを写真で見る】 全79枚
ドイツの大手メーカーが自国の聴衆を前に最新イノベーションを披露するほか、欧州のビッグネームは新コンセプトや待望の市販車を携え、ステージに立つ準備を整えている。
BMWは、2025年に発売予定のEV「ノイエ・クラッセ」シリーズを予告するコンセプトカーをミュンヘンに出展する。また、メルセデス・ベンツは来年発売予定の新型EVを示唆する新しいコンセプトカーを披露する。
ドイツ勢に加え、ルノーも新型セニックを発表し、中国からの挑戦者であるBYDは欧州攻勢の次のステージを詳しく説明する予定だ。
また、テスラも出展する。通常、メディア向けのイベントで新製品を発表することが多い米国ブランドとしては珍しいことだ。
ボッシュ、コンチネンタル、ZFといった一流サプライヤーに加え、自動運転技術を開発するモービルアイの出展も決定している。
今回は、IAAモビリティ2023における注目発表について予習をしておこう。
BMWの次世代EVコンセプト
BMWはIAAモビリティ2023で新たなコンセプトカーを発表する予定で、ブランドの未来を決定付ける次世代EVラインナップ「ノイエ・クラッセ」について新しい発見があるだろう。
2021年に同じくミュンヘンで公開されたiビジョン・サーキュラーや、今年のCESで公開されたiビジョンDee(画像)に続く、コンセプトシリーズ第3弾である。名前などの詳細はまだ明らかにされていない。
コンセプトカーでは新開発の円筒形バッテリーセルなど、次世代のパワートレインおよびバッテリー技術も見ることができる。これにより航続距離は30%向上し、1回の充電で最大1000km走行できるようになるという。急速充電時間は30%善され、バッテリーパック全体の重量は10~20%削減される。
インテリアは、従来のインフォテインメント・タッチスクリーンを省き、フロントガラスを覆うヘッドアップディスプレイを採用するなど、iビジョンDeeで示されたアイデアを発展させたものになる見込み。
また、iビジョンDeeの名前の由来となった人工知能アシスタントの「Dee」も、より製品版に近い形で登場する可能性がある。
スタイリング的には、シャークノーズが目立つ前2作を踏襲しつつも、現行の3シリーズに近い形状になると予想される。
BYD
BYDは、世界販売台数を昨年の約200万台から倍増させることを目指し、欧州展開の次のステージを詳述する予定だ。
BYDはすでに、クロスオーバーのアット3、セダンのハン(漢)、SUVのタン(唐)を欧州市場に投入しており、間もなくハッチバックのドルフィンとセダンのシールを投入する。
その次の欧州向けモデルとしては、小型のシーガルが投入される可能性がある。2万ポンド(約360万円)以下という手頃な価格帯を設定し、市場に揺さぶりをかけるだろう。
メルセデス・ベンツのコンセプトカー
メルセデス・ベンツはIAAモビリティ2023で次世代EVファミリーのプレビューを行う。
2024年発売予定の新型車は、エントリーモデルとなることが確認されており、現行Cクラスと同サイズながら、現行CLAを彷彿とさせる流麗なルーフラインを持つことが理解されている。
1回の充電で1200kmを実際に走行することができた、EQXXコンセプトからの知見も活かされるだろう。エアロダイナミクスだけでなく、エネルギー密度の高いバッテリー技術や、ルーフに設置されたソーラーパネルなどがEQXXの特徴だった。
ルノー
ルノーは新型セニックをお披露目する予定だ。セニックといえばミニバンとして知られるが、新型は電動SUVとして登場し、未来的な角ばったデザインと持続可能性に重点を置いている。
また、レトロなデザインを持つ小型EV、5に関する新たな情報が提供されるかもしれない。ルノー5のプロトタイプは現在、2024年の生産開始に向けて最終テスト段階にある。
テスラ
テスラは、IAAモビリティ2023に珍しく出展することを明らかにし、モデル3、モデルY、モデルS、モデルXといった既存ラインナップ以外にも展示するものがあることを示唆した。
テスラは5月に新型車のティーザー画像を公開しており、待望の「モデル2」登場も近いのではないかと噂されている。
最近の報道によると、テスラは現在、新型車を割安で製造できる新工場を探しているようで、ロイター通信はその候補の1つとしてインドを挙げている。
一方で、もし新型を展示するのであれば、コードネーム「Highland(ハイランド)」と呼ばれているモデル3の改良新型である可能性もある。
この改良では、コスト削減と生産台数増加というテスラの目標に沿って、スタイリングの微調整、インフォテインメント・システムのアップグレード、機械的なシンプルさの向上が図られる見込み。
イーロン・マスクCEOは5月、次の新型2車種について「おそらく年間500万台以上を生産することになるだろう」と述べている。
フォルクスワーゲンID.7 GTX
フォルクスワーゲンが満を持して導入する高性能のEVセダン、ID.7 GTXがミュンヘンで初公開される。
搭載されるデュアルモーター四輪駆動のパワートレインは、標準モデルのリアモーター(286ps、55.6kg-m)とID.4 GTXのフロントモーターを組み合わせたもので、合計出力は約395psに達する見込み。
既存のID.7プロSの0-100km/h加速は約6.0秒とされているが、GTXでは大幅に短縮されるはずだ。ただ、テスラ・モデル3パフォーマンスの3.3秒に匹敵する可能性は低いだろう。
パワートレインの強化により、航続距離は標準の700km(86kWh仕様の場合)から約640kmになると予想されている。
エクステリアとしては、グロスブラックのアクセント(ルーフを含む)、ティンテッドウィンドウ、赤を基調としたトリムエレメントが追加され、スポーティ性を強調する外観となるだろう。
価格は5万ポンド(約900万円)前後からとされる標準のID.7に比べ、かなり差が広がると予想される。参考までに、同様の高性能モデルであるID.4 GTXは、標準のID.4ピュアより1万4020ポンド(約250万円)高い。
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