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年末年始にクルマのトラブルが増える!? いまからできる愛車の冬支度とは

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年末年始にクルマのトラブルが増える!? いまからできる愛車の冬支度とは

■冬には冬の車トラブルが…年末年始の忙しい時期に集中

 寒さが厳しい冬になると、思わぬクルマの故障やちょっとしたトラブルに遭う可能性があります。

ETCカードの抜き忘れに注意! トラブルが多発する理由とは

 日本自動車連盟(JAF)の統計によると、冬に受ける出動要請は夏に劣らず多く、とくに年末年始には増える傾向があるといいます。

 なかでも、「バッテリー上がり」や「タイヤのパンク」、「落輪(溝などにタイヤが落ちること)」などのトラブルが多く発生。また、降雪などの視界不良により、1年でもっとも交通事故が増加すると報告されています。

 冬に起こるトラブルは、寒さによる凍結に起因するものが非常に多くなります。雪の少ない地域はもちろんですが、最低気温が氷点下になる地域では、凍結対策こそが冬のトラブルを未然に防ぐ最善策だといいます。

 冬に起こりがちなクルマのトラブルを未然に防ぐ方法とは、どんなものがあるのでしょうか。故障や修理を数多く手がけてきた秀自動車(栃木県宇都宮市)の整備士である高島さんに聞いてみました。

「宇都宮でも冬は氷点下になることもあります。氷点下になると、雨や雪はもちろん空気中に多く含まれる水蒸気も付着して凍ってしまいます。

 路面はもちろん、一晩停めておいたクルマも、窓には霜が降り、ゴム製品は硬化し、鍵穴がふさがってしまうこともあります」

 冷えたフロントウインドウにワイパーが張り付いてしまう恐れがあるため、長時間の駐車時はワイパー跳ね上げておくのが良いとされています。

 また、ドアとボディの隙間を塞ぐゴム部品のウェザーストリップが凍結してしまい、無理に引き剥がして破損してしまうこともあるといいます。

 これは普段の洗車などのタイミングで、ゴム製品などの保護剤を塗布しておくとだいぶ緩和されるそうです。

 また、凍結する地域で気をつけたいのは、ディーゼルエンジン搭載車です。冬に強そうなイメージがあるディーゼル車ですが、燃料となる軽油が凍結する恐れがあるのです。

「乗用車でもディーゼル搭載が増えていますが、冬はとくに注意が必要です。

 例えば雪の少ない地域で軽油を満タンにして、雪山などに出かけて一晩駐車していた場合、軽油が凍結してエンジンがかからない、または凍結が原因でエンジンが故障してしまうこともあります。

 日本国内でも地域や季節によって軽油に含まれる成分がかなり違うため、温暖な地域の軽油を給油して寒冷地に行くと、軽油が凍結しまうことがあるのです」

※ ※ ※

 対処法としては、寒いエリアに行く場合は満タンにせず、半分程度は現地で給油することです。

 寒い地域のガソリンスタンドで扱う軽油には、凍結しにくい成分が多めに含まれているため、凍結防止のため現地で給油することをオススメします。

■冬のドライブで役立つグッズとは?

 ほかにもクルマが凍結した場合の対策法や対処法があります。それは一体どのようなことでしょうか。

●スクレーパーや解氷スプレーを常備

 雪や雨、水蒸気などが夜間に霜になってボディに張り付いてしまうことはよく起こります。

 そんなときには、スクレーパー(ヘラ状のワイパーのような器具)か解氷スプレーで表面の霜を取り、デフロスター(エアコンの曇り防止モード)やデフォッガーをオンにし、エアコンのモードは外気循環にして表面の凍結を取ってください。

 視界不良で発生した交通事故の多くが、凍結したまま走らせてウインドウが曇っていたというケースも多いといいます。

 死亡事故まで起きていることを考えると、しっかりと霜と曇りを落としてから走り出した方が安全です。

●万が一に備えて積んでおきたいタイヤチェーン

 スタッドレスタイヤに履き替えていても、雪でスタックすることはあります。そんなときはタイヤチェーンをかませば脱出できるケースも多いです。

 トランクやラゲッジルームに余裕があるなら、冬の間はタイヤチェーンも積んでおいた方が安心です。

 この場合、金属製でもゴム製でもどちらでも大丈夫だそうです。また、最近登場してきたスノーソックス(オートソック)も有効です。

●タイヤの空気圧はこまめにチェック

 冬は気温が低くなる関係で空気圧が下がりやすくなります。また、雪道などでは気づかぬうちに何かにぶつけたりして、徐々に空気が抜けるスローパンクチャーになることもあります。

 ハンドルが重い、車体が傾いているような気がしたら、タイヤをチェックしてみるとよいでしょう。

※ ※ ※

 冬期においては、寒さに弱いバッテリーの劣化も進みやすくなるといいます。

 また、エンジンオイルに関しては、昔は寒い地域向けに「高い粘度のオイル」が推奨されていましたが、いまはそこまで神経質にならなくても大丈夫です。

 ただし、1年以上交換していないとエンジンノイズも大きくなり、故障にも繋がりやすくなる可能性もあるので、年に1回は交換したいです。

 忙しくなる年末年始に向けて、事前にできる対策を覚えておくと、トラブルなく快適なカーライフを過ごせるのではないでしょうか。

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みんなのコメント

1件
  • 寒い地域向けに「高い粘度のオイル」
    寒いときには、低粘度では?
    まぁ、もう30年以上、マルチグレードだから関係ないし
    わざわざ記事にする必要ないことだけど
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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